
2025年5月、Shopifyが発表した「Shopify Editions Summer 2025」では、テーマ編集における新たな進化が大きな話題を呼びました。中でも注目されているのが、最新テーマ「Horizon(ホライゾン)」に搭載されたAIブロック生成機能です。
この記事では、実際にこの機能を試してみた手順や、現時点でのメリット・デメリットを含めて詳しく解説します。特に「Shopify テーマ」のカスタマイズに関心のある方や、「Shopify Editions」の最新情報をチェックしたい方は必見です。
目次
- Horizonとは?
- AIブロック生成とは?何ができるのか
- 実際に使ってみた手順(2025年6月時点)
- メリット:ノーコードで、思い通りのブロックが手に入る
- 今すぐ試すべき理由
- デメリット(現時点の注意点)
- 今後の展望とまとめ
Horizonとは?
Horizonは、Shopifyが「2025 Summer Editions」で発表した最新のオンラインストアテーマです。視覚的表現力が強く、ブランドストーリーテリングやマーケティング機能に優れている点が特徴です。
そしてHorizonテーマには、AIの力を使ってブロックを自動生成する機能が搭載されています。
AIブロック生成とは?何ができるのか
AIブロック生成機能とは、テーマエディター内で自然言語で指示を出すだけで、新しいセクションブロックを作成してくれる新機能です。従来はコーディングが必要だったカスタムブロックの作成が、数クリックとテキスト入力で完了するため、制作・改修コストを大きく削減できます。
実際に使ってみた手順(2025年6月時点)
このAI機能は、現時点では英語環境のみでの使用が可能です。以下に実際の使用フローをまとめました。
使い方ステップ
1.Shopifyの表示言語を英語に変更(アカウント設定>言語)
※2025年6月の時点ではブロックのAI生成機能は語環境のみの対応となりますが、生成後に言語設定を日本語に戻したとしてもAI生成したブロックは問題なく動作します

2.Horizonテーマをオンラインストアに追加

3.テーマエディターを開き、HeroやCustom Sectionなどのセクションなどを選択
4.「Add block」から[Generate]ボタンをクリック
![「Add block」から[Generate]ボタンをクリック](https://cdn.shopify.com/s/files/1/2788/7796/files/horizon_ai05.png?v=1748856169)
5.SideKickが開かれるので生成したいブロックの内容を英プロンプト入力します
今回はトップへ戻るボタンをお願いしてみました

6.SideKickがブロックの生成を開始します

7.数分するとブロックが生成されました
実際にストアに追加してみると指示した通り、スクロールに対して追従し画面がページの一番上に来た時にはふわっと消える仕様になっており、レスポンシブにもしっかりと対応しています!!

▼一連の流れを動画で確認したい方はこちら
メリット:ノーコードで、思い通りのブロックが手に入る
このAI生成機能の最大の魅力は、コーディングなしでブロックが作れる点です。
- 「簡易レビュー表示を追加したい」
- 「特定商品の強調セクションを作りたい」
- 「期間限定バナーを入れたい」
といった要望に、文章による指示だけで対応可能。ブロックの構造も丁寧に作られており、手動での微調整も最小限で済みます。
今すぐ試すべき理由
- ノーコードでページの価値を高められる
- スピード感のある更新・改修が可能になる
- 他社に先駆けて次世代のEC構築体験を享受できる
まずは英語環境で試しながら、自社にとっての有効な使い方を見つけてみてはいかがでしょうか?
デメリット(現時点の注意点)
ただし、以下のような制限や注意点もあります(2025年6月現在)。
課題 | 内容 |
---|---|
利用言語 | 英語表示でないとGenerateボタンが出ない |
使用可能範囲 | HeroやCustomセクションなど一部セクションのみ対応 |
複雑なブロックの不安定さ | 高度なレイアウト指示は生成失敗やバグの可能性あり |
指示の質が結果に直結 | 雑なプロンプトだと使いにくいブロックが生成される |
修正性の制限 | 生成後にテーマを再読み込みするとAIによる修正ができない場合がある |
特に最後の「プロンプト精度が成果に直結する」という点は重要です。つまりプロンプトエンジニアリングの知識があると、より有効活用できるということです。
今後の展望とまとめ
現時点ではまだ日本語対応がされておらず、使用には一定のハードルがありますが、Shopifyの開発スピードを考慮すれば、近い将来の課題の多くが解決されると思います。
すでにこのAIブロック生成機能は、簡易セクションであれば実用レベルのクオリティを実現しており、制作・更新業務の効率化を図りたいEC事業者にとって強力な武器になるでしょう。