Shopifyにおける顧客アカウントのログイン体験が、大きく進化しました。
従来のお客様アカウントでは、外部サービスのログインはアプリや独自開発で対応する必要があり、新しいお客様アカウントでも外部サービスログインはサポートされていませんでした。
新しいお客様アカウントでは、これまでの「メールアドレス+ワンタイムコード」に加えて、Google・Facebookのログインによるソーシャルログインが標準機能として提供されるようになりました。
本記事では、ShopifyでのGoogleログイン機能の導入方法、導入時の注意点を解説します。

実装イメージ:ログインにGoogleのボタンが設置されている
※本記事は2025年8月14日時点のコマースメディア社内での検証結果に基づいて作成されています。導入後のトラブル・エラー・仕様変更等については弊社では責任を負いかねますので、必ずShopify公式ヘルプやGoogle Cloud公式ドキュメントをご確認のうえ、導入をお願いいたします。
【目次】
ShopifyでGoogleログインを設定する方法
本記事では、Googleログインの実装をご紹介します。以下は、ShopifyでGoogleログインを有効化するための手順です。
1.Shopify管理画面から連携画面を開く

- Shopify管理画面にログイン
- 「設定」>>「お客様アカウント」>>「利用可能な接続」でGoogle・Facebookへ
- Googleの「接続」ボタンをクリック
Google Cloud ConsoleでクライアントID・クライアントシークレットの情報を取得する必要があります。
2.Google Cloud Consoleでアプリ作成
- Google Cloud Consoleにログイン
- プロジェクトを選択
- プロジェクト名を入力して作成ボタンを押す
- ハンバーガーメニューを開く
- 「APIとサービス」>「認証情報」を選択
- 「OAuthクライアントID」を作成
- 「承認済みのJavaScript生成元」「リダイレクトURI」をShopifyの画面からコピーして入力
Shopify管理画面
- 承認済みのJavaScriptオリジン2つを①のURLへ追加
- 承認済みのリダイレクト2つを②のURLへ追加
作成ボタンを押す
- クライアントIDとクライアントシークレットの情報が表示されます。
3.Shopifyに認証情報を入力
- Google Cloudで生成されたクライアントIDとクライアントシークレットをShopifyの入力欄に貼り付け
- 「保存」ボタンをクリック
4.テスト・有効化
- 「その他の操作」>「プレビュー」から挙動を確認
- 問題なければ「有効化」をクリックして公開
注意点:Google Cloud側の設定ミスがあると、ログイン時にエラーが発生します。設定時はURLのコピペミスなどに注意し、テスト環境で必ず動作確認を行いましょう。
導入時の注意点
新しいお客様アカウントのみ対応
ソーシャルログイン機能は、Shopifyの新しいお客様アカウントのみ対応しています。新しいお客様アカウントについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご確認ください。

Shopifyでは2023年から「新しいお客様アカウント(Customer Accounts)」が提供されています。本記事では、「新しいお客様アカウント」のアップデートでどう変わったのか、また新旧アカウントの機能を比較し、どのようなメリットや課題があるのかをご紹介します。
Google Cloud Consoleの開発者アカウントが必要
Googleログインを有効化するためには、Google Cloud Consoleのアカウントが必要です。
同期される顧客情報は「メールアドレス」のみ
名前や住所などの情報は自動取得されないため、追加で情報を取得したい場合は別途入力フォームを設置する必要があります。
まとめ
Shopifyでのソーシャルログイン機能は、今まではサードパーティーのアプリを追加して実装をしていましたが、アプリ不要で導入ができるようになりました。
ソーシャルサインインを有効にすることで、顧客にとって馴染みのある認証手段を使って、より迅速にログインできるようになり、複数のソーシャルログイン手段を同時に有効にすることが可能です。ぜひ設定してみてください。