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カスタマイズが積み重なったEC-CUBEからShopifyへ ― 総入れ替えではなく、“守りながら移行”するために気をつけること

運用は崩せない。でも"今のまま"もリスクに。

長年EC-CUBEを使ってきた企業さまの多くが直面するのが、カスタマイズの積み重ねによるレガシー化です。
「ちょっとした改修なのにコストが膨らむ」「システムが属人化して引き継ぎが難しい」「アップデートができずセキュリティが不安」――そんな声をよく耳にします。

一方で、事業の根幹に関わるシステムを“止めて”一気に入れ替えるのは現実的ではありません。
運用は継続しながら、しかし老朽化したシステムの負担は待ってくれない。
だからこそ重要なのは、現状を正しく把握し、段階的に移行する道筋を描くことです。

Shopifyに移行することで得られる安心

SaaS型のShopifyに移行することで、次のようなメリットを享受できます。

  • 豊富なアプリエコシステムにより機能拡張が容易
  • ストア本体や導入したアプリの保守・セキュリティ・アップデートが自動で安心
  • ShopifyのAPIを利用したカスタムアプリ開発による柔軟な機能拡張
  • 予測可能な固定費用で運営できる
  • 海外展開・オムニチャネル対応がスムーズ

しかし、カスタマイズが多いEC-CUBEからそのまま移行しようとすると、大きな落とし穴にはまることがあります。

カスタマイズEC-CUBEからShopifyへの移行の落とし穴

  • 機能の棚卸しができていない
    何を標準で使っていて、どこが独自開発なのかを把握していないケースが非常に多いです。
  • Fit&Gapの検討不足
    EC-CUBEで利用している機能がShopifyで標準対応できるのか? アプリで代替できるのか? カスタムアプリの開発が必要なのか?を整理しないと、移行後に大きな追加コストや移行できないケースが発生します。
  • データ移行の複雑さ
    独自カスタマイズに合わせた顧客データや注文データは、Shopifyのフォーマットにそのまま入らないことが多く、データマッピングさせた変換作業が必須です。
  • 業務フローの変化
    「前と同じ仕様で」と要望してしまうと、EC販売に熟知した上で構築されたShopifyの機能を十分に使いこなすことができず、せっかくのShopifyの良さを活かせないリスクがあります。

ストア移行を失敗させないための第一歩 - 現状分析

大切なのは、移行前に必ず“現状分析フェーズ”を挟むことです。

  • 現在のEC-CUBEシステムの全体図や運用フローを整理する
  • EC-CUBE内のカスタマイズ機能を洗い出し、「必要/不要」を仕分けする
  • Shopifyでの対応方法を「標準/アプリ対応/カスタム開発/外部システム連携」に分類する
  • 業務フローも含めて、Shopifyに切り替えた場合の最適化の余地を探る

また、一気にすべてを移行する「ビッグバン型」はリスクが高いため、フェーズを可能な範囲で分けて、小さく移行してから拡張していくアプローチをおすすめします。

EC-CUBEの移行についてコマースメディアが提供できること

私たちコマースメディアは、大規模なEC-CUBEからShopifyへの豊富な移行実績を持ち、Fit&Gap分析・データ移行・業務フロー改善まで幅広くサポートしています。

特に「自社のカスタマイズがShopifyでどこまで対応できるのか?」という疑問に答えるため、現状分析サービスを提供しています。
現状を正確に把握し、リスクを見える化することで、安心して移行計画を立てることが可能になります。

まずは現状分析から

「自社のEC-CUBEがどれくらいShopifyにフィットするのか知りたい」
「今のカスタマイズがネックになっているかどうか確かめたい」

そんな方は、まずは現状分析からご相談ください。
経験豊富なShopify プレミアパートナーとして、最適な移行計画をご提案いたします。

EC-CUBEからShopifyへの移行をご検討中の方は、ぜひ一度お問い合わせください!

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