
Shopifyが半年に一度アップデートを発表する「Shopify Editions」。2026年10月28日(現地時間)、最新版のShopify Editions Fall ’26が公開されました!今回のテーマは「Exponential(指数関数的な成長)」です。
一つひとつのビジネスがShopifyに参加するほど、プラットフォーム全体が強くなる「ネットワーク効果」を軸に、ChatGPT・Claude・GeminiなどのAIエージェント経由で商品が発見・購入される「エージェンティックコマース」の強化、Sidekickの進化、チェックアウトや返品・配送の実務機能など、150以上のアップデートが発表されています。
本記事では、その中から日本のEC事業者が押さえておきたい機能を厳選。すでに管理画面に反映されている機能は、コマースメディアの管理画面で実際の見え方を確認しながら、支援現場の視点で「ここに注目」をお届けします。
※本記事の内容は2026年10月30日時点の情報です。公式ページで「まもなく提供」「早期アクセス」とされている機能や、一部の国・地域限定の機能も含みます。日本での提供時期は各機能の提供状況をご確認ください。
Fall ’26 アップデート目次
1. AI・エージェンティックコマースの本格化
Winter ’26で発表され、Spring ’26でインフラが整った「エージェンティックコマース」。Fall ’26では、対応するAIエージェントと決済手段が一気に広がり、「チャットの中で商品が売れる」準備が本格的に整いました。
あらゆるエージェント向けの「Shopスキル(shop.md)」
提供状況:公開済み(公式ページからプロンプトをコピーして利用)
【新機能の特徴】
ChatGPTやClaudeなどのAIエージェントに「shop.md」を渡すと、商品の発見、パーソナライズされたおすすめ、Shop Payでのチェックアウトまでをエージェント上で完結できます。スキルは買い物客が自分の好みに合わせてカスタマイズでき、作成に使われたツールはshop.devで公開されています。
ここに注目
これは買い物客側の機能ですが、マーチャントにとっては「AIに見つけてもらえる商品データ」が前提になることを意味します。
商品説明・仕様・画像・カテゴリー・各種ポリシーの整備は、これまでのSEOと並ぶ「AI検索対策」として優先度が上がっています。
より多くのエージェントでShop Payが利用可能に
提供状況:順次拡大中(American Expressはまもなく対応予定)
【新機能の特徴】
Muse、Claude Duet、Grok Bot、InstinctといったAIエージェントの中で、買い物客が商品を発見し、購入を承認してShop Payでチェックアウトできるようになりました。Shopify内外のブランドが対象で、カードはMastercard・Visaに対応しています。
ここに注目
エージェント経由の購入は、Shop Payが決済の入口になります。
ShopifyペイメントとShop Payをまだ有効にしていないストアは、まず決済設定の見直しから始めるのがおすすめですが、テーマのカスタマイズで実現している購入数量制限や同梱制御などの購入方法に関する制御がShop Payでは一部行えない点は要注意です。
Google検索(AIモード)・Geminiアプリでの販売
提供状況:発表済み(日本での提供状況は要確認)
【新機能の特徴】
Shopifyを利用したチェックアウトにより、AIモードを含むGoogle検索とGeminiアプリで商品を販売できるようになります。買い物客はチャット内で購入し、マーチャントは通常どおり管理画面で注文を管理します。
ここに注目
管理画面の販売チャネルに「エージェンティック」が追加されています。
ChatGPT、Meta AI and Muse、Microsoft Copilot、Shopなどのチャネルを一覧で管理でき、「カタログアクセスの確認」「ポリシーの更新」が準備項目として並んでいます。
▼コマースメディアの管理画面(販売チャネル>エージェンティック)

商品ごとの「公開を管理」画面にも「エージェンティック」タブがあり、Shopify Catalogへの公開状況を商品単位で確認できます。

▼AI時代のShopify運営(GEO・Agentic Storefronts)についての解説記事はこちら

AI検索やAgentic Storefrontsの登場で何が変わるのか、Shopify運営者が準備すべきことをGEOの観点から整理しています。
Sidekickの機能強化
提供状況:順次反映(新しい管理画面のフローティング入力欄は当社管理画面で確認済み)
【新機能の特徴】
Sidekickが、複雑なワークフローの処理、複数の変更の同時準備、計算、コーディング、インターネット検索まで対応するようになりました。一度伝えた内容は記憶されます。主な強化点は以下のとおりです。
- プランの一括承認:プランを作成し一度承認するだけで、コレクション内の全商品の説明を編集するといった複数の変更をまとめて適用
- SimGymで検証済みの改善案:SidekickがSimGymで特定・検証したストア改善案から、適用する変更を選択可能
- 管理画面全体のフローティング入力欄:どのページからでもSidekickとチャットでき、ホームにはパーソナライズされた推奨事項や次のステップを表示
- 下書き注文の作成・編集:保存前に変更点がハイライト表示
- 価格設定・入金の相談:Shopify Smart Pricingのモデルを活用した価格の推奨や、入金額・チャージバックの要因に関する質問に回答
- デザインの生成とオンデマンド印刷:デザインをアップロードまたは生成して商品上でプレビューし、そのまま公開
公式によると、毎日のSidekickセッション数は前年比4.2倍に増えています。
ここに注目
Winter ’26で紹介したアプリ生成やFlow生成に続き、今回は「複数変更の一括適用」が実務で効いてきそうです。商品説明の一括リライトなどは大幅な工数削減が見込めますが、承認前に変更内容を必ず確認する運用ルールもあわせて決めておくと安心です。
▼Sidekickについての解説記事はこちら

Shopifyの標準AIアシスタント「Sidekick」の基本的な使い方を解説しています。
▼SimGymについての解説記事はこちら

SimGymの概要やプランについて解説し、実際にSimGymを使ってテーマ分析・比較テストを行った体験をレポートしています。
WebMCPツール
提供状況:発表済み(詳細はdev docs)
【新機能の特徴】
オンラインストアにAIエージェント専用の購入導線を作成し、人間の代わりにネットショップの画面を操作して商品を発見し、カートを作成してチェックアウトまで行えるようにします。
これまでは、AIエージェントに購入を依頼した場合、AIエージェントは人間専用にデザインされたストアデザインを確認し人間と同様の手順を追って購入していましたが、WebMCPツールを経由することでよりシームレスな購入を行うことができるようになります。
ここに注目
AIエージェントがストアの中を「操作する」前提の設計です。
今後のストア構築では、人間にとっての使いやすさに加えて「エージェントが読み取れる構造」も設計要件に入ってくると当社では考えています。
Universal Commerce Protocol(UCP)の新エンドポイント
提供状況:発表済み(詳細はdev docs)
【新機能の特徴】
Spring ’26で紹介したUCPに、次の機能が加わりました。
- /buy エンドポイント:商品、お客様の詳細、ディスカウント、注文のアトリビューションを含むカート・チェックアウトのパーマリンクを作成
- /ask エンドポイント:ビジネスが公開している情報に基づいて、ストアに関する質問に回答
- 店舗ロケーションの表示:エージェントがShopify利用ブランドの店舗ロケーションを表示
ここに注目
/askは「公開されている情報」をもとに回答するため、FAQや配送・返品ポリシーが整備されていないと正しく答えられません。
実店舗を持つブランドは、ロケーション情報の整備もあわせて進めておきたいところです。
▼Spring ’26で発表されたUCPなどの新機能はこちら

Spring ’26で発表されたUCPやB2B機能の全プラン開放などの新機能を、提供状況・プラン・費用とあわせてまとめています。
2. オンラインストア構築・商品管理の進化
テーマの作り方そのものが変わる大きな発表と、日々の商品運用を楽にする機能が数多く登場しました。
Canvas:ストア全体を1つの画面でデザインできる新しい編集体験
提供状況:早期アクセス(順次展開中)
【新機能の特徴】
Canvasは、Sidekickと一緒にオンラインストアをデザインできる新しい編集画面です。ストアの各ページを1つの画面に並べて全体の統一感を確認し、気になる箇所は拡大して細部まで確認できます。
- 直接編集+チャットでの依頼:要素をクリックして直接編集するほか、Sidekickにチャットで変更を依頼できます。
- 実際のコードでリアルタイムにプレビュー:変更はすぐにCanvas上に反映され、動きやアニメーションも含めて確認できます。
- Sidekickがテーマファイルを直接編集:セクションの小さな修正からストア全体のリデザインまで対応。デザインの方針を記憶し、スクリーンショットやコード検証で自分の作業を確認します。
- Markdownでデザインの好みを共有:Markdownファイルでテーマの構築方法やデザインの好みをSidekickに学習させ、以降のやり取りに反映できます。
- AIエージェントからも利用可能:ChatGPTやClaudeなどのAIエージェントに組み込まれたCanvasからも、ストアをデザインできます。
公式によると、Canvasによりテーマなしの状態からストア公開までの時間が20%短縮されています。なお、Canvasはデスクトップのみの対応で、従来のテーマエディタを置き換えるものではありません。Canvasで作成・編集していないテーマは、これまでどおりテーマエディタで編集できます。
▼Canvasのイメージ

ここに注目
これまでのテーマエディタは「1ページずつ開いて編集する」作りでしたが、Canvasではトップ・コレクション・商品ページを並べて見ながら、サイト全体のトーン&マナーをそろえられます。初期のデザイン案づくりや、セール用のページリニューアルのスピードは大きく上がりそうです。
一方で、Sidekickがテーマファイルを直接書き換えるため、GitHub連携でテーマを管理しているストアや、制作会社が独自にカスタマイズしたテーマでは、「誰がいつ何を変えたか」を把握できる運用ルールがこれまで以上に大切になります。公開前には、日本語の表示やスマートフォンでの見え方を人の目で必ず確認しましょう。
▼HorizonテーマのAIブロック生成を試した記事はこちら

Shopify新テーマ「Horizon」のAIブロック生成機能を、実際に試した結果をレポートしています。
新しいテーマのアーキテクチャ
提供状況:発表済み(詳細はdev docs)
【新機能の特徴】
ブロック、型付きコントラクト、部分的な更新を使ってLiquidでページを構成する、新しいテーマの仕組みです。MarkdownファイルでAIエージェントに構築方法を指示でき、Tailwindによるスタイリングも組み込まれています。上で紹介したCanvasによる新しい編集方法も、このアーキテクチャを基盤にしています。
ここに注目
Horizonで導入された「テーマブロック」の考え方をさらに推し進め、「AIがテーマを組み立てる」ことを前提にした設計になっています。
制作会社としては、新規構築でどのタイミングから新アーキテクチャを採用するか、既存テーマのカスタマイズ資産をどう移行するかが大きな検討テーマになります。既存ストアの場合は、移行のメリットと改修コストを比較したうえで判断するのがおすすめです。
▼Shopifyテーマの変遷とリニューアルのタイミングについての解説記事はこちら

Shopifyテーマのバージョンごとの機能の違いと、ストアリニューアルを検討するタイミングを解説しています。
チャネル別の商品データのマッピング
提供状況:発表済み
【新機能の特徴】
管理画面から販売チャネルごとに商品データをカスタマイズ・マッピングでき、カタログの変更に合わせて全チャネルが自動で最新の状態に保たれます。
ここに注目
GoogleショッピングやMetaなど、チャネルごとに商品名や属性を出し分けたい場面は多くあります。
これまでフィード管理アプリで行っていた調整の一部を、標準機能に置き換えられるかもしれません。
複数のソースから成る商品コレクション
提供状況:提供中(当社管理画面で確認済み)
【新機能の特徴】
商品、アプリ、バリエーションを1つのコレクションにまとめられるようになりました。Sidekickを使ってコレクションを作成・再利用することもできます。
▼コマースメディアの管理画面(商品管理>コレクション>コレクションの追加)

ここに注目
コレクション作成画面の右側で、取り込む対象を「商品」「バリエーション」「コレクション」「アプリ」から選べるようになっていました。「条件を追加」「商品を追加」「除外」を組み合わせられ、ソース自体も「+」で複数追加できます。
バリエーション単位でコレクションを作れるのは大きな変化です。これまで「カラー別に商品を複製して登録する」「アプリで対応する」といった運用をしていたストアは、商品データ設計を見直すきっかけになります。
商品ページからのバリエーション管理
提供状況:提供中(当社管理画面で確認済み)
【新機能の特徴】
バリエーションの一括操作機能と分かりやすくなったレイアウトにより、商品とバリエーションの詳細を同じページで編集できるようになりました。
▼コマースメディアの管理画面(商品管理>商品詳細>バリエーション)※検証用の非公開商品で確認しています

ここに注目
カラー(ブラック・ホワイト)×サイズ(S・M・L)の6バリエーションを持つ検証用商品を作成して確認したところ、商品詳細ページの中でバリエーションが「カラー」ごとにグループ化されて表示され、価格もその場で編集できる形になっていました。
バリエーションを選択すると「一括編集」に加え、「価格」「SKU」「バーコード」「パッケージ」「重量」「梱包サイズ」「原産国/地域」の編集や、画像の追加、公開の管理をまとめて行えるメニューが表示されます。
サイズ・カラー展開の多いアパレルや雑貨のストアにとっては、「ホワイトだけ価格を変える」「全サイズのSKUを一度に入力する」といった作業が商品ページ内で完結し、登録・更新の工数削減に直結します。
Shopify Smart Pricingによる価格設定のガイダンス
提供状況:発表済み
【新機能の特徴】
新しくアクティブになった商品に対して、市場ベースの価格設定のガイダンスを受け取れます。Sidekickに価格の質問をすると、Smart Pricingのモデルを活用した商品単位の推奨も得られます。
ここに注目
新商品の価格決めは、競合調査に時間がかかる業務の一つです。
あくまで「参考値」として、自社の原価・ブランド戦略と照らし合わせて使うのが良いでしょう。
ストア内検索のサジェスト改善
提供状況:発表済み
【新機能の特徴】
ストアで検索する買い物客に、入力中からより関連性の高いサジェストが表示されるようになりました。公式によると、検索からのカート追加率は8%向上しています。
ここに注目
「検索からのカート追加率8%向上」は、設定不要で受けられる改善です。
ただし、テーマやアプリで検索を独自にカスタマイズしている場合は、標準のサジェストが使われているかを確認しておきましょう。
Shopify Translate & Adaptの自動同期
提供状況:発表済み
【新機能の特徴】
ストアへのすべての編集内容が、翻訳された各言語版に常に最新の状態で反映されるようになりました。
ここに注目
越境ECの支援でよくあるのが「日本語版だけ更新して英語版が古いまま」という状態です。
翻訳漏れのチェック工数が減るのは、多言語ストアを運営するマーチャントにとって大きなメリットです。
より明確になったロールアウト&A/Bテスト
提供状況:提供中(当社管理画面で確認済み)
【新機能の特徴】
テーマ、チェックアウトの構成、カタログ、ディスカウントを含むローンチやイベント、実験的な施策を、1つの「ロールアウト」としてスケジュール設定できます。
- ヘッドレス、Shopify POS、Googleショッピング、Shopアプリをまたいで、スケジュールした変更やA/Bテストを実施可能
- 価格や商品の公開変更をカタログとして各マーケットに展開し、プロモーション終了時に自動でロールバック
- ディスカウントをテーマ・チェックアウトの変更と連携して展開
▼コマースメディアの管理画面(マーケット>ロールアウト>変更を追加)

ここに注目
Winter ’26の記事でご紹介したRolloutsが、パワーアップしました。
「変更を追加」から「カタログ」「チェックアウトとアカウント」「ディスカウント」「オンラインストア」をまとめて紐づけ、公開日時・終了日時やトラフィックの分割(A/Bテスト)を設定できます。
ブラックフライデーや周年祭など、セール開始の深夜に「テーマ切り替え+価格変更+クーポン有効化」を手作業で行っていたストアは、まず次のセールから試していただきたい機能です。プロモーション終了時の自動ロールバックで、「セール価格の戻し忘れ」といった事故も防げます。
▼Winter ’26で発表された新機能はこちら

Winter ’26で発表された、Sidekickの進化やAgentic Storefronts、Rolloutsなどの新機能をまとめています。
3. チェックアウト・決済の改善
日本のECで要望の多い「チェックアウトでの情報取得」に対応する機能が登場しました。いずれも「まもなく提供」または「早期アクセス」の段階です。
チェックアウトとアカウントエディタのカスタムフィールド
提供状況:まもなく順次提供開始
【新機能の特徴】
チェックアウトとアカウントエディタに、テキスト入力、日付ピッカー、チェックボックス、選択リストを追加できるようになります。配達の指示やギフトメッセージなどの情報を、チェックアウト時に取得できます。
ここに注目
今回のEditionsの中でも、日本のマーチャントにとって特に実務的なアップデートです。
「のしの種類」「配達希望日」「ギフトラッピングの有無」など、これまでカートページのカスタマイズやアプリで対応していた入力項目を、チェックアウト上で取得できる可能性があります。
チェックアウトの決済方法がタイル型のレイアウトに
提供状況:まもなく提供開始
【新機能の特徴】
決済方法の選択が、ラジオボタンからモダンなタイル型のデザインに変わります。決済オプションがよりコンパクトで、視覚的に分かりやすくなります。
ここに注目
クレジットカード、コンビニ払い、後払いなど決済手段が多い日本のストアでは、縦に長く並んでいた選択肢がコンパクトになるのはスマートフォンでの購入体験に効いてきそうです。
反映後は、決済手段ごとの利用比率が変わっていないかもあわせて確認してみてください。
マーケットごとの商品・コレクション手数料
提供状況:早期アクセス
【新機能の特徴】
マーケットごとに商品やコレクションの各種手数料を設定すると、チェックアウト時に自動で徴収されます。充実した財務レポート機能も標準で搭載されています。
ここに注目
これまで「手数料」を商品として登録してカートに追加するなど、工夫が必要だった対応を標準機能で実現できる可能性があります。
手数料の表示方法や会計処理の扱いは、導入前に経理・税理士の方ともご確認ください。
iPhoneでQRコードを読み取ってApple Payで決済
提供状況:まもなく提供開始
【新機能の特徴】
Chrome、Edge、FirefoxなどのPCブラウザで買い物をしているお客様が、iPhoneでQRコードをスキャンするだけでApple Payで決済できるようになります。
ここに注目
「PCのChromeで商品を選んで、支払いはiPhoneのApple Payで」という、これまで分断されていた導線がつながります。
PC経由の注文が多いBtoCストアや高単価商材を扱うストアでは、カード番号入力の手間が減る分、完了率の改善が期待できます。
4. 配送・返品・注文管理の実務アップデート
派手さはありませんが、日々の運営で「地味に助かる」アップデートがそろいました。特に「マーケット」を軸に配送・返品の設定が整理された点は、越境ECを行うストアに大きな変化です。
マーケットにおける配送設定
提供状況:提供中(当社管理画面で確認済み)
【新機能の特徴】
マーケット内の各地域や会社のロケーションに合わせて、適切な配送オプションを設定・管理できるようになりました。
▼コマースメディアの管理画面(設定>配送と配達)

ここに注目
当社の管理画面では「配送がマーケットに移行しました。配送料は変更されておらず、管理する場所のみが変更されました」と表示され、「日本」「国際」のマーケットごとに配送オプションが並ぶ形になっていました。
配送料金そのものは変わらないものの、「どこで設定するか」が変わっています。社内の運用マニュアルや配送料の変更手順を管理画面のキャプチャ付きで作っている場合は、更新が必要です。
バリエーションごとのパッケージ寸法
提供状況:提供中(当社管理画面で確認済み)
【新機能の特徴】
各バリエーションにパッケージ寸法を設定し、アイテムの梱包に使うデフォルトのパッケージを選択できるようになりました。
ここに注目
「小物はメール便サイズ、大型品は120サイズ」のように、商品ごとに箱が決まっているストアでは、配送料の計算精度が上がります。
前述の検証用商品でも、バリエーションの一括操作メニューに「パッケージを編集」「梱包サイズを編集」が並んでおり、複数のバリエーションにまとめて設定できることを確認しました。
マーケットごとの返品・キャンセルルール
提供状況:提供中(当社管理画面で確認済み)
【新機能の特徴】
商品やコレクションの返品期間のオーバーライドを含め、マーケットごとに返品とキャンセルのルールを設定できるようになりました。また、チェックアウトエディタで、お客様がマーケットごとに返品やキャンセルのリクエストを行えるかどうかも制御できます。
▼コマースメディアの管理画面(設定>ポリシー>返品とキャンセルのルール>ルールを追加)

ここに注目
「ルールを追加」画面では、適用条件としてマーケットを指定し、返品期間(30日など)・起算日・返送料の負担・返品手数料(%)を設定できました。「週末や祝日を考慮して延長する」オプションや、未発送アイテムに適用される「キャンセルルール」もあります。
「国内は返品可・海外は不可」「セール商品は返品期間を短くする」といった、日本のストアに多いルールをそのまま設定できそうです。
なお、ルールは有効化・更新後に購入されたアイテムにのみ適用されるため、切り替えのタイミングには注意が必要です。エージェンティックチャネルの準備項目にも「ポリシーを更新」があるため、今のうちに整備しておくと一石二鳥です。
注文管理の細かな改善
提供状況:発表済み
【新機能の特徴】
- 既存の注文への追加ディスカウント:合計金額と割り当てが自動で再計算されます。
- 下書き注文への定期購入の追加:請求書を送信し、チェックアウト時にお客様に決済してもらえます。
- 注文残高の免除:財務・税務記録の正確性を保ちながら、徴収不要な残高を帳消しできます。
- 配送先住所の変更時の税金再計算:新しい配送先に合わせて、各項目の税金が自動で再計算されます。
ここに注目
「発送遅延のお詫びで後から値引きしたい」「電話で受けた定期便を代理で申し込みたい」といった、カスタマーサポートの現場でよくある対応が標準機能で完結しやすくなります。
これまでは「注文をキャンセルして作り直す」といった運用で対応していたケースもあるため、CSマニュアルの見直しをおすすめします。
5. マーケティングチャネルの拡大
Shopify MessagingのWhatsApp対応と、TikTok上での販売という、海外向けのチャネル拡大が中心です。
WhatsAppマーケティング(同意取得+自動配信)
提供状況:発表済み
【新機能の特徴】
チェックアウト時に、お客様からWhatsAppのマーケティングに関する同意を取得できるようになりました。さらにShopify Messagingから、商品の閲覧・カート・チェックアウトの離脱に対する自動化されたWhatsAppメッセージを送信し、売り逃しを取り戻せます。
ここに注目
Spring ’26のSMS対応に続き、Shopify Messagingの配信チャネルが広がりました。
国内向けは依然としてLINEが主流ですが、WhatsAppが普及している欧州・東南アジアなどへの越境販売を行うストアには、アプリを追加せずにカゴ落ち対策を始められる選択肢になります。
配信前には、配信先の国・地域の個人情報関連の規制もご確認ください。
TikTokのBuy Direct広告
提供状況:一部のビジネス向け(日本での対象可否は要確認)
【新機能の特徴】
一部のビジネスは、Buy Direct広告を利用してTikTok上で販売できるようになりました。買い物客はShopifyを利用したチェックアウトを通じて、TikTok上で商品を購入します。
ここに注目
「広告を見て、アプリを離れずにそのまま買う」導線を、Shopifyのチェックアウトで実現できる点がポイントです。
注文・在庫をShopify側で一元管理できるため、SNS広告に力を入れているブランドは、日本での対応状況をチェックしておきたい機能です。
6. 紹介機能の提供ステータス一覧
本記事で紹介した機能の提供状況を一覧にまとめました。「管理画面で確認」は、2026年10月30日時点でコマースメディアの管理画面に反映されていたものです。
| 機能名 | カテゴリー | 提供状況 | 管理画面で確認 |
|---|---|---|---|
| Shopスキル(shop.md) | AI・エージェント | 公開済み | ― |
| エージェントでのShop Pay拡大 | AI・エージェント | 順次拡大(Amexはまもなく) | ― |
| Google検索(AIモード)・Geminiでの販売 | AI・エージェント | 発表済み(日本は要確認) | エージェンティックチャネルを確認 |
| Sidekickの機能強化 | AI・エージェント | 順次反映 | ホーム・フローティング入力欄を確認 |
| WebMCPツール | AI・エージェント(開発者向け) | 発表済み | ― |
| UCPの新エンドポイント | AI・エージェント(開発者向け) | 発表済み | ― |
| Canvas | ストア・商品管理 | 早期アクセス(順次展開) | 未反映(新しいテーマページは確認) |
| 新しいテーマのアーキテクチャ | ストア・商品管理 | 発表済み | ― |
| チャネル別の商品データマッピング | ストア・商品管理 | 発表済み | ― |
| 複数ソースの商品コレクション | ストア・商品管理 | 提供中 | 確認済み |
| 商品ページからのバリエーション管理 | ストア・商品管理 | 提供中 | 確認済み(検証用商品) |
| Shopify Smart Pricing | ストア・商品管理 | 発表済み | ― |
| ストア内検索のサジェスト改善 | ストア・商品管理 | 発表済み | ― |
| Translate & Adaptの自動同期 | ストア・商品管理 | 発表済み | ― |
| ロールアウト&A/Bテスト | ストア・商品管理 | 提供中 | 確認済み |
| チェックアウトのカスタムフィールド | チェックアウト・決済 | まもなく順次提供 | ― |
| 決済方法のタイル型レイアウト | チェックアウト・決済 | まもなく提供 | ― |
| マーケットごとの手数料 | チェックアウト・決済 | 早期アクセス | ― |
| QRコードからのApple Pay決済 | チェックアウト・決済 | まもなく提供 | ― |
| マーケットにおける配送設定 | 配送・返品・注文 | 提供中 | 確認済み |
| バリエーションごとのパッケージ寸法 | 配送・返品・注文 | 提供中 | 確認済み(検証用商品) |
| DHL Expressの対応拡大 | 配送・返品・注文 | 英・仏・伊・独・西のみ | ― |
| マーケットごとの返品・キャンセルルール | 配送・返品・注文 | 提供中 | 確認済み |
| 注文管理の細かな改善(4項目) | 配送・返品・注文 | 発表済み | ― |
| WhatsAppマーケティング | マーケティング | 発表済み | ― |
| TikTokのBuy Direct広告 | マーケティング | 一部ビジネス向け | ― |
※「発表済み」は、公式ページに提供時期の記載がなく、当社管理画面でも未確認の機能です。対象プランや追加費用は公式ページに記載がないため、各機能のヘルプ記事でご確認ください。
まとめ
今回のEditionsの最大のテーマは、「AIエージェント経由で売れる」ための準備が、管理画面レベルで整ってきたことと言えるでしょう。
実際に当社の管理画面でも、販売チャネルに「エージェンティック」が加わり、Shopify Catalogの利用要件やポリシーの整備が「準備項目」として並んでいました。
一方で、ロールアウト、マーケット単位の配送・返品ルール、チェックアウトのカスタムフィールドなど、これまでアプリや手作業で対応していた実務を標準機能に置き換えられるアップデートも多くあります。
まず取り組んでおきたいのは、次の3点です。
- 「販売チャネル>エージェンティック」で、自社ストアがShopify Catalogの対象かどうかを確認する
- 商品説明・割引前価格・返品や配送のポリシーなど、AIが読む前提の情報を整備する
- 次のセール・キャンペーンで、ロールアウトによる予約切り替えを試してみる
このほかにも多くの機能が発表されています。詳しく知りたい方は、ぜひ公式ページ(日本語版)をご覧ください。
コマースメディアでは引き続きShopifyの新機能を検証し、随時更新していきます。新機能の活用やストアへの導入については、お気軽にご相談ください。
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