一人会社の代表だったYumi.Fさんが、組織で働くことを選んだ理由とは。個人の裁量を失わずにチームで働く「第三の選択肢」

一人で会社を経営していたYumi.Fさんが、なぜ組織に入ることを選んだのか。そのきっかけからコマースメディア入社後の苦労、新しい役割への発展まで、リアルな体験を聞きました。

 


今回話を聞いた人

Yumi.F/販売企画部 MD、ライブコマース担当

大学卒業後、天気予報のベンチャー企業に約10年間勤務。その後、長男の出産を機に起業しベビーブランドの事業を立ち上げる。コマースメディアには業務委託としてジョインし、ベビー事業の商品企画・品質管理、ライブコマース等を担当。

 


 

人事担当 現在、EC/Web業界では、フリーランスや一人で事業をされている方が多数活躍されています。

しかし、市場環境の変化などから、「このまま一人で事業を続けるのは難しいのではないか」という長期的なキャリアへの不安を抱えている方も少なくありません。

Yumi.Fさんご自身も、以前はひとりで起業し会社を経営されていたとうかがっていますが、組織に復帰しようと考えたきっかけは何だったのでしょうか?

 

Yumi.F 私の場合、新卒で天気予報のベンチャー企業に約10年勤めた後、長男の出産を機に起業しベビーブランドを立ち上げました。

当初は、趣味の裁縫で作った抱っこ紐を商品化してネットショップを始めた・・・くらいのゆるいスタートでしたが、結果的に事業規模として大きくなってしまい、それを維持する方が大変になっていった時期があります。

さらに、一つの商品に大きく依存していたため、それが傾いた時に立て直すのが困難になり、精神的にも厳しい時期がありました。

 

 

2022年頃、子育てでも悩んでいた中で、主力商品を他社に真似されて売上が落ちてしまい、正直「雲になって消えたい」と思うほど苦しい時期を過ごしました。

ただ、その苦境を乗り越え、なんとか抱えていた在庫を売り切った時にふと、「このまま5年後、10年後も一人でやっている未来が見えない」と思ったんです。

それまでの私は「起業したんだから、自分一人で何とかしなきゃ」という一種の「縛り」のようなものに囚われていました。でも、そのこだわりを捨てて「他の働き方も試してみよう」と発想を転換した瞬間、精神的にものすごく楽になったんです。

 

一人で責任を負い続けていると、「これで行く」という強いこだわりが苦しさに繋がってしまう可能性があります。そのこだわりを捨てて、「転職」や「副業」という形で視野を広げてみることが、私にとって大きな転機となりました。

「事業ごとうちにきませんか?」と異例の提案

業務委託でも「事業の軸」を任される、コマースメディアの裁量権

人事担当 新しい働き方を模索する中で、どうしてコマースメディアを選んだのでしょうか?

 

Yumi.F 私は自身の事業を辞めるつもりはなく、「副業OKなところで両立できる場所」を探していました。ほとんどの会社が副業という枠組みでの検討でしたが、コマースメディアだけは「あなたの事業ごと、うちに来るのはどうですか?」と、異例の提案をしてくださったんです。

 

コマースメディアもベビー事業を行っているので、ジャンルが重なっていたことも大きいと思いますが、まさか「あなたのこれまでの事業を含めて、一緒に働く方法」を提案されるとは考えていませんでした。

これには「そんなやり方もあるんだ」と、新しい可能性を感じましたね。結果的に、自身の事業は自分でできる範囲で続けていきたいと思っており、現在は「業務委託」という形で入っています。

 


 

ただ、やり残している商品開発なんかは、むしろコマースメディアのベビー事業の中でできる方がいいかなと考えています。

私が作りたいものと会社の事業の方向性が一致すればですけど。コマースメディアで一生懸命私が頑張ることが、結果、自身の事業にも三方よしみたいな未来を描けると、理想だなと思って。

 

人事担当 Yumi.Fさんは現在、ベビー事業における品質管理、そしてライブ配信という新たな事業の軸を担われていますね。具体的にどのような業務を担当されているのでしょうか?

 

Yumi.F 主にベビー事業における品質管理を担当しています。

一般的な品質管理のイメージより、もっと川上の仕入れの準備段階から携わっていて、仕入れ、販売前の品質管理、そして販売後のフォローまで、非常に幅広いフェーズを見させています。

 

また、最近ではライブ配信という新しい軸も急に飛び込んできました。

 

人事担当 ご自身の事業では経験されてこなかった、仕入商品の生産管理や法規制の対応といった領域も担当されているとか。

 

Yumi.F そうですね。これまでは自分が作った商品の品質・生産管理でしたが、他の方が作った商品の管理やOEMの経験はゼロでした。

また、入社当時は商品企画・MD・生産管理専門の担当者がおらず社内に答えがないことも多く、自分で調べるしかないという状況でした。

チャッピー(ChatGPT)がなかったら多分無理でしたね。(笑)
※現在はメンバーが増えました

 

人事担当 チャッピーを相棒に、、、は大変だったと思いますが、人によっては未経験の業務に立ち止まってしまうと思います。

戸惑いのなかでも進めていけたのは、Fさんがご自身で幅広い業務を経験し、これまでひとりで切り開いて来たから、勘が鋭いというか、勘所がたくさんあるから「あ〜こういうことかな〜」と仮説を立てて進行ができたんじゃないかなと思います。

 

組織の「力」と「個人の裁量」の両立がもたらす成長と苦難

入社後の苦労と組織での仕事特有の難しさ

人事担当 入社して苦労したことを教えてください。

 

Yumi.F はじめはとにかく商品理解と、社内ツールに慣れることに苦労しました。

それこそSlackとかNotionとかも初めてだったんですよね。

また、入社当初、最も苦労したのは、抽象的な情報が多いことでした。

良い意味でも悪い意味でも抽象的で、、はじめは全体像や経緯が分からず、断片的な情報を聞いても全く繋がらず、自分で情報をどう繋ぎ合わせるかが非常に難しかったです。

 

人事担当 その苦労は、入社した方から一番よく聞く声でして、悪い意味の方は改善したく、、既存メンバーも苦戦している点です。

一人で事業をされていたYumi.Fさんですが、久しぶりに組織に入って感じた難しさや違いはありましたか?

 

Yumi.F どこまで自分だけで判断して良いのか悩むことがあります。

ひとりでブランドを運営していた頃は、名前や色なども自分の好みで自由に決められますし、誰にも許可を取る必要がありません。

しかし、組織で仕事を進める上では、私個人の持ち物ではないため、そうはいきません。「私はこれで良いと思っているけれどどうしようかな」と悩むように、小さなことでも判断の難しさを感じます。

組織に慣れるまでには、どうしても苦労する期間が必要だと感じています。

 


ご自身の会社ではひとりで商品撮影まで担当していた当時のFさん

 

 

 

また、組織で仕事をすること特有の違いも感じています。

販促や商品開発、輸入など、各役割に分担され、チームでプロジェクトを完遂する体制は素晴らしいと思います。

一方で、自分の職種以外の業務に対して、どうしても「他人ごと」になってしまうときもあり・・。自分の事業であれば、全て自分で考えて実行するのですが、会社組織だと「サラリーマン的」になってしまい、個々の業務に集中しがちです。


それぞれが多忙な中で、隣接する部署の業務を察することが難しいのが現状です。

組織である以上、この一長一短は避けられない部分もあります。

しかし、チームのメンバーがそれぞれの仕事を「自分ごと」として捉え、他の職種の仕事にも意識を向けることで、チームはより強固になるはずだと考えています。

また、難しさを感じるのは「共有」と「ナレッジ化」の部分です。

一人だと全部自分の頭の中で完結しますが、組織ではそれを誰にでもわかる形にする必要があります。これは未だに大きな課題だと感じています。

 

人事担当 逆に、「これはよかった」というポイントはありますか?

 

Yumi.F コマースメディアでは「個人の裁量に任せていただける」部分が非常に大きいです。

具体的な指示を待つのではなく、自分で情報を取りに行き、裁量を持って進めることが許される。多分私の性格的には、「具体的指示を受けてタスクをこなす」みたいのは一番向いてないので。

組織で働く楽しさと、個人の裁量が両立できる会社は、そう多くないと感じています。もちろん何でも自由なわけではなく、会社や事業の方向性と一致していて、結果を出せていることが前提ですが。

長年フリーランスや一人会社で働いてきた方が改めて組織に戻る際に、働きやすさに影響するポイントだと思います。

 

また、先日、私が起業して作っていたブランド商品を、コマースメディアが運営するサイト限定の仕様で新しく作り、販売開始することができました。

親和性の高い同じジャンルの場で役割をいただけたことは、非常に大きな意味があったと感じています。

 

点と点が繋がるキャリアの「発展」

過去の経験が「強み」に変わり、化学反応を起こす

人事担当 新しく担当されているライブ配信は、どのような流れで担当することが決まったのですか?

 

Yumi.F 社内で「ライブコマースやるぞ」というタイミングで、「誰かやってくれませんか」と募集されていて。

私は元々天気予報のベンチャー企業で出役の仕事もしてたし、自身の事業ではインスタライブもやってたし、できなくもないけど「今は避けたい」と思っていたのですが(笑)

「Fさんが向いてるんじゃないですか?」と推薦されて、「じゃあお役に立てるのであれば」とやることになった感じですね。

結果的にはやりがいがあり、社内での役割を一つ得た感覚で、日々の充実感に繋がっています。

人事担当 ライブコマースをやることが決まってから、ものすごいスピードで物事が進行してましたよね。(笑)

 

Yumi.F 急展開だったんですよね、本当に。

7月の終わり頃、「来週ライブコマースの打ち合わせに出てね」みたいな話になって、その翌週には最初の配信とかしてるんで、早すぎます。

1回目やってみたら思った以上に反響が良かったというのもあって、次々と進み、毎回記録更新できたことが、モチベーションになっています。

ライブ配信はもう一人の担当のSさんと主に進めています。Sさんは同じベビー事業のSNS担当ですが、それぞれ自分の領域を一人で進める場面も多かったので、一緒に進められるプロジェクトがあるのはいいなと思います。

 

人事担当 この話を聞いて思ったんですが、人生で経験したこと・培ったスキルが、現時点の仕事に全部が活かされるわけではないじゃないですか。

でも、昔やってたことが突然ポンと繋がって活きてくる、新しい仕事につながる、というのをコマースメディアではよく見かけるし、自分も何回かそんな場面があるんです。

新しい業務や事業がどんどんスタートするので、昔培った「勘所」が活かされる場面が必ず出てくる。

 

Yumi.F 本当にそうですね。

昔の経験が「突然繋がる」ことはあります。

私は、全てを一人でやってきたため、何かに尖っていないことが弱みだと感じていた時期もありました。

社内には各分野のプロフェッショナルがいますから。

ですが、うっすらとでもわかること、そして新しいことへの抵抗がないことが、今は強みになっています。ライブコマースという新たなチャレンジも、過去の経験をきっかけに、「これは自分の得意なことかもしれない」と今さらながら思っています。

 

人事担当 最後に、今、ひとりで悩んでいたり、組織復帰に不安を感じているEC/Web業界のフリーランスや一人会社の方々へ、メッセージをお願いします。

 

Yumi.F 一番伝えたいのは、「こだわりすぎない方がいい」ということです。

今の自分がやれることや、やりたいことにこだわりすぎないで未来を見た方が、かえって自分のキャリアは発展します。

一人でやっていて行き詰まった時こそ、こだわりを捨てて、働き方も含めて視野を広げてみる。

 

私自身、「転職しよう」と決めたことで、気持ちが解放されました。

自分で自分を縛っていたことに気づいたんです。「自分はこうしたい」という信念を強く持ちつつ、コマースメディアという柔軟な組織に所属したことで、それが会社の方向性と噛み合った時に、化学反応を起こして加速していきました。

そんな発展的なキャリアを、実現してほしいと思っています。

 

<積極採用中>

コマースメディアでは、正社員・業務委託・アルバイトと様々な雇用形態の方が働いています。雇用形態に関わらず裁量権をもって働くことができるのが大きな特徴です。

※正社員で募集中の職種は、業務委託(週4日以上)も相談可能です。

現在、EC総合支援と自社販売事業の両輪で事業拡大中のため、積極採用中です。

また、Yumi.Fさんと一緒にライブコマースを新たな事業の柱として盛り上げてくれるメンバーも募集しています。

 

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