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楽天市場 メルマガ小技 レスポンシブメールを使った効果的なメルマガ配信方法

メルマガで楽天市場の店舗ファンを育成しよう

お買い物マラソンやスーパーSALEなどのイベントが盛りだくさんの楽天市場。日々の運営の中で、リピーターの育成に欠かせないメールマガジンの配信に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

本記事では
・そもそもメルマガってどういう風に作ればいいの?
・ちょっとしたひと手間でクリック率が上がる方法
・効果的なメルマガの送り方
などを解説していきたいと思います。

ご自身の店舗の商品・客層を見極め、活用できそうなものを参考にしていただければ幸いです。





簡単操作のレスポンシブメールがオススメ

楽天市場のメールマガジンには「PCテキストメール」「HTMLメール」「レスポンシブメール」「モバイルテキストメール」「モバイルHTMLメール」の5種類があります。どれを選べばいいのかな?と迷っている方はレスポンシブメールがオススメです。
レスポンシブメールは、HTMLの知識が無くても簡単な操作でメールマガジンを作成することができ、パソコン・スマートフォン・タブレットなどそれぞれの画面に適したサイズでの表示が可能です。
店舗運営は商品登録やイベント運営など多岐にわたります。直感的な操作で時短にも繋がるレスポンシブメールでのメルマガ作成に役立つ方法をご紹介します。

サブジェクト(件名)は簡潔に

楽天のメルマガのサブジェクト(件名)は全角85文字まで入力が可能です。端末にもよりますが、受信フォルダでは最初の数十文字しか表示されない場合が多いです。まずはメールを開いてもらうことが大事なので、簡潔に興味を引く件名をつけましょう。
「サブジェクトにお客様の名前を挿入する」にチェックを入れると、送信時に件名の最初に受信者の名前が自動挿入されますが、ここで文字数を消費してしまうのは少し勿体無い気がします。もちろん、名前を呼びかけることで特別感が生まれるので、お誕生日限定クーポンを案内するメルマガなど特別なものに使用し、通常のメルマガでは使用しないのがオススメです。

カタログ型 or LP型?メルマガの構成を考えよう

メールマガジンといえば、商品を羅列するカタログタイプを目にする方が多いと思います。たくさんの商品がお客様の目に触れるので、一見良さそうに見えますが、単調なリズムに飽きてしまいメールの後半にいくにつれてクリック率が下がり、お客様が離脱してしまう可能性があります。
商材や客層によってはカタログタイプの方が適している場合もあるかと思いますが、1通のメルマガで1〜2商品をじっくり紹介するLP型がおすすめです。

メルマガの構成(カタログ型/LP型)

LP型はその名の通り、メルマガを商品ページに見立てて、一つの商品を深掘りする構成です。商品について深く知ることが出来るのでお客様の購買意欲を刺激することにつながります。特に新商品や季節限定商品など、販売を強化したい商品はこの方法で紹介するのがオススメです。
商品の説明はもちろん、開発の裏側やおすすめの利用方法、食品の場合はアレンジレシピなど、+αの情報を載せてみてはいかがでしょうか?

気をつけたいのが文章の多さです。「商品の魅力を伝えたい!」と文章が多くなってしまうと、目が疲れて読む気がなくなり離脱につながってしまいます。文章で魅力を伝えることももちろん大事ですが、パッと見て魅力が伝わる画像も一緒に入れてリズム良く読めるようにしましょう。また、画像には商品ページへのリンクを必ず設定するようにしましょう。メールの途中でも興味を持った瞬間にすぐ購入できるよう商品ページへの動線を作ることが大切です。

購入につながる!メルマガ小技いろいろ

「ご購入はこちら」ボタンを設置し、転換率アップ

レスポンシブメールでは訴求したい内容に合わせて、ブロック(入れたい内容)を選び操作していきます。
商品紹介系のブロックは商品数に応じて4種類あります。この中から1つの商品を紹介するブロックを選択し、商品のサムネイル・商品名・商品説明・価格を入力します。

画像にリンクを貼ることができるので、メルマガでは画像をクリック(タップ)すると商品ページへ移動します。たくさんのメルマガを購読している方は、画像のクリックで商品ページへ進むことを知っているかもしれませんが、一見すると商品の画像や情報が記載されているだけで、気になってもその後のアクションに繋がりにくくスルーされてしまう可能性があります。

そこで商品紹介の下に「ご購入はこちら」と商品ページへのリンクボタンを設置します。

「ご購入はこちら」ボタンの設置例

たったこれだけのことなのですが、次の行動が視覚的にわかりやすくなるので、商品ページへの転換率があがる傾向にあります。弊社がコンサルティングを行っている店舗様を例に挙げると、この方法を用いて商品画像とボタンのクリック率を比較した時、明らかにボタンの方がクリックされており、ボタンのクリック率は商品画像の約2.5倍となりました。
商品紹介系ブロックが2個以上になると、このボタンでの誘導は難しくなるので、LP型で商品をじっくり紹介するときにオススメの小技です。レスポンシブメールだけでなく、HTMLメールでもこのようなボタンを入れ込めば、同じ効果を狙うことができます。

また、同じくボタンを使用し、メールの最後に店舗TOPページに誘導する「お買い物はこちら」や「ショップ名」のボタンを作り、店舗へのアクセスを促すのも効果的です。

クーポン上部にクリックを促す誘導文字を入れる

「クーポン獲得はこちら」の誘導文字

イベント時などメルマガ内にクーポンバナーを貼る場合、バナーの上に「クーポン獲得はこちら」など文字を入れるのも効果的です。文字だけでなく「▼」や「↓」など目線誘導のマークを入れることで目に留まりやすくなります。

クーポン取得後のリンク先を設定する

クーポンを獲得すると出てくるこちらの画面。中程にある「このクーポンを利用する」ボタンをクリックすると、店舗TOPページへ移動できるようになっていますが、特設ページなどお好みのページにリンク先を設定できるのをご存じですか?

クーポン獲得後のリンク先を設定

設定の仕方はとても簡単。クーポンURLの末尾に「&rd=設定したいURL」を追加するだけです。

https://coupon.rakuten.co.jp/getCoupon?getkey=**********&rt=&rd=設定したいURL


クーポン対象の商品ページを設定したり、イベント特設ページに設定したり...とクーポンを獲得したお客様が、その後の買い物につながるような動線を設計することができます。

イベント時のメルマガの送り方

イベントの事前告知を行う

お買い物マラソンやスーパーSALEの告知解禁からイベント開始前までの期間に、事前告知のメルマガを配信するのが効果的です。楽天ヘビーユーザーの方は、イベント前に何を買おうか見定めて、カートやお気に入りに登録する傾向にあります。お客様に商品を探してもらうのではなく、こちらから商品を提案できるメルマガを作りましょう。
お客様にとってはエントリーやクーポン取得を事前に行うことでお買い物がスムーズになり、店舗にとってはイベント概要やオススメ商品を伝え集客に繋がる、お互いにメリットが生まれるメルマガになります。

メルマガ会員だからこその特典を用意する

購入を促すためにメルマガ会員だけのクローズドクーポンを発行したり、イベントの事前告知時に「メルマガ会員の皆様に一足先にお知らせ」など、メルマガ会員だから教えてもらえた!という特別感を持たせる手法も効果的です。
メルマガ限定だけでなく、「期間限定」「先着**枚限定クーポン」「在庫限り終了」など早い者勝ちでお得に購入できる商品を紹介するのも購買意欲が上がるのでおすすめです。

イベント期間中はファーストビューに差をつける!

お買い物マラソンやスーパーSALE、店舗独自のイベントなど、期間中に日を置かずメルマガを送ることがあるかと思います。イベント期間中に連日配信するメルマガでは、特設ページのバナーなど同じファーストビューになりがちで、日を追うごとにメルマガ経由の売上が下がっていくことがわかりました。毎回内容を変えていたとしても、メールを開いて連日同じ画像を同じ場所で目にすると「また同じ内容か...」と、読まれることなく削除されてしまう可能性があります。

イベント期間中のファーストビュー改善

イベント期間中でも、初日はイベント特設ページのバナー・翌日は商品紹介後にイベント特設ページへのバナーなど、ファーストビューを変えることで「お客様に最後までメルマガを読んでもらう」というステップが低くなり、メルマガ経由のアクセス数も上がりやすくなります。

ネタがない…そんな日は記念日&店舗内ランキングをチェック!

メルマガに書くことでパッと思いつくのが、新商品の紹介やイベントの告知かと思います。ですが店舗運営をしていく中で、どうしても「5と0のつく日以外に紹介する内容が思い浮かばない...」「メルマガを送りたいけど、新商品の発売予定もないしネタがない...」など、メルマガのネタに行き詰まる日も出てくるかと思います。
そんな時はまず、メルマガを配信する日(前後でも可)の記念日を調べてみてください。調べてみると色々な記念日があるので、商品に関する記念日が見つかるかもしれません。また、記念日に合わせてイベントを企画したり、記念日の語呂と合わせたクーポンを発行するのも良いかと思います。

記念日を絡めてもいい案が思い浮かばないという場合は店舗内ランキングをチェック。店舗内ランキングから売れている商品を深掘りしたり、5(か0)のつく日の配信であれば、エントリーすると人気商品がポイントアップで購入できると謳ってメルマガを作成してみてはいかがでしょうか?

まとめ

今回は楽天市場でのレスポンシブメールを活用したメルマガの送り方を中心にご紹介しました。
取り扱っている商品や客層・配信する属性によって、正解は色々あるかと思います。今回ご紹介したものはあくまでもヒントですので、最適な方法を見つけていただければと思います。
また、楽天市場以外のモールや他のプラットフォームの通販サイト、通販以外の企業メルマガにも応用できるものがあるかと思いますので、参考にしていただければ幸いです。

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