※2018年8月16日追記
【朗報】2018年ついにStripeでJCBが利用可能に!
「StripeでJCBカードが使えるようになる」という国内のShopifyユーザーにとって非常に朗報なニュースが流れました。しかし、Shopifyの管理画面を見ても、Stripeの管理画面を探しても、どこにも設定箇所がなく足踏みをしている方も多いのではないでしょうか?この記事ではStripeにJCB決済を追加する手順を説明します。
JCB利用には審査が必要
通常のStripeのビジネスアカウントを持っていても、JCBを有効にするためにはJCB社による審査が別途必要です。決済は審査に通過後利用できるようになります。既にJCB社との直接契約がある場合は、その旨をStripe側に連絡をすれば問題ありません。
JCB社との直接契約がない場合は、JCBを導入したいStripeアカウントがアクティベーションされている状態で、かつ下記の審査条件を満たしていれば、お問い合わせフォームより連絡をすることで審査が受けられます。
JCB審査条件
- Stripeアカウントが申請(アクティベーション)済みであること
- 特定商取引法に基づく表示があること
(参考) 特定商取引法とはなんですか - Stripe - 禁止業種に該当しないこと
(参考) 禁止業種 - Stripe
※上記の審査条件を満たす場合でも、JCB社による判断で審査が通らない場合もあるとのことです。
利用条件及びその他の制限について
JCB利用の注意事項を下記に列挙します。
- 日本円決済のみJCBカードが利用可能
- 決済金額の上限は7桁の金額(¥9,999,999)
- 購入者のクレジットカード明細書には、Stripeアカウント申請時に登録された明細書表記 (statement descriptor) が反映される
- JCBカードでのお支払いが入金可能になるまでに30営業日かかる
- Dynamic statement descriptor機能[0]は利用不可
- ConnectのCustomを利用中のユーザは不可
国内でVISAに次ぐ2位のシェアを誇るJCBカード。日本で唯一の国際ブランドのクレジットカードで、JCBしか持っていないというユーザーも多いようです。国内向けECを展開するのであれば必須とも言えるカードブランドですので、ShopifyでStripeを利用しているのであれば導入しない手はないかと思います。
JCB利用申請手順
JCBの利用が可能になったものの、Stripeのサイトや管理画面(ダッシュボード)にはその案内や説明、専用の申込窓口等は現在のところありませんので、通常の問い合わせフォームから申請することになります。
- Stripeのダッシュボードにログイン
- 画面右上の初心マークのアイコンをクリックし、その中の「サポート」をクリック
- サポート項目一覧の下にある「回答が見つかりませんか?」の「お問い合わせ」をクリック
- 問い合わせフォームが表示されますので、「Account」にJCBを利用したいストア名が入っていることを確認した上で、件名に「JCB利用申請」、メッセージに申請したい旨と「特定商取引法に基づく表示ページのURL」を入力して送信
※ページが日本語で表示されている場合は、日本語で入力して問題ありません
送信後、Stripeの担当者から確認のメールが届くかと思いますので、内容をご確認ください。通常ですとJCBによる審査は3週間ほどかかるとのことです。
ShopifyにJCBを追加する
審査が通ったあとでも通常のShopifyの管理画面ではJCBが自動で有効にはなりません。(※2018年5月現在)
そのためサポートにStripeでのJCBの承認があった旨の連絡と、対象ストアでのJCBの有効化を申請する必要があります。ここまでできてようやくJCBの連携をすることが可能です。
注意!Shopify PaymentsのJCB利用について
ShopifyにJCBを導入するにはStripeから申請する必要がありました。そのためShopify Paymentsでも当然利用できるものと思いますがこれが現在不可能なんです。実際に当社でも何度か問い合わせを行いましたが、現在Shopify PaymentsでのJCB利用は公開されていないというこで設定ができませんでした。
またStripeからShopify Paymentsに切り替える際も注意が必要です。ストアから一旦Shopify Paymentsに切り替えるとStripeに戻すことが管理画面からできなくなります。そのため、どうしてもJCBを使いたい!というマーチャントの皆さんは、通常契約のStripeのままShopifyの運用を行うことが条件となります。
JCBをShopifyに導入検討のまとめ
JCBがStripeで使えるようになったことは日本のマーチャントにとっては非常によいニュースです。しかし、設定の難しさやShopify Paymentsでの追加は不可のため、お店の特性を理解した上で設定をすることが重要です。Shopify Paymentsで手数料が下がるメリットをとるか、StripeでJCBが使えるメリットをとるかよく考えて実行しましょう。