Shopify Sidekick(ショッピファイ サイドキック)は、Shopifyが提供するAIベースのアシスタントツールです。Shopifyストアのデータを活用し日常業務を効率化する強力なツールで、日々のEC運営における業務負荷を軽減することが可能になります。
Shopifyの操作方法が分からない、ストアの分析を行いたい事業者に対して、Sidekickは事業者の右腕となる存在になるかもしれません。当初、Sidekickは英語のみリリースがされていましたが、Shopify Editions Summerの発表でもあったように日本語でもリリースされて注目されています。

Shopifyが半年ごとにリリースする「Shopify Editions」のSummer Editions '25が発表されました。Shopifyに新しいアップデートがあったので、この記事では重要な機能を8つピックアップして紹介します。
この記事ではSidekickの概要、実際の使い方を解説します。
目次
Shopify Sidekickとは?使い方を解説
Sidekickは、Shopifyストアの運営をサポートするAIアシスタントで、まるで専属アドバイザーのように活用できます。実際の画面イメージを見ると理解が深まるので、さっそく確認してみましょう。
使い方:
1.管理画面にログインする

赤枠のボタンを押すとすぐに使用することができます。使い方は簡単でChatgptを使用するように会話をするだけです。実際にSidekickで何ができるか質問してみたところ以下の回答でした。
「もちろんです!Sidekickでは、あなたのShopifyストア運営をよりスムーズにするためにさまざまなサポートが可能です。以下が主な機能の一部です:
データ分析とレポート
- 売上や収益のトレンドを確認
- ベストセラー商品やトップ顧客の特定
- 新規顧客とリピーターの比率を分析
商品やコレクションの管理
- 新しい商品やコレクションの作成
- 商品の価格や説明の更新
- SEOの最適化
顧客セグメントの作成
- 特定の条件に基づいた顧客リストの作成
- 高額購入者や特定地域の顧客を特定
ナビゲーションと設定
- Shopify管理画面内の特定のページや設定への案内
- アプリのインストールや設定のサポート
その他のサポート
- Shopifyの機能や設定に関する質問への回答
- 割引コードの作成や管理
- テーマやデザインに関するアドバイス
Shopify Sidekickの操作例
試しにディスカウントクーポンの発行をやってみます。20%の割引クーポン、使用回数は1人1回で期限は1月末までと入力をしました。

指示すると10秒かからずクーポンコードの発行ができました。Previewを押すと実際のクーポン画面に遷移します。

Sidekickで指示した箇所は紫色に変わって入力されていますので、内容が違っていれば修正することもできるので安心です。
その他の使い方として、ストア分析で有効活用することができます。例えば昨対費の算出です。
昨対費の数字と比較しながら今年の売れ行きを確認したり、来期どのタイミングで施策を展開していくかなど数値をもとに計画を立てることができます。
その他、SNSチャネルの分析で使用することができます。分析を行い以下の回答を得ることができました。数字はダミーです。X経由のユーザー購入分析の結果、X経由の購入に関する興味深い傾向が見られました。
X経由の売上概要売上規模と位置づけ
- X経由の売上: 1,000,000円(ソーシャルメディア全体の約68%)
- 注文数: 500件(ソーシャルメディア全体の約71%)
- ソーシャルメディアの中で最も重要な集客チャネルとなっています。
顧客属性
- 新規顧客: 500人(X経由顧客の約94%)
- リピート顧客: 30人(X経由顧客の約6%)
- 新規顧客獲得に非常に効果的なチャネルです
X経由で人気の商品トップ5商品
- AAA: 400件の注文
- BBB: 50件の注文
- CCC: 30件の注文
- DDD: 25件の注文
- EEE: 20件の注文
特徴は、視覚的にインパクトのある商品が人気で、季節限定商品やギフト商品が好まれる傾向。
地域分布上位5地域
- 東京: 100件(全体の約20%)
- 神奈川: 60件(全体の約12%)
- 愛知: 55件(全体の約10%)
- 埼玉: 48件(全体の約9%)
- 大阪: 45件(全体の約6%)
購入時間帯の傾向について、ソーシャルメディア全体ではピーク時間帯: 21時〜23時(最も多いのは22時台)、夜間の購入が多い傾向です。
Shopify Sidekickを活用すべきEC運営者
Shopify Sidekickは、特に少人数でECを運営している事業者や、Shopifyを初めて使用する、またはあまり知識がない事業者におすすめのツールです。特に運営リソースが限られているチームにとって、業務効率を大幅に向上させることができるため、その価値は非常に大きいです。例えばレポート作成などの業務をAIがサポートすることで、手間が減り、より効率的に運営を行うことが可能になります。
今後は、AIが最適なマーケティング施策や売上データに基づいたアクションを提案してくれるため、よりデータに基づいた意思決定ができるようになることが考えられます。このように、SidekickはEC運営の中で非常に強力なアシスタントとなり、事業の成長を支える大きな力となります。
注意点としては、AIの提案は非常に有用ですが100%正確とは限らないため、最終的な判断には人間のチェックが必須です。これらの点を考慮した上で、Sidekickを活用することで、業務の効率化と売上向上を実現することができます。
まとめ:Sidekickで変わるEC運営の未来
Shopify Sidekickは、AIの力でEC業務を大きく変える革新的なツールです。日々の運営業務を軽減し、本来注力すべき戦略や顧客体験の向上にリソースを集中させることが可能です。
Shopifyを利用しているEC事業を拡大していきたいと考えている方にとってSidekickは大きな力になるでしょう。