ECサイトでWeb接客を実施する場合、接客のベースとなるデータをどれだけ取得できるかが重要になってきます。
この記事ではKARTE Entry Series for ECとShopifyをはじめとした各種プラットフォームでどういったデータ活用ができるかご紹介していきます。
【この記事のポイント】
- 主要プラットフォームとKARTEで連携できるデータの種類が分かる
- Shopifyのみ実施可能な施策が分かる
【目次】
web接客のベースとなるデータ分析
Shopifyでも近年Web接客やCRM、チャットをおこなう際に、Web接客ツールをはじめとした、外部サービスを導入するケースが増えてきました。
ツール導入の成功を左右するのが「連携できるデータの種類」です。
当然、連携できるデータの数が多ければ多いほど、施策の幅が広がります。
※一部KARTE収集タグ、Shopifyタグの利用が必要
※プランによって制限があります
主要ECプラットフォーム・カートASPとKARTEの連携
下の表は国内でメジャーなECプラットフォーム・カートASP別に外部サービスへ連携できるデータの一覧をまとめたものです。
※今回、外部サービスのモデルとなっているのはWeb接客をおまかせ運用できる「KARTE Entry Series for EC」の導入を想定した場合となります。
情報 | Shopify | BASE | ecforce | FutureShop2* | Make Shop | |
閲覧 | ページ画面情報/ブラウザ端末情報 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
会員
|
会員ID | ◯ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ |
メールアドレス | ◯ | ✕ | ◯ | ✕ | ✕ | |
名前 | ◯ | ✕ | ◯ | ✕ | ✕ | |
電話番号・住所 | ◯ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | |
総購入回数 | ◯ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | |
総購入金額 | ◯ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | |
会員登録完了日 | ✕ | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ | |
購入
|
購入ID | ◯ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ |
購入日 | ◯ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | |
購入時の金額 | ◯ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | |
購入個数 | ◯ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | |
購入商品ID・名・金額・個数 | ◯ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | |
購入商品ページ・画像URL | ◯ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | |
購入商品ブランド名 | ◯ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | |
定価価格 | ◯ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | |
決済方法 | ◯ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | |
税金 | ◯ | ✕ | ◯ | ✕ | ✕ | |
送料 | ◯ | ✕ | ◯ | ◯ | ✕ | |
カート
|
カート内商品有無 | ◯ | ✕ | ◯ | ◯ | ✕ |
カート内商品ID・名・金額・個数 | ◯ | ✕ | ◯ | ◯ | ✕ | |
カート内商品ページ・画像URL | ◯ | ✕ | ◯ | ✕ | ✕ | |
カート内商品ブランド名 | ◯ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | |
閲覧商品情報
|
閲覧商品ID・名・金額・個数 | ◯ | ✕ | ✕ | ◯ | ✕ |
閲覧商品ページ・画像URL | ◯ | ✕ | ✕ | ◯ | ✕ | |
閲覧商品ブランド・カテゴリ名 | ◯ | ✕ | ✕ | ◯ | ✕ |
※2022年11月現在
*コマースクリエイター導入
Shopifyがいかに多くのデータと連携できるか一目瞭然ですね。
冒頭でお伝えしたとおり、連携できるデータの数が実行できる施策の数に影響してくるため、主要ECプラットフォームの中ではShopifyが最もKARTEと相性が良いと言えます。
各プラットフォームの取得データの特徴
Shopify
分析:◎ Web接客:◎ MA:◯ CRM:△ データ蓄積→データ分析→データ活用
連携できるデータが豊富(行動データ・会員・購入・カゴ落ち・閲覧商品など)なためツールを用いてあらゆるマーケティングが可能となっている。単純にポップアップなどのシナリオを表示させるだけでなく、高度な分析(行動分析・RFM分析・カゴ落ち分析など)ができ、その分析結果にあわせてセグメント毎の施策展開が可能。
BASE
分析:✕ Web接客:△ MA:✕ CRM:✕ データ蓄積→データ分析→データ活用
連携できるデータが閲覧データのため、ツールを用いる際には単純にポップアップなどのシナリオを表示させる用途として導入をするのがおすすめ。
ecforce
分析:△ Web接客:◯ MA:◯ CRM:△ データ蓄積→データ分析→データ活用
連携できるデータの種類がShopifyに次いで多く、ツールを用いて様々な施策を展開できる。取得できる会員データが少ないため分析やセグメントを指定した施策はやや弱い印象。
Futureshop2(コマースクリエーター)
分析:◯ Web接客:◯ MA:✕ CRM:✕ データ蓄積→データ分析→データ活用
行動データ・会員・購入・カゴ落ち・閲覧商品など一通りデータ連携ができる。 一方MA、CRMなどのアクションを実施する際に必要な顧客データや商品情報(商品URLや画像URL)取得ができていない。今回検証したKARTE以外のツールではMAやCRMが可能なツールも存在しているので要件にあわせてツール選びが重要。
Make Shop
分析:△ Web接客:△ MA:✕ CRM:✕ データ蓄積→データ分析→データ活用
連携できるデータは、行動データと会員判別、購入情報となっているため、必然的に実施できる分析やシナリオが限定される。
Shopify×KARTEで実施可能なデータマーケティングの事例
分析活用例
ベーシックな活用
閲覧:来訪回数・頻度、ページ、滞在時間、流入元、離脱などの行動分析
会員:会員/非会員別の行動分析、RFM分析などの会員分析
購入:購入回数・頻度、購入商品などの購買分析
カート:カゴ落ち数・率、カゴ落ち商品金額、カゴ落ち商品などカゴ落ち分析
閲覧商品情報:よく見られる閲覧商品などの閲覧商品分析
応用した活用
会員×カート:会員、非会員ごとにカゴ落ち率などカゴ落ち状況を分析し、カゴ落ちする課題を見つける
閲覧×カート×購入:来訪~カートイン~購入までのファネル分析をおこない、サイト上でのボトルネックを把握する
施策活用例
ベーシックな活用
閲覧:初回訪問者にウェルカムメッセージでサイトのメリットをシンプルに訴求 など
会員:会員/非会員別にクーポンやおすすめするキャンペーンをパーソナライズ など
購入:以前購入した商品の再購入を案内、以前購入したブランドの別ジャンルを訴求 など
カート:カゴ落ちメール、送料無料まであといくら、カゴ落ち防止FAQ など
閲覧商品情報:閲覧履歴機能 など
応用した活用
閲覧×会員:購入を悩んでいる方へ会員/非会員別にFAQを表示し不明点を解消
閲覧×閲覧商品情報:複数の商品を検討している人にクーポンを提示
その他の事例はこちら
まとめ
- KARTEに連携できるカートシステムの中でShopifyが最も多くのデータ連携ができる
- 連携できるデータ数が実施可能な施策数に直結する
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