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【2020年保存版】Shopifyの国内外の導入事例をご紹介

世界中で利用されているECプラットフォーム「Shopify」。日本語対応が進んだこともあり、日本でも導入が増えています。そんななか、ECサイト構築にShopify導入を検討されている担当者の方から、次のような声をよく耳にします。

  • Shopify導入のメリットはわかったが、実際に成功しているサイト事例を知りたい
  • デザインの自由度が高いと聞くけれど、どの程度凝ることができるのか知りたい
  • ShopifyでECサイト構築の計画を進めているので、参考にできるサイトを知りたい

本記事ではそんな声に応え、Shopifyを導入して構築されたECサイトについて、日本国内と海外の事例をそれぞれ紹介します。

Shopifyのメリット・デメリット

メリット

コストがやすい

Shopifyの料金プランは以下の通り。初期費用はかからず、月額費用のみで利用できます。

ベーシック:月額29米ドル(月額3,000円前後)
スタンダード:月額79米ドル(月額8,000円前後)
プレミアム:月額299米ドル(月額30,000円前後)


参照:Shopifyの料金(公式)

プランにより利用できるスタッフアカウント数と決済手数料、レポート機能などに違いがありますが、基本的な機能はいずれのプランでも共通です。

追加費用として、決済手数料と、有料のテンプレートやアプリを利用した場合に利用料が発生しますが、それでも低コストです。事業が成長してもコストを抑えてECサイトの運営を続けられます。

決済方法が豊富

日本で利用できるShopifyの決済方法は次の通り。クレジットカード決済を始め主要な決済方法を網羅しています。

日本国内の主要な決済方法だけでなく、PayPalなど海外でよく使われる決済方法にも対応しています。

  • Shopify ペイメント
    ―クレジットカード決済:VISA/Mastercard/American Express
    ―Apple Pay
    ―Google Pay
  • Shopify Pay
    ―クレジットカード決済:VISA/Mastercard/American Express
  • PayPal
  • Amazon Pay
  • KOMOJU
    ―クレジットカード決済:JCB、Visa、MasterCard、Diners、American Express
    ―コンビニ支払い
    ―銀行振込
    ―デジタルマネー(NET CASH/Web Money/BitCash)
  • 携帯キャリア決済(NTT DOCOMO、au、Softbank)
  • 2Checkout
  • CyberSource
  • BitPay(ビットコイン、ビットコインキャッシュ)

関連記事:Shopifyで使える決済サービス比較・設定方法

高いカスタマイズ性がある

ECサイト構築の方法として、低価格のASPカートを利用すればShopifyと同程度のコストでECサイトを構築することは可能です。しかし通常、そういった低価格のASPカートはカスタマイズ性が低くなります。

Shopifyは基本機能が充実していることに加え、アプリにより多用な機能を追加できます。有料・無料ともにテンプレートが豊富で、デザインのカスタマイズ性にも優れています。

また、Shopifyは多言語・多通貨対応が簡単にできることから、グローバルな事業展開をしている企業でもよく使われています。

デメリット

一部英語での使用がある

Shopifyはカナダの企業が提供しているECプラットフォームであり、本来の設計は英語で行われています。

2018年頃から日本語対応が進み、現在、管理画面や基本的な機能は日本語に対応していますが、英語のみの部分もあります。また、機能追加ができるアプリの多くは日本語の説明がありません。

機能面では日本発のECプラットフォームに劣りませんが、言語の点で多少使いにくさを感じることがあるかもしれません。

HTMLなどの専門知識が必要になることもある

Shopifyと同じ価格帯の日本のASPカートはHTMLの知識不要で使えるものがほとんどですが、Shopifyをカスタマイズして使いたい場合、HTMLなどの知識が必要になります。

社内に専門知識をもつスタッフが不足している場合は、Shopifyを使ったECサイト構築・運用のサポートを行っている会社に相談すると良いでしょう。

弊社でもそういったサポートを行っており、多数の実績があります。

日本のShopify導入事例

KANAGU STORE


https://kanagu-store.com/

アトムリビンテック株式会社(東京都台東区)が運営するECサイト。江戸指物の錺(かざり)職人を創業のルーツにもち、伝統の技を受け継ぐ職人の手による金属雑貨・インテリアを販売しています。

会員登録することで、Facebookを通じてクリエイターに直接、製品に関する問い合わせや質問、オーダーなどができます。Facebookへはページ遷移の必要なく、商品ページから直接投稿可能です。

Furbo


https://shopjp.furbo.com/

Tomofun株式会社(東京都目黒区)が運営するECサイト。「Furbo ドッグカメラ」という製品を販売しています。「Furbo ドッグカメラ」は、犬を飼っている人のための製品で、留守宅にいる犬を撮影したり、会話したり、おやつをあげたりできるという製品です。

Furboでは、検索型広告やSNS広告、インフルエンサーによるPRなどの戦略的に予算を配分しています。また、日本でもこの1~2年で盛り上がりを見せてきた11月の「ブラックフライデー」のセールを早くから行っており、売上を伸ばしています。

COHINA


https://cohina.net/

株式会社newn(東京都渋谷区)が運営するECサイト。「Sサイズ女性のための綺麗めカジュアル」とする、身長150cm前後の小柄な女性向けのファッションブランドとして、さまざまな洋服・ファッション小物を販売しています。

サイト上ではほぼ毎日、インスタライブ「COHINA LIVE」を開催しており、143cm~155cmの女性が商品を着用し、実際に着用した感じをリアルに伝えています。小柄な女性を美しく見せるためのデザインを追求したオリジナル商品も展開しています。

BASE FOOD


https://basefood.co.jp/

ベースフード株式会社(東京都目黒区)が運営するECサイト。クラウドファンディングから始まったビジネスで、体に必要な栄養素がすべて入った「完全栄養の主食」として、パンタイプの「BASE BREAD®」とパスタタイプの「BASE NOODL®」を販売しています。

単品購入もできますが、定期購入の割引があります。特徴的なのが、SNSやレビュー、イベントなどでユーザーと積極的な交流を行っていること。また、健康や栄養についての情報を発信するオウンドメディアを運営しています。

amirisu


https://shop.amirisu.com/

amirisu株式会社(京都市下京区)が運営するECサイト。編み物に関するツールや素材、書籍などを扱っています。日本唯一の編み物専門のオンラインマガジンでもあり、2014年からは印刷物も販売しています。

京都と東京に実店舗をもち、サイトは英語にも対応。インスタグラムのライブ機能を使って、商品についてスタッフ同士がおしゃべりをする形式のライブ配信を月2~3回行っています。今後、予約専用サイトもオープン予定です。

海外のShopify導入事例

Allibirds


https://www.allbirds.com/

アメリカ発のシューズブランド「Allbirds(オールバーズ)」のECサイト。
Allbirdsは、サッカーの元ニュージーランド代表 ティム・ブラウンとバイオテクノロジーの専門家 ジョーイ・ズウィリンガーによって誕生したブランド。

Allbirdsの特徴は、地球環境への負荷が少ないサステナブルな素材と製造法を採用していること。メリノウールや、ユーカリ繊維、サトウキビ由来の素材等を使用したシューズは、オシャレで履き心地も良く、人気を集めています。

ECサイトでは、商品一覧ページで商品にカーソルを合わせると、そのままカートに商品を入れることができるなど、カートへの導線の工夫が見られます。

ALICJA CONFECTIONS


https://www.alicjaconfections.com/

カナダのECサイト。「POSTCARD CHOCOLATE BAR」を主力商品として販売しています。
POSTCARD CHOCOLATE BARの特徴は、そのままポストに投函して送ることのできるラッピングと、厳選した原材料で作られる幅広いフレーバー。ECサイトから始まったビジネスで、今ではカナダやアメリカに多数の実店舗を展開しています。

ECサイトと合わせてSNSも積極的に運用し、Instagramでは特に多数のフォロワーを獲得しています。

Floral Neverland


https://floralneverland.com/

カナダのECサイト。プリザードフラワーを使ったiPhoneケース、アクセサリーを販売しています。製品はすべて、創業者でありデザイナーであるOlivia Wangによるハンドメイドです。

SNSも積極的に活用しており、Instagramでも多数のフォロワーを獲得しています。サイトトップページではInstagramの投稿画像が活用されています。また、問い合わせにはFacebookメッセンジャーを利用しています。

CANNUKA


https://cannuka.com/

アメリカの企業Cannuka, LLC が運営するECサイト。麻の成分であるCBDと、マヌカハニーを活用したナチュラルスキンケア製品を販売しています。

ECサイトを立ち上げて販売を開始した後、アメリカ各地の小売店と協力して販売を広げていきました。ECサイトの商品ページではレビュー機能が活用されており、愛用者によるレビューが多数投稿されています。

Norlha Textiles


https://www.norlha.com/

チベットのRimota村から生まれたブランドとECサイト。ヤクのウールを使ったスカーフなどのファッション小物、衣料品を扱っています。
チベットに自身のルーツをもつ創業者のDechen Yeshiが、地域に雇用を生み出したいと始めたブランドであり、原材料の確保から製造までチベットで行われています。

サイトには現地の写真が多く使われ、世界観がよく伝わるデザインとなっています。ドルや円、そのほか多通貨表示に対応しています。

Sapling Child


https://us.saplingchild.com/

オーガニック素材のベビー服専門ブランド。オーガニック素材でありながら、デザインのバリエーションがあり、人気のブランドです。
創業はオーストラリアで、現在はアメリカに拠点があります。ECサイトから始まり、オーストラリアやアメリカを中心にベビー服を扱う実店舗で多数販売されるようになりました。

サイトはデザインやカラー、フォントがとても柔らかく、商品のコンセプトを感じられる作りとなっています。ユーザーのSNSへの投稿画像を紹介するページがあり、商品ページでレビュー機能が活用されています。

弊社コマースメディアのShopify構築事例

ゴーゴーカレー


https://jp.gogocurry.com/

株式会社 ゴーゴーカレーグループ(東京都千代田区)が運営するECサイト。金沢周辺で昔から親しまれてきた金沢カレー専門店として、実店舗「ゴーゴーカレー」から始まり、国内のみならず海外にも進出しています。

ECサイトでは、ゴーゴーカレーのレトルト商品を始めとして、食器やグッズなども販売しています。お得なまとめセットや送料無料のお試しセット、メール便対応商品もあります。2019年7月には法人向けの大口注文窓口が設置されました。

FILSON Japan


https://filson.jp/

アメリカはシアトルで1897年に設立したアウトドアアパレルブランド「FILSON」。その日本向けECサイトです。
FILSONは良質の天然素材を使った高い品質と耐久性で、長く愛されてきた人気のブランドです。日本では株式会社 OUTER LIMITSが総合代理店として、実店舗・ECサイトともに運営を行っています。

ECサイトでは、商品一覧ページにおいて、カートまでの導線が工夫されています。たとえば、商品にカーソルを合わせると「Quick view」ボタンが表示され、一覧ページ上でそのまま商品をカートに入れられます。サイズやカラーのバリエーションも一画面で確認できるなど、商品が検索・購入しやすい作りとなっています。

また、サイト上で修理の受付も行っており、フォームから商品画像を添付して連絡ができます。

Gadget mart


https://gadget-mart.com/

ガジェットの販売および情報発信を行っている日本のメディアECです。
国内大手のガジェット系Webメディアのengadgetとの取り組みを行っているEngadgetとの取り組みを行っています。その一環として、Engadget日本版編集長がセレクトした商品を紹介する企画ページがあるなど、メディア的な作りのECサイトになっています。

商品ページひとつひとつに商品についての詳細な説明があり、複数の角度の商品画像を掲載するなど、商品の特徴がわかりやすいよう意識したページとなっています。また、Instagramギャラリーも活用しています。

コマースメディア株式会社


https://commerce-media.info/

弊社のコーポレートサイトもShopifyを使って制作しています。
コマースメディア株式会社では、ECサイトの制作・運営をトータルでサポートしています。また、国内3社目のShopify Expertsに認定されているコンサルティングおよび制作会社であり、Shopifyを使ったECサイト制作を得意としています。

新規ECサイト制作に始まり、既存サイトからの移転、また、サイトオープン後の運営代行やコンサルティング、在庫連携、物流業務まで幅広いサポートが可能です。

Shopifyの制作などのお問い合わせはこちらから

【まとめ】Shopifyで魅力的なECサイトを作るために

Shopifyは導入コストを抑えながら、高いカスタマイズ性を実現したECプラットフォームです。アプリによりさまざまな機能を追加できることに加え、テンプレートが豊富でデザインの自由度も高いことから、独自性の強い製品を扱う企業や、自社の世界観を大切にする多くの企業に愛用されています。

また、多言語・多通貨対応が簡単なので、グローバルに事業を展開するECサイトでもよく使われていました。カナダ発のECプラットフォームということもあり、カナダを始めとした英語圏の国・地域で広く利用されていました。

2018年頃からは日本語対応が進み、日本でも多くのECサイトで利用されています。しかし、一部英語での対応が必要になることと、HTMLの知識が多少求められることで、導入に躊躇する担当者の方もいらっしゃるかもしれません。

弊社はShopifyによるECサイト構築の実績をもつ会社であり、ShopifyによるECサイト構築・運用を多方面からサポート可能です。Shopify導入を検討されている担当者の方は、お気軽にお問い合わせください。

※Shopifyに限らずBtoBのECサイト事例をお探しの方は、こちらも参考にしてください。
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