コマースメディアには社員の自立と自律のもと、チームで成果を出していくカルチャーがあります。
そのため、出社とリモートのいずれかに絞ったり、画一的なルールを設けるのではなく「社員一人ひとりがプロフェッショナルとして最も力を発揮できる環境とは」という点を重視しています。
今回は、様々な理由から「札幌で働く」ことを選び、活躍している社員2名のインタビューをお届けします。
彼らのリアルな声を通して、コマースメディアが考える働き方の「今」と「これから」について、少しでも感じ取っていただけたら幸いです。
今回話を聞いた人

Okitaka.S/マネージャー
札幌在住。前職の広告制作会社からコマースメディアへ。運営部のマネージャーとしてチームを率いる。家族との時間を大切にしながら、難易度の高い業務に取り組む。地方の可能性を信じ、新たな価値創造と人材発掘に情熱を燃やす。

Yukina.N/ECディレクター
秋田県出身、札幌在住。結婚を機に札幌へ。「ライフイベントによって引っ越し・転職せざるを得ない」自身の経験から、リモートワークの道を模索し、EC経験を生かしてコマースメディアにジョイン。現在はECディレクターの傍ら、社内のAI活用推進も担う。
コマースメディアの拠点
- 東京本社:JR山手線 大塚駅 徒歩2分
- 福岡オフィス:地下鉄空港線 天神駅 徒歩5分
- 札幌サテライトオフィス:札幌駅徒歩圏内のコワーキングスペース
その他、新潟・愛媛にフルリモート(3-4ヶ月に一度東京出張)のメンバーが一部在籍。
リモートワーク
全社的な必須の出社頻度は週1〜2日程度。部署やチームごとにタイミングを合わせて出社する日以外は、出社するかリモートで勤務するかは個々の裁量に任せられています。
※入社後1〜3ヶ月はOJTのために出社
※職種や業務内容によって、出社を推奨しているポジションもあり
入社の経緯と「地方で働く」ということ
― はじめに、自己紹介をお願いします。
Okitaka.Sさん:
Okitaka.Sです。運営部のマネージャーとして、チームマネジメントや組織づくりなどを担当しています。
生まれは埼玉ですが、育ったのはずっと札幌。妻も札幌出身で、お互いの両親や兄弟もすぐ近くに住んでいます。
家族との距離感はもちろん、気候や街のほどよいサイズ感など、日々の暮らしを考えると札幌の住みやすさは本当に恵まれていると感じています。
Yukina.Nさん:
Yukina.Nです。運営部でクライアントのECサイト運営支援をしながら、社内のAI活用推進にも関わっています。入社してちょうど1年くらいです。
出身は秋田で、札幌には結婚を機に移り住みました。なので、「札幌を選びたくて選んだ」というよりは、ご縁があって今ここにいる、という感じです。
― コマースメディアに入社したきっかけは何だったのでしょうか?
Okitaka.Sさん:
前職はWeb制作に関わる機会が多かったのですが、「作って終わり」の仕事にモヤモヤしていました。
もともと事業者として長くEC運営にも携わっていたため、「サイトは作ってからが本当のスタートだ」と実感していたのでなおさら違和感があったんです。転職活動中にコマースメディアを知り、この話にすごく共感してもらえたのが印象に残っています。
あとは、面接で聞いたEC運営の業務フローが、当時自分たちがアナログにやっていたやり方とはまるで別世界で本当に衝撃を受けました。その効率化された仕組みに、「これは学ぶしかない」と強く感じましたね。
Yukina.Nさん:
私の場合は、ライフプランが大きく関わっています。
私には「何かあったら絶対に帰らなきゃいけない場所」があって、これまではそういうタイミングがイコール転職だったんです。「住む場所が変われば、仕事も変わる」のが当たり前でした。だから次は、場所を選ばずに働けるリモートの会社がいいなと。
正直、「そんな都合のいい会社はないだろう」と思いながら仕事を探していた時に、「札幌」という文字が入っているコマースメディアの求人を見つけました。当時は札幌に事務所はないけど、Okitaka.Sさんがいるので札幌のメンバーを増やしたいタイミングだったようです。最終面接の後、思ったより早く連絡が来て驚きました。
Okitaka.Sさん:
僕もYukina.Nさんの面接に同席していたのですが、そのときのことが印象に残っています。
Yukina.Nさんが転職の覚悟をもって面接に望んでいたため、僕らも熱意に答えようと思ってすぐに内定を決めてオファーを出しました。
― 実際に札幌からリモートで働いてみて、いかがですか?生活とのバランスは取れていますか?
札幌のサテライトオフィスとして利用するコワーキングスペース
Okitaka.Sさん:
通勤がないので時間に余裕ができたのはありがたいですね。保育園の送り迎えも、他の保護者の方が急いでいる中、僕は部屋着のまま行けるくらい(笑)。
ただ、ずっと家にいると仕事に集中できない時もあるので、そういう時は気分転換にコワーキングスペースを利用しています。子供が大きくなってきたので、家でパソコンに向かっていると「パパ遊んでるの?」と言われて少し肩身が狭いです。
自宅かオフィスか、その日の業務やコンディションに合わせて自分で選べるのは、すごく合理的だと思います。
Yukina.Nさん:
働きやすさは格段に向上しました。
特に大きいのは家族との関係です。以前はどこか「自分の仕事の都合に家族が合わせてくれている」という申し訳なさがありましたが、今はフレックス制度もあってお互いに協力し合える。
結果的に、自分だけでなく家族にとっても良い変化だったと感じています。
― 東京本社との物理的な距離を感じることはありますか?
Okitaka.Sさん:
新しい情報はどうしても東京に集まるので、展示会やリアルなイベントに気軽に行けないのは、もったいないなと思うことはあります。
ただ、普段の業務はオンラインで問題なく進められていますし、数ヶ月に一度くらい東京に行く今のペース感が自分には合ってるなと感じています。
Yukina.Nさん:
(リアルなイベントへ気軽に行けないという点について)わかります。
あとは、何気ない雑談の機会でしょうか。Slackに雑談チャンネルはありますが、投稿するのに少し考えてしまって(笑)。
でも、そういった側面を差し引いても、今の働き方が自分にもたらすメリットの方が大きいと感じています。「だから東京にいなければ」とは思いませんね。
― リモートで働くようになって、一番「難しい」と感じたのはどんな点ですか?
Yukina.Nさん:
以前は隣の同僚の様子を見ながら「今なら話しかけても大丈夫そう」と判断して相談できたり、ちょっとした疑問をすぐに口頭で解決できました。
でもリモートでは、すべてがSlackなどのテキストベースのやりとりになります。
相手の様子が見えない中で連絡を取ることや、逆に自分の状況が相手に伝わらないことに心理的なハードルを感じました。
透明性をどう保つか、意外と難しいと感じた部分です。
― 逆に「リモートでもやっていけている」と思えるのは、どんな自分の特性や工夫があるからだと思いますか?
Yukina.Nさん:
自分で「やらなければならないこと」や「やりたいこと」を探して動けるところだと思います。
かつ「自分は忘れる生き物」という前提で、タスクやリマインダーを複数のツールで管理し、いつでも思い出せる仕組みを整えています。
新しい依頼や情報が次々に入ってくる中で、抜け漏れを防ぐために日々工夫を重ねています。
― リモートワークに向いている人・向いていない人の違いは、どこにあると感じますか?
Yukina.Nさん:
「自分はリモートに向いていない」と思う人でも、その弱みをツールや工夫でカバーしようとできるかどうかだと思います。自己管理が苦手でも、今は便利なアプリや仕組みがたくさんありますし、それを使いこなす意欲や姿勢があれば十分やっていけると思います。
リモート勤務について人事より補足 リモート勤務にはコミュニケーション等のハンデがあるので、かなりの工夫と努力をされていると感じています。 テキストコミュニケーションの中で、ちょっと拗れそうと思ったらすぐ自分からwebMTGをもちかけたり電話をして擦り合わせる、モヤモヤを抱え込まない、自分の状況を共有する、などの行動が自然に出来る人でないと苦労します。 ここは注意点ですし覚悟が必要だと感じます。
|
地方からでも、チームを率い、未来を創る
― Okitaka.Sさんの業務や役割を教えてください。

Okitaka.Sさん:
運営部のマネージャーとして20名程度のメンバーをマネジメントしています。
クライアント支援の案件の取りまとめや、自社事業を推進する立場でもあります。
― Okitaka.Sさんのマネージャーとしてのミッション・難しさを教えてください。
Okitaka.Sさん:
僕の大切な役割は、チーム全体で成果を出せる体制をつくることです。
そのためにメンバーが自立して力を発揮し、自信をつけながら次の挑戦に進んでいけるような仕組みや環境づくりを意識しています。
難しさで言えば、プレイングマネージャーとして実務に携わりながら、個々のメンバー対応、チーム体制の構築、運営部としての戦略立案、さらには会社全体の組織作りと、多岐にわたるレイヤーで業務を行う必要があることです。
もちろん大変さもありますが、現場感覚を持ちながら経営層との橋渡し役を担えている点、そしてそれが自身の今後の目標にも繋がっている点に、大きなやりがいを感じています。
― 札幌にいながら、どのようにチームをリードしているのですか?
Okitaka.Sさん:
札幌にいるからといって特別なことをしているわけではありません。
リモートが前提だからこそ、テキストコミュニケーションでは誤解が生まれないよう、目的や背景を丁寧に共有することを特に意識するようになりました。
新潟在住のもう一人のマネージャーとも、互いに補い合いながら、バランスを取って進めている感じですね。
― 札幌や北海道のECについてどう思いますか?
Okitaka.Sさん:
北海道は地方都市といっても大きなブランドがありコンテンツ力があり、越境ECも強いので、そういった北海道企業の支援もできたらいいなと思っています。
コマースメディアでは沖縄のオリオンビール様やサッカーチームのツエーゲン金沢様、宮城のHALEO様など地方の企業様も支援していますが、北海道はまだ支援実績がないのでこれから挑戦してみたいです。
― 今後の札幌拠点や、地方での採用についてはどう考えていますか?
Okitaka.Sさん:
札幌という拠点には、2つの可能性があると思っています。
1つは、僕たちが持つ知見を活かして、地方の中小企業が抱える「属人化や業務の効率化」といった課題を解決するような「新たな価値の創造」。もう1つは、「人材の発掘」です。
地方には、最新技術を知らないだけで、ポテンシャルのある人がたくさんいるはず。そういう人たちに「こんな働き方の選択肢がある」と伝え、可能性を広げたい。そのためのロールモデルに、まず僕自身がなろうと思っています。
この点は、ECやコマースメディアに限った話ではなく、僕自身としてもやっていきたいと考えていることです。そこに共感してくれる方が入社してくれて、札幌が盛り上がり、地方に貢献することができたらと嬉しいです。
もっと札幌メンバーが増えたら、コマースメディアの札幌オフィスを構えたいです。
― 採用ではどんな点を重視していますか?
Okitaka.Sさん:
スキルや経験はもちろんですが、それよりもカルチャーフィットやその人の考え方を重視しています。
会社は常に変化しているので、その状況を理解して「今、自分はどう変わるべきか」を考えて実践できる、芯のある人を採用したいし、サポートしたいですね。
― どんな人がコマースメディアに向いていると思いますか?
Okitaka.Sさん:
この会社には、手を挙げればいくらでも挑戦できるチャンスが転がっています。マーケ職で入社したメンバーが人事をやっていたり、コーヒー豆を挽いて新規事業やっていたり。
そういう環境を「面白い」と感じ、変化を楽しめる方には、すごくやりがいのある場所だと思います。地方にいながら、東京の最前線と同じレベル感で挑戦したいという方からの応募をお待ちしています。
「興味」や「得意」から始まるキャリアの広がり
― Yukina.Nさんの現在の担当業務について教えてください。

Yukina.Nさん:
人気キャラクターのECサイト運営などを担当し、商品登録やサイト更新、販促施策の実装やオペレーションの確認などを行っています。
それと並行して、個人的に興味があったAIツールの活用推進も担当しています。
コマースメディアに入社したことがきっかけで「ChatGPTを使ってみよう」と思うようになり、最初はプライベートの利用が中心だったのですが、会社がそれを察知してくれて(笑)。
会社としてもAIを活用していこうというタイミングだったので「どんどんやってみて」と後押しされ、今では社内の業務効率化に繋がるAI活用法をリサーチ・発信することが、私のもう一つの仕事になっています。
コマースメディアに入社していなければ、今もChatGPTを使っていなかったと思います。本当にタイミングや自分の興味と会社の方向がうまくマッチした感じです。
― 入社して、ギャップを感じた点はありますか?
Yukina.Nさん:
前職との一番の違いは、効率化や価値を生み出すことへの投資を惜しまない文化ですね。
例えば前職では「このツールを導入すれば、月5,000円かかりますが作業時間を半分にできます」という提案を上長にしても、頑なに首を横に振るばかりでした。空いた半分の時間で他のタスクをこなして、売上を伸ばす動きが今よりもっとできるかもしれないのに・・・。
コマースメディアでは「それでパフォーマンスが上がるなら」とすぐに提案が通ります。この環境があるからこそ、生まれた時間で新しいことに取り組むことができ、スキルアップしやすいと感じます。
― リモートワークで"見えなくなるもの"を補うために、意識してやっていることはありますか?
Yukina.Nさん:
Googleカレンダーには「こんな細かいタスクまで?」と思うようなことも、とりあえず入れるようにしています。また、会う機会が少ない分、テキストだけでも人となりや状況が伝わるように意識しています。特に省略せず情報をしっかり書くことを心がけていて、そのひと手間で相手への伝わりやすさが大きく変わると感じています。
― 採用候補者に向けて「リモートワークするなら、これだけは意識しておいた方がいい」というアドバイスはありますか?
Yukina.Nさん:
日々の業務で感じた違和感や達成感をログとして残しておくことだと思います。リモートでは成果や課題が相手から見えにくいので、それを説明する場面が必ず訪れます。私自身も忘れっぽいので、これまで続かなかった「日記」のような習慣を改めてつけようとしているところです。
― 「地方で働く」ことについては、どう思いますか?
Yukina.Nさん:
札幌がこの場合の「地方」に当てはまるかは少し微妙なラインかなと思いますが、、私が生まれ育った秋田のような、もっと“the 地方”だと、仕事の選択肢が本当に限られます。
地元企業の事務職か医療業界か建築業界か・・・。そこに「家庭との両立」を組み合わせるともっと選択肢が狭まってしまいます。
「本当はスキルがあるのに、地元にはそれを活かせる仕事がないから」と、やりたいことを諦めている人が絶対にいるはずです。私自身、以前は「選べないこと」にずっとストレスを感じていました。
だからこそ、コマースメディアのような環境があることは、とても大事なことだと感じています。
― これから応募を検討している方にメッセージをお願いします。
Yukina.Nさん:
コマースメディアはECを軸とした会社ですが、ECのことしかしない・できないわけではありません。(事業紹介はこちら)
ECとは直接関係ないことでも、過去にやっていたことが業務に繋がる可能性も大いにあります。これまでの経験が、思わぬ形で活かせる土壌があるので、少しでも興味が湧いたら、ぜひ話を聞きに来てほしいです。
まとめ
二人の話から見えてきたのは、暮らしとキャリアのどちらかを犠牲にするのではなく、両立を目指す働き方でした。
コマースメディアの働き方は、決して「リモートが絶対」という画一的なものではありません。
出社の価値を認めつつも、社員一人ひとりのライフプランや特性に寄り添い、プロとして最もパフォーマンスを発揮できる環境を追求する。その結果として、「場所にとらわれない働き方」という選択肢が用意されています。
※リモートを選ぶ場合、そのデメリットやハンデを認識しつつ、努力と覚悟も同時に必要です。
完璧な制度が揃っているわけではありませんが、これからも社員一人ひとりの声に耳を傾け、より良い働き方を模索し続けていきます。
もし、私たちの考え方に少しでも共感いただけましたら、ぜひ一度、カジュアルにお話してみませんか。