世界で注目され、シェアが非常に高いECサイト制作プラットフォーム「Shopify」。国内においてもShopifyを利用してのECサイトは年々増え続けています。
そんなShopifyの導入にあたり、料金プランや販売手数料について知りたい方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、Shopifyの料金プランについて徹底解説。Shopify Premier Partnerにも認定されている弊社が丁寧にお伝えします。
この記事はこのような方におすすめです。
- 「これからShopifyでECサイトを開設しようと思っている」
- 「ECサイト開設にあたり、Shopifyの料金プランを知りたい」
- 「Shopifyの決済手数料なども把握した上で、導入検討へと踏み切りたい」
この記事のポイント
- Shopifyの料金・費用・決済手数料についてよくわかる
- Shopifyのプランの決め方がクリアになる
- 万が一、Shopifyを解約したくなった時の手順もわかる
【目次】
Shopifyプランの料金・費用
Shopifyプランの料金体系表
Shopifyには通常の3つのプランと最上位プランである「Shopify Plus」が用意されています。まずはShopifyの料金体系表をご覧ください。
Basic | Grow | Advanced | Shopify Plus | |
---|---|---|---|---|
月額料金 | 4,850円(年払いの場合3,650円) | 13,500円(年払いの場合10,100円) | 58,500円(年払いの場合44,000円) | 2,500USD*(3年契約の場合2,300USD) |
国内発行のカード | 3.55% | 3.4% | 3.25% | 2.9% |
海外発行のカード/AMEX | 3.9% | 3.85% | 3.8% | 3.75% |
外部決済サービスを使用する場合の追加料金 | 2.0% | 1.0% | 0.6% | 0.2% |
スタッフアカウント数 | × | 5 | 15 | 無制限 |
商品登録可能数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
24時間サポート | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
無料SSL証明書 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
カゴ落ち対策 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ギフトカード | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Eコマースオートメーション | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
レポート | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
関税と輸入税の計算機能 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
*Shopify Plusは年間契約のみ。
※また、お試しでテスト販売ができるShopify Starterプランもあります。
Shopifyはどのプランでも、初期費用はかかりません。また、プランのアップグレードやダウングレードはShopify Plusプランを除いていつでも変更可能。訪問者数や商品登録数には制限がありません。
プラン料金のお支払いは月払いと年払い(1年毎の前払い)があり、Basic、Grow、Advancedは年払いの場合に月払いよりも約25%ほどお得になります。
Shopify Basicプラン
Basicプランは、月額料金4,850円の料金プラン。ECサイトをこれから始める場合の、初心者向けのプランといえるでしょう。
およそ月商500万円ぐらいまでが目安のプランです。ただし、オーナーアカウントとは別にスタッフアカウントを新しく作ることができないので、サイト運営者が複数の場合はGrowプランを検討しましょう。
Shopifyペイメント前提で月額費用+決済手数料率の観点から考えると、月商577万円を超えるとGrowプランの方が合計のコストがお得になります。
Shopify Growプラン
Growプランは、月額料金13,500円のプラン。クレジットカード手数料や取引手数料がBasicプランよりも低く設定されています。
月商の目安としては、500〜2,500万円ぐらいまで。チームでECサイトを運営していく方はGrowプランを選択するとよいでしょう。
Shopify Flowというアプリでオートメーション機能を活用し運営の改善・効率化を図りましょう。

ECサイト運営が軌道に乗ると、受注処理、在庫管理、顧客対応など、日々の業務が膨大になります。また、昨今は人手不足の問題もあってEC業務の省人化・効率化のニーズは急速に高まっています。そのような状況で業務の手助けをしてくれる強力なツールが「Shopify Flow(ショッピファイフロー)」です。
Shopifyペイメント前提で月額費用+決済手数料率の観点から考えると、月商3,000万円を超えるとGrowプランの方が合計のコストがお得になります。
Shopify Advancedプラン
Advancedプランは、月額料金58,500円のプラン。クレジットカード手数料や取引手数料がGrowプランよりもさらに低く設定されており、月商や取引額が増えてきた事業者にとってはコスト面で大きなメリットがあります。月商の目安2,500万円以上で検討を推奨するプランです。
また、スタッフアカウントは15名まで利用可能で、複数人による業務分担が求められるチーム運営にも最適です。
Shopifyペイメント前提で月額費用+決済手数料率の観点から考えると、月商9,757万円を超えるとShopify Plusプランの方が合計のコストがお得になります。
Shopify Plusプラン
Shopify Plusとは、前述したShopifyの3つの通常プランよりもさらに「取引量の多いストアや大企業向けのプラン」。
一般的なカートシステムに比べ、できることの幅が広いShopifyですが、通常プランではできないこともあり、そこをカバーした最上位プランです。
月額費用は、2,300USD〜となります。
下記にいくつかの、Shopify Plusでしかできないことを列記します。
- チェックアウト画面・機能のカスタマイズ
- ソーシャルログイン機能の開発
- BtoBストアの構築に特化した機能
- クレカ決済のAPIコール数上限の開放(決済集中する場合の対策)
- 1契約10サイトまで無料で開設可能(同じストアに限る)
- 専任サポートチームのサポート
この他にも、通常プランと比較して、Shopify Plusでしかできないことはあります。当社のサービスとしてShopify Plus専門の窓口もございますので、取引量の多いストアを運営される方は下記のページも参考にご覧ください。

Shopify Plusストアの構築・カスタマイズのご相談は弊社まで。外部システムとの連携や高度なカスタマイズなど自由度が高く、独自性のあるECサイトを構築できます。 公開後のサイト運営・更新や、受注・物流代行などの運営サポートも対応可能です。
Shopifyの決済手数料
Shopifyの決済手数料はプランによって変わりますが、その他にも「クレジットカードの種類」と「決済方法がShopifyペイメントかどうか」によっても変わります。
決済手数料一覧表
Basic | Grow | Advanced | Shopify Plus | |
---|---|---|---|---|
月額料金(月払いの場合) | 4,850円 | 13,500円 | 58,500円 | 2,500USD |
国内発行のカード | 3.55% | 3.4% | 3.25% | 2.9% |
海外発行のカード/AMEX | 3.9% | 3.85% | 3.8% | 3.75% |
Shopifyペイメント以外の外部決済サービスを使用する場合の追加料金 | 2.0% | 1.0% | 0.6% | 0.2% |
Shopifyペイメント利用時の決済手数料
「Shopifyペイメント」とはShopifyが提供する決済手段。
「Shopifyペイメント」に登録することで、各種クレジットカードでの支払いがShopifyを通して可能となるため、他の決済代行アカウントが不要となります。
また、「Apple Pay」や「Google Pay」とも連携でき、購入完了までの手続きが簡単になります。
そして、それぞれの決済手数料は「Shopifyペイメント」のレートが適用されます。「Shopifyペイメント」利用時の手数料は下記の通りです。
Basic | Grow | プレミアムプラン | Shopify Plus | |
---|---|---|---|---|
国内発行のカード | 3.55% | 3.4% | 3.25% | 2.9% |
海外発行のカード/AMEX | 3.9% | 3.85% | 3.8% | 3.75% |
表をご覧の通り「Shopifyペイメント」を利用すれば、クレジットカードの手数料以外に費用はかかりません。
また、「Shopifyペイメント」以外の外部決済サービスには様々なものがありますが、代表的なものは「PayPal」や「コンビニ決済(KOMOJU)」などです。
Paypal(ペイパル)利用時の決済手数料
PayPal(ペイパル)はShopifyストアを開設すると初期状態から使うことができる決済サービスです。日本では利用が多くなく優先度は低いですが、海外では使用率が高いため越境ECでは必須です。
対応ブランド:Visa、MasterCard、American Express、JCB、銀聯など
決済手数料:3.6% + 40円(国内の標準レート:月額取引量で変動)
振込手数料:0円(出金額5万円未満は250円/件)
【関連】PayPal(ペイパル)ならJCBカードも銀行振込もOK!
携帯キャリア決済利用時の決済手数料
Shopifyでは「携帯キャリア決済」を簡単に導入することができます。携帯キャリア決済とは、商品の購入代金を携帯電話料金とまとめて後払いで支払いができるサービス。日本では、docomo、au、SoftBankで利用ができます。
簡単に決済を行うことができることに加え、クレジットカードを持っていないユーザーにもリーチできるようになります。
※下記は「GMOイプシロン」の場合の手数料情報です。
対応キャリア:DOCOMO、au、Softbank
決済手数料:6.0%
コンビニ決済(KOMOJU)
KOMOJUは、Shopifyにコンビニ決済や銀行振込での支払い方法を追加できるサービスです。コンビニ決済は、日本で人気の決済方法の一つ。コンビニ決済を導入後、売上が数十%上がった事例もあるようです。
コンビニ決済の手数料は2.75%。また、KOMOJUはPay-easyやデジタルマネー決済にも使えます。
対応ブランド:JCB、Visa、MasterCard、Diners、American Express
決済手数料:3.25%
振込手数料:220円(振込金額が3万円未満のときの日本国内への振込手数料。3万円以上の場合は410円。海外送金は2,500円)
Shopifyのプランの選び方
さて、ここまでShopifyの料金についてお伝えしてきましたが、結局のところいったいどのようにプランを決定したらよいのでしょうか?
ここではいくつかの「Shopifyのプランの選び方」をご提案いたします。
プランの選び方1. プランを取引額で決める
1ヶ月のEコマースの取引額で決めるのも一つのプラン選びの方法です。
具体的には下記の通り。
- Basic:月商500万円以下
- Grow:月商2,500万円以下
- Advanced:月商2,500万円以上
あくまで参考の数値ですが、一つの基準としてみてください。
プランの選び方2. 運営体制でプランを決める
Shopifyはプランごとに利用できるスタッフアカウント数が異なります。
具体的には下記の通り。
- Basic:0アカウント
- Grow:5アカウント
- Advanced:15アカウント
Shopifyでは、アカウントごとにアクセスできる機能に制限をかけることができます。商品管理のみを行うスタッフアカウントや、注文処理のみを行うスタッフアカウントなどの設定が可能。
ECサイトの運営体制を設計したときに、必要なアカウント数からShopifyのプランを決定するのも一つの方法といえそうです。
プランの選び方3. 機能を中心に考えてプランを決める
以前は、Shopifyの各プランごとに明確な機能差が存在していましたが、現在ではBasic・Grow・Advancedの通常プラン間での機能差は大きくなくなっています。
そのため、機能を基準にプランを選ぶというよりは、取引規模や運用体制(スタッフ数・手数料)で判断するのが現実的です。
一方で、Shopify Plusは通常プランとは大きく異なり、以下のような高度で企業向けの専用機能が提供されます。
- チェックアウト画面・機能のカスタマイズ
- ソーシャルログイン機能の開発
- BtoBストアの構築に特化した機能
- クレカ決済のAPIコール数上限の開放(決済集中する場合の対策)
- 1契約10サイトまで無料で開設可能(同じストアに限る)
- 専任サポートチームのサポート
このため、機能を軸にプランを選定する場合は、Shopify Plusが必要かどうかが一つの大きな分かれ目となります。
Shopifyでは、ECビジネスが成長してもプラン変更すればOK
Shopifyのすごさはここにもあると思っています。他の多くのASPでは、ECビジネスが拡大、つまり顧客が増え、売上が増えると、サーバーやASP自体の乗換えが必要となります。
ビジネスの拡大に伴い、様々な機能追加が必要になるのですが、個別のASPではその機能が用意されていないことが多いからです。当然ASPの乗り換えに伴い費用や手間(不具合への対応なども含め)が発生してしまいます。
その点、Shopifyはそのような出費や心配は無用。ECビジネスの拡大に合わせてプラン変更をするだけでOK。Shopifyのアプリを活用したり、独自のカスタマイズによって機能追加が可能だからです。
これはECマーチャントにとっては非常に嬉しいことでしょう。
ですので、Shopifyの料金プランは上記を参考に「まずはこれかな?」という感覚で選んでいただいて大丈夫といえます。
その他、Shopifyで料金・費用が発生するもの
その他、Shopifyで料金・費用が発生する可能性のあるものは下記の通りです。
- Shopifyテーマ
- Shopifyアプリ
- Shopify外部決済サービス
- Shopifyのカスタマイズ
Shopifyテーマは、無料のものから有料のものまでさまざまなものが用意されております。有料のテーマを選定した場合、費用がかかります。
また、ECサイト運営を効率化したり、顧客にとって便利なさまざまなアプリも豊富なShopify。アプリも無料のものから有料のものまでありますので、料金が発生する可能性があります。
そして、コンビニ決済や分割機能が使えるようになる、外部決済サービスを契約した場合、費用が発生します。
その他、カスタマイズを制作会社などに依頼した場合は、費用が発生する可能性があります。
【関連】Shopify アプリストア
【関連】Shopifyで使える決済サービス比較・設定方法【Shopify Experts認定企業が解説】
もしShopifyを解約したくなったら?
このセクションでは、Shopifyの解約手順と解約時の請求についてお伝えします。
Shopifyの解約の手順
手順1. ストアオーナーとして、Shopifyにログインします
手順2. 管理画面で [設定] をクリック。[プラン] をクリック
手順3. [ プランを解約する ] をクリック
手順4. [ ストアを無効化する ](十分な休息が必要です。の部分) をクリック
手順5. パスワードを入力します
これでShopifyの解約手順は終了です。
ShopifyストアのURLに移動し、ストアが表示されなくなっていれば解約されています。
Shopifyの解約時の請求について
アカウントに未払いが残っている場合は、未払い料金を支払う必要があります。アカウントに未払いがない場合には、Shopify解約時の請求はありません。
しかし、Shopifyストア運営の際に利用していたサブスクリプション型のアプリや、Shopify以外の外部サービスがある場合は、別途請求されないようにアプリのアンインストールや手続き対応をする必要があります。
【まとめ】Shopifyの料金・費用を知って最適なプランを選びましょう
本記事ではShopifyの料金についてご紹介してきました。
この記事の要点まとめ
- Shopifyは主に3つのプランがある(最上位プランのShopify Plusもある)
- プランの選び方はECサイト・ビジネスの現状や規模、運営体制によって決めると良い
- その他、Shopifyテーマ・アプリなど、料金が発生するものもあり、万一Shopify解約の時には、こちらの解約手続きも必要
世界中で支持されているShopifyが日本でも勢力を拡大。日本のECサイト作成のシェア構図が大きく塗り替わってきております。
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※この記事は2025年8月時点の内容です。今後のアップデートやShopifyの仕様変更等により、記事の内容どおりに設定ができない場合があります。