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Shopifyでは定期購入商品を作成できない
サブスクリプション型商品、いわゆる「定期便」タイプの商品は、Shopifyでは設定・販売ができません。
但し、「標準では」です。
Shopifyで定期販売を実現するためには、アプリの導入が必要になります。逆の言い方をすれば、アプリをインストールするだけでサブスクリプション機能がShopifyで使えるようになります。
Shopifyのアプリストアにはいくつかの定期購入アプリが存在しますが、今回は「Bold Subscriptions」を例に導入方法をご紹介します。
Bold Subscriptionsの基本情報
- アプリ名称 : Bold Subscriptions
- 料金 : 月額$19.99(60日間の無料試用期間あり)
- 対応言語 : 英語(サイトへの表示内容は日本語化が可能です)
ありがたいことに約2ヶ月間という長い試用期間が設けられていますので、じっくりと設定や機能を吟味・精査することができます。
インストール時に課金されることはありませんが、試用を開始するに当たっては決裁権限のあるアカウントオーナーでログインしておく必要があります。60日間の試用期間が経過すると、自動的に課金が始まる仕組みです。
Liquidへのインストール時の注意点
アプリのインストールが完了すると、この画面(リキッドへのインストール画面)が表示されます。通常は青くなっている「START AUTOMATIC INSTALL」ボタンを選びますが、以下の注意と準備が必要です。
- 公開中のテーマはバックアップをとっておく(複製しておく)
- インストール先は公開していないテーマを選ぶ(ボタンクリック後に選べます)
- テーマによってはインストールできない場合がある
アプリによっては問答無用で公開中のテーマにインストールしてしまうものも多いですが、このアプリではその心配はありません。「START AUTOMATIC INSTALL」ボタンをクリックすると、どのテーマにインストールするかの選択画面が表示されます。ただ、公開中のテーマを選択するのは避けた方が安全です。「AUTO」でリキッドが改編されるため、このインストールによってサイトに不具合が発生した場合、元の状態に戻すことが困難になります。ですので、公開中のテーマを複製し、複製したテーマにインストールすることをおすすめします。(その後の設定や確認も複製テーマで行ってください)
また、テーマの種類やテーマに施しているカスタマイズ次第では、途中でインストールが止まってしまうこともあります。その場合は、マニュアルでインストール(手動でのLiquidの修正、追加)することになります。
定期購入アプリ「Bold」の初期設定
リキッドへのインストールが完了したら、次は定期購入商品を販売するための設定に移ります。
Bold ダッシュボード
Dashboard(ダッシュボード)画面には主な設定項目が表示されていますが、ここでは「これさえ設定しておけば定期購入ができる」ものに絞って説明します。
Payment Setting(決済方法)
Shopifyのストア側で決済設定をしているのに、この設定があることに疑問を感じる方がいるかもしれません。
Boldアプリを介しての販売ではストア側で設定している決済方法をそのまま使うことができません。なぜなら、Boldアプリを介しての決済はShopify上で行われるわけではなく、Bold社のサーバー上で行われる(リダイレクトで自然にページ遷移するので、購入フローで違和感を感じさせたり迷わせたりすることはありません)からです。そのためストア側で設定したように、改めて定期購入用の決済登録が必要になるわけです。
但し、日本向けにShopifyサイトを運営している場合、多くのストアがStripeと契約しているはずですので、ここではStripeを使うよう設定すれば問題ありません。
「Connect to Stripe」ボタンをクリックすると、Stripeのログイン画面が表示されます。その後はストアの状況に応じて、ログインするだけで接続が完了する場合、必要事項を入力する場合とに分かれます。
※Stripeと未契約の場合は、書類の提出等が必要になります
Subscription Groups(定期商品の登録・設定変更)
続いては、実際に販売したい定期購入用の商品設定を行います。この時点ではまだ何も登録されていないので、「Create Subscription Groups」ボタンをクリックして新しく定期購入商品を作ります。
定期商品の詳細設定の画面に切り替わります。
この商品の名前を付けたら、「Subscription Type」の3つのパターンからどれかを選択します。
- Standard : 指定の商品を単純に定期販売するタイプ
- Covertible : 初回のみ特定の商品と定期販売にする商品を一緒に販売するタイプ
- Build a Box : 指定した複数の商品の中から好きな商品を選んでもらうタイプ
「Standard」については特に説明することはないので、ややわかりにくい「Covertible」と「Build a Box」について具体例を出して説明します。
「Covertible」を使うシーンとしては、例えばコーヒーを扱うストアで「コーヒー豆が定期購入できます。申し込んだ方にはドリッパーを特別価格でご提供!」などという場合に使えるかと思います。
「Build a Box」は同価格帯の商品がストアに複数あることが前提となります。または、食材やお弁当の宅配サービスなどを前提としたストアで使うタイプです。例えば、レトルト食品を多く扱うストアで、「販売価格200円の商品10種類の中から毎月好きなものを5種類選んでもらう」などといったパターンが使用シーンとして考えられます。
ここからは、一般的によく使われるであろう「Standard」タイプを選んだ状態でこの先(Step2以降)の説明をしていきます。
Step2では、定期販売したい商品をストアに登録してある商品の中から選びます。「Select products」ボタンを押すと登録済みの商品リストが表示されるので、「Add」ボタンを押して選択します。複数の商品を選択することもできます。
「Allow Swapping Products」にチェックを入れておくと、商品を複数選択していた場合に、購入者側で定期で送られてくる商品の切り替えが可能になります。この設定ができる利点は、定期購入を契約してもらった後に解約させずに別の商品に切り替えて契約を続行してもらえる点にあります。
Step3では、「お届け間隔」「商品を定期購入専用とするか・都度購入と併売するか」「定期購入の終了期間を設けるか」「定期購入の最低継続期間を設けるか」の設定ができます。
お届け間隔は、購入者が好きなタイミングで送ってもらえるようにするか、ストアが指定したタイミングで送るかを選べます。それぞれ日・週・月・年ごとで設定でき、購入者が選べるパターンの場合は間隔の範囲を指定することができます。(「Month」を選択して「6」と入力した場合、1〜6ヶ月のお届け間隔を選べるようになります)
定期購入専用とするか・都度販売もするかについては、ストアの戦略やどう見せたいかによって選ぶことになります。例えば、都度購入より定期購入の方が安くなるようなわかりやすいメリットがある場合は、割引表示もされるので都度購入もできるようにした方が良さそうです。
残り2つの設定は特に難しいところはないので説明を省きます。
Step4はディスカウント(割引)の設定です。設定できる割引のパターンは以下の3種類です。
- No Discount : 割引なし
- Offer the same discount on all orders : 一定の割引率を設定
- Offer different discounts on initial and recurring orders : 期間に応じて2つの割引率を設定
説明が必要なのは3つめの設定ですが、そこまで難しいことはありません。これは例えば、1回目だけ50%OFFにして2回目以降は10%OFFや割引なしにするといった使い方ができます。
ここまでの設定が完了したら「Save」ボタンを押します。このあとサイトへの反映(10数秒ほど)を待ったら、Step2で選択した商品ページを見てみてください。定期購入の商品が表示されているはずです。(リキッドをインストールしたテーマをプレビューしてください)
日本語化の設定
ダッシュボードに戻り、「Language Settings」からページごと・表示項目ごとに翻訳が可能です。かなり項目が多く、どの項目がどこに表示されるかが初見ではわかりにくいので、実際に購入フローと購入後の定期商品の管理画面を見ながら作業することになると思います。
注意点として、カート画面の文言は何故かここに設定がありません。カート画面の文言を変更したいときは、snippets内の bold-cart-item.liquid を直接編集する必要があります。
その他にも、見た目の変更を行いたい場合は「Display Settings」でカスタマイズ可能です。中でも、直接編集ができないチェックアウトページに任意のCSSを読み込ませる設定は、日本仕様にするには必須と言えそうです。
ここまでの設定を一通り行えば、ひとまずは公開できる状態になるはずです。この他にも様々なタイミングで送信できるメールの設定やクーポン設定などがありますので、ストアに必要な設定を行ってみてください。これらの解説やより深いカスタマイズ方法などは、また別の記事で紹介したいと思います。
※この記事は2018年12月時点の内容です。今後のアプリのアップデートやShopifyの仕様変更等により、記事の内容どおりに設定ができない場合があります。