「Shopifyの決済方法について知りたい」
「Shopifyペイメントとは? メリットもあわせて知りたい」
「お客様にとってストレスのない決済方法の導入により、売上をもっとあげたい」
本記事はこのようなお悩みをもつ方のための記事です。
この記事のポイント
- Shopifyで使える決済サービスが一覧でわかる
- Shopifyペイメントの特徴と設定について詳細に解説
- 当社スタッフがAmazon Payを導入したことで実感したメリットがわかる
- Shopifyでの決済、「Stripe」と「PayPal」どちらを導入すべきかわかる
今回ご紹介する、Shopifyで使える決済サービスから、一つでも役立つ情報を手に入れてください。
(一覧表)Shopifyで使える決済サービス比較
Shopifyペイメントと連携可能な決済サービス一覧表
対応決済 | 対応ブランド | ベーシック | スタンダード | プレミアム | 特徴 | |
---|---|---|---|---|---|---|
Shopify ペイメント | クレジットカード | VISA | 3.40% | 3.30% | 3.25% | ※国内発行のカードのみ。海外発行の場合はAMEXと同様 |
MASTER | ||||||
AMEX | 3.90% | 3.85% | 3.80% | |||
Apple Pay | 上記に準ずる | 有効化していると、スマートフォンでカート遷移をする際に自動表示 | ||||
Google Pay | ||||||
Shopify Pay | 過去に別のShopifyの店舗で決済した経験があればログイン情報のみで簡単に決済が可能 |
その他の決済サービス一覧表
対応ブランド | 決済手数料 | 振込手数料 | 特徴・強み | |
---|---|---|---|---|
Amazon Pay | Visa Mastercard AMEX JCB |
4%(デジタルコンテンツ以外) 4.5%(デジタルコンテンツ) |
0円 | 決済時にAmazonのアカウント情報が使える Amazon Payの不正検知が走る |
KOMOJU | JCB Visa MasterCard Diners AMEX |
3.6%(Visa、MasterCard) 3.85%(JCB、Diners、AMEX) |
216円(入金金額が3万円未満のときの日本国内への振込手数料)海外送金は2,500円 | コンビニ支払いにも対応 Pay-easyやデジタルマネー決済にも使える |
PayPal | Visa MasterCard AMEX JCB 銀聯など |
3.6% + 40円 (国内の標準レート:月額取引量で変動) |
0円(出金額5万円未満は250円/件) | 越境ECに強い ネットショップ開設時点ですでに導入済 |
携帯キャリア決済 | NTT docomo au SoftBank |
6.4% 15% (デジタルコンテンツ) |
- | 支払いは携帯電話料金と一緒に請求 支払い代金の未回収のリスクなし クレジットカードを持っていないお客様にも対応可能 |
Stripe | Visa Mastercard AMEX JCB |
3.6% | 0% | JCBが利用可能 |
(決済方法別解説)Shopifyで使えるオススメの決済サービス・方法
Shopifyではさまざまな決済方法を有効化できます。クレジットカードによる支払いを有効にするには、Shopifyペイメントか外部の決済サービスを利用します。
クレジットカード以外のオンライン決済方法には、PayPalやAmazon Pay、Apple Payなどがあります。ここでは、前章でご紹介した一覧表の中からオススメの決済サービス・方法について解説します。
Shopify ペイメント
ShopifyペイメントはShopify公式の決済方法です。クレジットカードの決済プロバイダはいくつもありますが、Shopifyペイメントは決済手数料が割安に設定されています。
Shopifyペイメントに登録すると、VISAやMasterカード、AMEXからの支払いが直接Shopifyを通して可能となるため、他の決済代行のアカウント取得は不要です。
さらに、Shopify Pay、Google Pay、Amazon Payも連携できます。Shopifyペイメントについては、特徴や設定に関してのちほど詳しく説明する章を設けています。
対応ブランド:Visa、Mastercard、American Express
振込手数料:0%
決済手数料:
決済手数料 | |||
---|---|---|---|
ベーシックプラン | スタンダードプラン | プレミアムプラン | |
国内発行のカード | 3.4% | 3.3% | 3.25% |
海外発行のカード/AMEX | 3.9% | 3.85% | 3.8% |
Amazon Pay
Amazon Payは、Amazonアカウントを利用して決済ができるサービスです。Amazonアカウントをもつユーザーにとっては、支払い情報の登録や住所入力等がショートカットでき、手軽に買い物ができるようになるので大変便利な決済手段となります。
Amazon Payについても、実際に当社スタッフがAmazon Payを導入したことで実感したメリットなど、のちほど詳しく解説しています。
対応ブランド:Visa、MasterCard、American Express、JCB
決済手数料:4%(デジタルコンテンツ以外)、4.5%(デジタルコンテンツ)
振込手数料:無料
KOMOJU
KOMOJUは、Shopifyにコンビニ決済や銀行振込での支払い方法を追加できるサービスです。コンビニ決済は、日本で人気の決済方法の一つ。コンビニ決済を導入後、売上が数十%上がった事例もあるようです。
コンビニ決済の手数料は2.75%。また、KOMOJUはPay-easyやデジタルマネー決済にも使えます。
対応ブランド:JCB、Visa、MasterCard、Diners、American Express
決済手数料:3.6%(Visa、MasterCard)、3.85%(JCB、Diners、American Express)
振込手数料:216円(入金金額が3万円未満のときの日本国内への振込手数料。海外送金は2,500円)
PayPal(ペイパル)
PayPal(ペイパル)はShopifyストアを解説すると初期状態から使うことができる決済サービスです。日本ではまだ利用が少ないですが海外では使用率が高い決済方法のため越境ECでは必須です。
対応ブランド:Visa、MasterCard、American Express、JCB、銀聯など
決済手数料:3.6% + 40円(国内の標準レート:月額取引量で変動)
振込手数料:0円(出金額5万円未満は250円/件)
Stripe
Stripeは、120ヶ国以上で導入されている決済システムです。Stripeのメリットは、アカウント開設が容易、決済手段が豊富、またサブスクリプション型課金が可能なこと。
また、Stripeを使うことでShopifyでJCBが利用可能となります。しかし、設定の難しさやShopifyペイメントでの追加は不可のため、お店の特性を理解した上で設定をすることが重要です。
デメリットは決済手数料は返金しても戻らないことや、決済手数料の割引までの金額のハードルが高いことなどがあげられます。
対応ブランド:Visa、Mastercard、American Express、JCB
決済手数料:3.6%
振込手数料:0%
携帯キャリア決済
Shopifyでは「携帯キャリア決済」を簡単に導入することができます。携帯キャリア決済とは、商品の購入代金を携帯電話料金とまとめて後払いで支払いができるサービス。日本では、docomo、au、SoftBankで利用ができます。
簡単に決済を行うことができることに加え、クレジットカードを持っていないユーザーにもリーチできるようになります。
そして支払い代金の未回収のリスクがなく、回収する手間やコストなどの削減も嬉しい決済方法です。
携帯キャリア決済の導入方法は、下記の通り。
1. 管理画面から、[設定] > [決済設定] へ移動
2. [代替決済手段を選択する] をクリック
3. [携帯電話ご利用料金と一緒にお支払い] をクリック
4. こちらのサイトに登録して許可後に通知される「サイトコード」と「認証キー」をそれぞれ入力
登録後、すぐに携帯キャリア決済が使用できるようになります。
また、次の章でご紹介するGMOイプシロンでも「携帯キャリア決済」を導入可能です。
(GMOイプシロンで発行された契約コードを管理画面に登録するだけ。こちらの方法でも、簡単にセットアップが完了します)
【番外編】GMOイプシロン(コンビニ決済や分割機能が使えるように!)
GMOイプシロン(以下、イプシロン)は、GMOイプシロン株式会社が提供する決済代行サービス。導入実績30,000社以上で法人個人問わず、多くの方に利用されています。クレジットカードはもちろん、コンビニ決済や3Dセキュア、セキュリティコードなどのオプションサービスもあります。
Shopifyでイプシロンを使うことで、コンビニ決済などを導入でき、幅広い顧客層をカバーできるようになります。
また、Shopifyで分割決済を導入しようとする場合、イプシロンのクレジットカード決済を使うことで実現します。
【詳細解説】Shopifyペイメントの特徴と設定について
外部サービスのアカウントなしでオンライン決済を可能にするShopifyペイメント。そんな心強い決済手段であるShopifyペイメントについて本章では詳しくご紹介します。
Shopify ペイメントの6つの特徴
Shopifyペイメントの特徴は下記の6つです。
- 取引手数料がゼロになる
- 世界中の顧客にリーチできる
- コンバージョン率の向上につながる
- Shopify管理画面から簡単に決済方法を登録できる
- 管理画面でリアルタイムに支払い額を確認できる
- 不正注文防止機能でリスク回避できる
なんといっても一番の魅力は取引手数料がゼロになること。日本だけでなく海外の顧客にもクレジットカード決済を提供でき、簡単な購買手続きによって、コンバージョン率の向上につながります。
また、新たなアカウントや外部サービスへ登録せずに、Shopify管理画面から手軽にさまざまな決済方法を登録・利用が可能。管理画面でリアルタイムに支払額を確認することもできます。
さらに不正注文防止機能でリスク回避できる機能も備わっています。
【参照】Shopify ペイメントが日本上陸!(公式サイト)
Shopifyペイメントの設定
Shopifyペイメントの設定は簡単3ステップです。
1. 管理画面から、[設定] > [決済設定] へ移動
2. Shopify ペイメントを有効にする
3. ストアと銀行情報に関する必要な詳細を入力する
設定後、Shopifyペイメントの詳細設定をしたり、テスト取引などができるようになります。
その他の詳細はShopifyヘルプセンターをご覧ください。
【参照】Shopify ペイメント(Shopifyヘルプセンター)
その他のオススメの決済方法について
サイト運営者がオススメする「Amazon Pay」のメリット
今や日本人の2人に1人が持っているといわれるAmazonアカウント。そのAmazonアカウントを利用した決済方法がAmazon Pay。Amazon Payにはたくさんのメリットがあります。本章では、実際に当社スタッフがAmazon Payを導入したことで実感したメリットもお伝えします。
まず一般的に認識されている、代表的なメリットは下記の3つです。
- コンバージョン率アップ
- 新規顧客獲得率の向上
- 安心感をもたらすセキュリティ
Amazonアカウントの情報を利用することで、ユーザーにとって面倒な情報入力フローがカットされ、いわゆる「カゴ落ち」を防ぐことでコンバージョン率がアップします。
また、新規顧客にとってもECサイトにAmazonロゴが掲載されていることによる安心感や、上記のような購入手続きの手間がなくなることで新規顧客を獲得しやすくなります。
そして、ユーザーにとってもショップ側にとっても決済面で安心。セキュリティコストも削減できます。
さらに、当社が実際にAmazon Payを導入したことで実感したメリットは下記の4つです。
- 導入が簡単
- 不正注文の検知
- 返金処理の期限がない
- Shopify ペイメントに対応していないクレジットカード決済を(間接的に)導入できる
まずは導入がとにかく簡単なこと。数ステップを踏むことで導入が完了します。詳しい導入方法は下記の記事で解説しています。
【参考記事】Amazon PayのShopifyへの導入手順
そして、Amazonの力強いセキュリティシステム。アカウントやクレジットカードの不正利用を24時間365日監視してくれます。
さらに、Amazon Payには返金の処理期限がありません。返金期限を過ぎてからキャンセル処理を行う場合、銀行振込による返金など、煩雑な手続きが必要となるケースがありますがAmazon Payならその必要なし。
また、Shopify ペイメントに対応していないJCB等のクレジットカード決済を(間接的に)導入できます。これは売り手にとっても買い手にとってもメリットです。
さらに詳しいメリットや導入の際の注意点は下記の記事で解説しています。
【参考記事】Shopifyで簡単導入!サイト運営者がオススメする『Amazon Pay』のメリット
Shopifyでの決済、「Stripe」と「PayPal」どちらを導入すべきか?
「Stripe」と「PayPal」。いずれもShopifyストアで導入を検討したい、決済代行サービスです。ではまずどちらを導入すべきか?
結論からいうと両方導入すべきです。サービスの特性がありそれぞれメリット・デメリットがありますが、実際に当社で運営しているサイトでも両方のサービスで一定の利用率があります。
それぞれのサービスの特性については、下記の記事で解説しています。
「Stripe」と「PayPal」の細かいサービスの比較表もあります。ぜひご覧ください。
【参考記事】Shopifyでまず導入したい決済「Stripe」と「PayPal」を比較
また、PayPal導入のメリットを解説した記事もありますので、こちらも合わせてご覧ください。
【参考記事】PayPal(ペイパル)ならJCBカードも銀行振込もOK!
まとめ
本記事では、Shopifyのテーマについて詳しく知りたい方向けに、以下のポイントを提供してきました。
- Shopifyで使える決済サービスが一覧でわかる
- Shopifyペイメントの特徴と設定について詳細に解説
- 当社スタッフがAmazon Payを導入したことで実感したメリットがわかる
- Shopifyでの決済、「Stripe」と「PayPal」どちらを導入すべきかわかる
今回ご紹介したShopifyで使える決済サービスから、一つでも役立つ情報を手に入れてください。
※この記事は2019年12月時点の内容です。今後のアップデートやShopifyの仕様変更等により、記事の内容どおりに設定ができない場合があります。