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【セミナーレポート】楽天市場・Shopify・コマースメディア 共同セミナー(2020年11月18日開催)

 2020年11月18日(水)に楽天株式会社(以下楽天)、Shopify Japan株式会社(以下Shopify)、弊社コマースメディア3社による共同オンラインセミナーを開催いたしました。クリスマスや年末年始の商戦や、これからのEC運営に役立つように弊社の登壇内容をレポート記事にしました。

セミナーの概要

今回のセミナーで楽天様、Shopify様には自社プロダクトの解説をメインに様々な内容をお話しいただきました。

【当日のアジェンダ】

  1. 「楽天市場」の説明
  2. Shopifyの説明
  3. コマースメディア 楽天市場とShopifyの事例&販売チャネルの活用方法
  4. 質疑応答

楽天様からは、現在の楽天経済圏や楽天市場ユーザー属性のご解説や、他モールと比較した各カテゴリーの市場シェア率など、具体的な数字をベースに楽天市場はどういったECモールなのかご解説いただきました。

Shopify様からはマーケティングご担当者の豊田様(@toyotamasan)にご登壇いただき、ECプラットフォームとしてのメリットデメリットや、現在どういった企業がShopifyを利用しているのか、アップデートで追加された機能、注目のShopify POSの説明など盛りだくさんの内容でした。

弊社のパートでは代表の井澤(@izawatakahiro)が登壇し楽天市場とShopifyの連携方法と、なぜ楽天市場への出店や多店舗展開が必要なのか、前段階の解説もいたしました。その一部分だけ本記事でも紹介します。

登壇者:コマースメディア代表 井澤孝宏

なぜ日本のECには多店舗展開が必要なのか

日本のEC業界の市場規模は約10兆(物販のみ)と言われてますが、内訳としては自社ECが4割、残り6割がECモールという市場になっています。加えて自社EC市場の4割にはカタログ通販なども含まれているため、インターネット単体で見たときの市場規模は正確にはもう少しだけ下がります。

そして、日本のEC業界は自社ECとECモールで各々商圏ができあがってるため、ユーザーの重複が少ないことが特徴にあります。これはECモールで得られるポイントやキャッシュバック、自社EC購入者のみに贈るノベルティなど色々な事が絡まって生まれた状況でしょう。実際、弊社のクライアントでもユーザーの重複を確認したところ、数%以下の結果となりました。

「ECモールで売れてきているけど、利益率を良くしたいから自社ECに乗り換えたい」といった相談をまれに受けますが、ECモールをやめて自社ECに移行するということは、EC事業を1からやり直すということです。

もちろん状況や商材によって変わる部分はありますが、こういった市場環境なので売り上げを拡大する時は、ECモールも自社ECも両方行うことが必要になるのです。

楽天市場とShopifyの事例&販売チャネルの活用方法

Shopifyはマルチプラットフォームという位置づけなので、ECモールも自社サイトも展開する事をベースに作られており、楽天市場の連携はAPPストアから無料で行うことができます。

大きな利点としては、2サイト分の運営工数の削減、楽天の受注をShopifyで取り込むので在庫管理も楽になる点です。

実際の導入や連携に関しては、手順をまとめた記事があるのでそちらをご覧いただければと思います。

[導入編] Shopifyと楽天の店舗管理を一元化!楽天市場販売チャネルアプリの解説
[連携編] Shopifyと楽天の店舗管理を一元化!楽天市場販売チャネルアプリの解説

また、こちらのAPPはShopifyにある商品を楽天にコピーするという機能で、既に楽天市場へ登録済みの商品とは連携がでません。そのため、ShopifyでECサイトを構築していて、まだ楽天市場に出店していない方向けのAPPとなります。

既に楽天店舗を運営中でこのアプリを使いたい場合は、まだ掲載していない商品で使用するか、登録済みの楽天市場の商品を削除するか非公開にする等の対応が必要になります。

上記の条件に当てはまらないけど、多店舗展開はしたい。楽天以外以外にも出店したい。という方はOMS(受注管理システム)の利用をおすすめします。OMSで受注情報を管理することで、物流倉庫側のシステム(WMS)との連携がスムーズになり、OMSによっては出荷指示を自動化することまで可能です。

多店舗展開によって売り上げがあがっても、管理や運営が煩雑だとお客様にご迷惑をおかけし、EC運営の現場が疲弊していくので、こういったテクノロジーを利用して効率化をすることも重要なんです。

昨今、ECが企業の重要チャネルとして認められ始めていて、その風潮はどんどん強まっています。そのため、この時代に吞まれずにEC事業を軌道に乗せるには、自社ECとECモールの特性を理解して戦力を作ることが大切になるのです。

今回のお話が少しでも皆さんのお役に立てば光栄です。

質問と返答まとめ

最後にセミナーの後にいただいた質問を一部記載しますので、EC運営の参考にしていただければ幸いです。

■質問1
現在shopifyでECをやっていますが、これから楽天に新規参入した場合に、価格勝負になってしまうのではないかと危惧しています。どういう戦い方があるか教えていただきたいです!

A:例えば配送のリードタイムをギリギリまで受け付けたり、ギフトを手厚くするなどいろいろな戦い方があります。価格で勝負ができない場合は価格以外の強みを何か見つけるということです。思いつかないときは第3者に聞いてみたり、ECCやコンサルティング企業に相談してみても良いかもしれません。

■質問2
ShopifyサイトのSEO、認知度アップについてアドバイスお願いします。

A:Shopifyは1つ1つのページに対してTD(title&description)や、言語の構造を作り変えることができますので、内部対策が行いやすいです。また、ShopifyがThemeでサイトの構造化データを自動で作成しGoogleに読み込ませていることもあるので検索順位が上がる要素を備えているプラットフォームです。

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