Shopify Partner(パートナー)とは?世界で注目されているエコシステム

Shopify Partner(パートナー)とは、会社または個人が、Shopifyと結ぶパートナーシップのこと。Shopifyの構築・紹介・アプリやテーマ開発などさまざまな形でのパートナーシップが存在します。
現在世界中で使われているECプラットフォーム「Shopify」。今後は日本でもShopifyへのリプレイスが加速すると予測されています。
それに伴い、Shopify Partnerにも関心が集まっています。
そこで本記事では、このShopify Partnerについて、Shopify Expertsに認定されている弊社が丁寧に解説します。
この記事のポイント
- Shopify Partnerになることでできることがわかる
- Shopify Partnerへの登録方法がわかる
- Shopify Partnerの4つの種類と報酬の仕組みがわかる
- よくある規約違反の例がわかる
Shopify Partnerとは?
Shopify Partnerは、新規のShopify利用者の紹介や、Shopify Themes(テーマ)・Apps(アプリ)の販売により、Shopifyから報酬を得られるパートナーシッププログラム。
登録費は無料。前述のさまざまな方法で、Shopifyの売上に貢献することでそのキックバックを受けられる仕組みとなっています。
Shopifyはパートナーとのエコシステムに積極的。このような仕組みを提供することで、Shopifyのユーザーや売上を伸ばしているのです。またShopify Partnerも、世界中で使われているECプラットフォームに携わり、ビジネスを成長させることができるWin-Winの関係といえるでしょう。
したがってShopifyとShopify Partnerともに、これからの世界・日本のShopify市場を盛り上げていく協力関係といえます。
しかしながら日本国内のShopify Partnerもまだ多くありません。それゆえに、いまShopifyの理解を深め、パートナープログラムに参加することは大きなビジネスチャンスといえるのではないでしょうか。
Shopify Partnerが、できること
1. 専用の管理画面のさまざまな機能が使用可能に
Shopify Partnerになると、専用の管理画面へアクセスできるようになります。Shopify管理画面によく似ていますが、上図のとおり、サイドバーの項目が異なるのがわかるかと思います。
Shopifyの構築・紹介・管理機能から、Shopify Partnerとしてのスキルアップをするためのオンライントレーニングプログラムなど。
Shopifyプラットフォームの詳細を学び、Shopify Partnerとして成長するためのさまざまなコースも用意されています。
【参照】Shopify パートナーアカデミー(公式ページ)
2. APIを活用した開発
Shopifyは、ストア運営における幅広いAPIを提供しています。Shopify Partnerは、APIを活用し、アプリ等の開発を行えるようになります。
なお下記が、Shopifyから提供されているAPIの一覧です。
- アクセスAPI
- 分析API
- 請求API
- 顧客管理API
- 割引API
- イベントAPI
- 在庫管理API
- マーケティングイベントAPI
- メタフィールドAPI
- オンラインストアAPI
- 注文API
- 拡張API
- 製品管理API
- 販売チャネルAPI
- 出荷およびフルフィルメントAPI
- Shopify Payments API
- プロパティAPI
- 入札取引API
提供するサービスによって、異なるAPIを使用する必要があります。
また、Shopify PartnerはこれらのAPI導入について、チュートリアルで学習することも可能です。
【Shopifyより提供されているAPIチュートリアル例】
これらを活用することでShopify Partnerは、クライアントのビジネスのさらなる成功へと導けるようになるはずです。
3. ロゴの活用
Shopify Partnerになると、パートナーとしてのロゴを活用できるようになります。ホームページ等に掲載することで、Shopifyのパートナーであることを示せるでしょう。
前述の通り、現状まだ多くない国内のShopify Partner。パートナーであることをアピールすることで、ビジネスチャンスがさらに広がるかもしれません。
Shopify Partnerの種類と報酬の仕組み
Shopify Partnerは、パートナープログラムへの貢献度に応じて、獲得可能なレベニュー(報酬)が決定されます。
以下にてShopify Partnerの種類と報酬の仕組みについて解説します。
構築パートナー
新しいShopifyストアを構築したり、他のECプラットフォームからのリプレイスを手伝うことによって報酬が発生します。
マーチャントの毎月発生するサブスクリプション手数料の20%が継続的に受け取れるレベニューシェア(仕組み)です。Shopify Partnerがアクティブでいる限り、毎月報酬を受け取ることができます。
※ Shopify Partnerがアクティブである定義は、以下のいずれかのアクティビティを12ヶ月ごとに行なっていることです。
- 構築パートナーとして、新しくShopifyストアを紹介
- アフィリエイトリンクによる紹介
- 既存マーチャントのShopify Plusへのアップグレード
※また、別途Shopify Plus Partnerという認定プログラムも用意されています。
紹介(アフィリエイト)パートナー
クライアントにShopifyを紹介(アフィリエイト)し、新規アカウントを作って導入してもらうことで報酬を得られます。
Shopify Partnerの管理画面にて発行されるアフィリエイトリンクで、クライアントが新規アカウントを作った場合に報酬が発生。
マーチャントの毎月のサブスクリプション手数料の2ヶ月分が支払われます。
例)紹介された方が、Shopify スタンダード(月額79USドル)で契約した場合、158USドルが報酬となる。
アプリ開発パートナー
「Shopify App Store」でアプリを販売すると、報酬が得られる仕組み。アプリの販売価格、またアプリのサブスクリプション手数料の80%が得られます。
アプリ開発パートナーが独自に開発したカスタムアプリが販売可能。前述した豊富なAPIを使いこなし、アプリ開発を行います。
すべてのアプリはShopifyパートナープログラムの契約に準拠している必要があります。
【関連】【2019年最新版】Shopify Experts認定企業オススメのアプリ12選(一覧あり)
テーマ開発パートナー
Shopify themeは、サイトのレイアウトや外観を管理するファイルコレクションのこと。HTMLやCSS、JavaScript、そしてLiquidとよばれるテンプレート言語で開発されています。
Shopify themeのレベニューシェアは2パターンあります。
1. 各テーマの販売の70%のレベニューシェア
パートナーはすべてのバグ修正を担当する責任が生じます。そして、テーマに関するマーチャントの質問に回答する責任も生じます。
テーマは、個人のチャネル(会社のWebサイトなど)を介して販売することもできますが、オープンなマーケットプレイスでは販売できません。
2. 各テーマの販売の50%のレベニューシェア
パートナーはすべてのバグ修正を担当する責任が生じます。しかし、テーマに関するマーチャントの質問への回答はShopifyが行います。
また、他のチャネルを通じてテーマを販売することはできません。
※ただし、2021年6月のShopify Uniteというカンファレンスで一定の条件を満たすパートナーはレベニューシェアが免除される発表がありました。詳しくはこちらをご覧ください。
Shopify Unite 2021 速報:注目の新機能をご紹介
Shopify Partnerになる方法
Shopify Partnerになる方法は簡単3ステップ。以下で順を追って解説します。
STEP1
まず「Shopifyパートナープログラム」の画面から「今すぐ登録ボタン」を押します。
STEP2
次に表示される「アカウント作成画面」にて、リクエストされる情報を入力します。
STEP3
次に「Shopify パートナープログラム」に登録するための画面にて、リクエストされる情報を入力しましょう。
すべての情報を入力し「ダッシュボードを表示」ボタンを押します。
次の画面で、Shopifyパートナーの管理画面が表示されます。
これにて、Shopifyパートナープログラムへの登録は完了です。
Shopify Expertsとは?
最後にShopify Expertsについてご紹介します。Shopify Expertsとは、Shopifyに関する豊富な経験を持ち、かつ厳しい審査を受けたShopify partnerのみにあたえられるパートナーシップです。
弊社は2017年に日本国内で3社目のShopify Expertsに認定されており、Shopifyの管理画面が英語のみだった時代からShopifyの構築を行ってまいりました。
Shopify Expertsに認定されると、Shopify Expertsであることを名乗れるとともに、専用のページに会社情報を掲載できます。
なお、弊社のShopify Expertsページはこちらです。
【参照】日本のShopify ExpertsとShopify Plus Partnersの一覧
よくある規約違反の例について
Shopify Partnerには利用規約が定められており、知らず知らずのうちに規約違反を犯してしまっているケースも少なくありません。
下記、特によくある規約違反についてまとめましたので参考にしてください。
ご自身のサイトドメイン(ブログ等)に、Shopifyの文字を使用すること
例えば「https://shopifystore.jp」など、サイトドメインに「shopify」というワードを含むことは違反となります。その他Google広告など検索エンジンの広告、商標、メールアドレス等にも、Shopifyの商標だと誤解を招く可能性のある表現は使用できません。
また、独自製品やサービス名においてShopifyの商標(テキスト、ロゴ、デザイン等)を許可なく使用することはできません。
Shopifyの許可なくShopifyに関連するメールやコンテンツをリリースすること
Shopifyに関するメールマガジンやニュースリリースなどといったコンテンツを、Shopify側の許可を事前に取らずにリリースすることは違反となります。
また、コンテンツ内にてShopifyについて虚偽や誤解を招くような表現をしてはいけません。
Shopifyに関連するキーワードに広告出稿すること
例えば「Shopifyを含む検索キーワードにおいて、自社サイトが広告枠で表示される」といったように、Shopifyに関連したキーワードに自社の広告を出すことは違反となります。
【まとめ】Shopify Partnerプログラムに参加しましょう
本記事ではShopify Partnerについてご紹介してきました。
この記事の要点まとめ
- ShopifyはShopify Partnerと呼ばれるエコシステムに積極的
- Shopify Partnerもまた、多くの魅力があり、ともにWin-Winといえる
- Shopify Partnerには4つの種類があり、それぞれ報酬の仕組みが異なる
- Shopify Partnerになるには、簡単3ステップで登録が完了する
世界中で支持されているShopifyが日本でも勢力を拡大。日本のECサイト作成のシェア構図が大きく塗り替わりつつあります。
Shopifyパートナープログラムに興味をお持ちの方は、まずプログラムに参加してみましょう。
【関連】Shopify パートナープログラム(公式ページ)
【関連】Shopify パートナー向けブログ
【関連】Shopify パートナースタートガイド
Shopifyではパートナーを助けるための公式ブログやガイドブックが用意されています。
※この記事は2021年7月時点の内容です。今後のアップデートやShopifyの仕様変更等により、記事の内容どおりに設定ができない場合があります。
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