「店舗とECで顧客情報を一元化し、お客さまに便利な会員プログラムを提供したい」
という考えは、店舗とECのどちらも運営している事業者であればこれまで一度は持たれたことがあるのではないでしょうか。
店舗とECにそれぞれ来訪するお客さまの情報を一元的に管理し、ブランド全体での会員プログラムを作ることで、お客さまの購買体験は大きく引き上がります。
結果として、店舗とECを併用(クロスユース)するお客さまが増え、ブランドへの愛着度やリピート率の向上によって全社的な売上増加につなげることが期待できます。
この記事では、
- 顧客情報一元化に取り組む重要性
- Shopifyにおける店舗との連携方法
- スマレジと連携するアプリ「Omni Hub」の特徴や活用方法
について説明していきます。
顧客情報一元化の重要性、オムニチャネル化とは?
まず、顧客情報や会員プログラムを店舗とECで一元化する重要性について考えていきましょう。
たとえば、皆さんもさまざまなお店でポイントを貯めているかと思います。
そのお店が店舗だけでなくECの運営をはじめた際、店舗で貯めたポイントがECで使えなかったらどうでしょうか?
同じお店なのに、ポイントが使えないのは不便だなと残念に思ってしまいますよね。
このような不便を解消するには、店舗とECで会員の購買情報やポイント情報を一元化する必要があります。
言い換えると、店舗とECで顧客情報を一元化することで、より高い顧客体験を提供できるようになるということです。このような試みは、「オムニチャネル化」や「OMO(Online Merges with Offline)」とも言われます。
しかし、従来ECと店舗では利用するシステムが異なることも多く、オムニチャネル化を実現するためにはシステム間の連携開発が必要でした。
その連携開発には一般的に多くの初期費用、時間がかかり、なかなか多くの事業者でオムニチャネル化が進まない要因となっていました。
Shopifyではオムニチャネル化、OMOが簡単にできる
Shopifyには、初期費用や開発不要でオムニチャネル化を実現する手段が揃っています。
1つ目の方法が、Shopify POSを利用することです。
Shopify POSはShopifyが提供する実店舗向けソリューションであり、店舗の顧客もShopifyに簡単に取り込むことができます。
Shopify POSについてはこちら
しかし、Shopify POSは本稿執筆時点(2021年11月)では、以下の理由などから一定の規模の店舗を運営する事業者においては不便を感じる場合もあります。
- 決済ハードウェアとの連携が存在しない
- 在庫棚卸し、締めなどの概念が存在しない
- サポート窓口が英語である
そのような場合には、店舗運営に特化したPOSを利用し、かつShopifyと連携していく方法もあります。
クラウドPOSサービスの「スマレジ」は、さまざまな国内商習慣に沿った店舗運営を実現でき、かつShopifyで連携するアプリも複数存在しているため、上記の点に不安がある事業者では利用を検討してみると良いでしょう。
スマレジについてはこちら
スマレジを利用する場合は、Shopify - スマレジ間会員情報連携アプリ「Omni Hub(オムニハブ)」を用いて、Shopifyと会員情報を統合できます。
Omni Hub スマレジ会員連携アプリについてはこちら
Omni Hubでできること
Omni Hubはスマレジで運営する店舗とShopifyを利用しているECの間で会員情報を一元化し、より便利な顧客体験を作れるアプリです。
お客さまのデータや購買履歴をShopifyに蓄積し、Shopify上のさまざまなアプリを活用してお客さまとのコミュニケーションを図ることが可能になります。
Omni Hubは、以下の機能を持っています。
- Shopifyに会員登録したお客さまの情報を自動的にスマレジに連携
- スマレジで発生した会員の取引をShopifyに連携し、購買履歴を一元化
- Shopifyとスマレジの間でポイントを一元管理
顧客情報の一元化やオムニチャネルでのポイントプログラムにはこれまで数百万〜数千万の投資が必要でしたが、Omni Hubを利用することで、初期費用無料、月額費用2万円〜と、どのような事業者でも始めやすい料金でオムニチャネル化に取り組むことができます。
店舗とECでの会員管理にお困りの事業者様でぜひ検討いただきたいアプリです。
実際にOmni Hubを利用するときのお客さまや店舗の動き
実際にOmni Hubを利用した場合、店舗でお客さまや店舗スタッフの方がどういう対応を行うのかを確認しましょう。
お客さまは、店舗に来店した場合でも、ShopifyのECサイトに会員登録を行います。
Omni Hubが自動的にShopify上の会員情報をスマレジに連携した上で会員証を表示するので、それを店舗レジで表示します。
店舗スタッフは、スマレジPOSを利用してお客さまが表示した会員証を読み込み、通常通り会計処理を行うだけで、その会員に紐づく取引を作成することができます。
お客さまにも、店舗スタッフにも手間をかけることがないので、オペレーションの負担が少なく会員情報の一元化を行うことができるのです。
Omni Hub活用例
Omni Hubを活用することで、ポイントプログラムの一元化の他にも、さまざまなオムニチャネルの顧客体験を作ることができます。
ここでは、いくつかの活用例を紹介します。
1つ目が、お客さまの購買情報に合わせたLINEメッセージ配信です。たとえば、店舗で購入した商品の使い方やアフターケアの方法が、ECサイトで商品を購入したときと同じようにメールやLINEで届いたらとても嬉しいですよね。
ShopifyとLINEを連携するアプリ「ソーシャルPLUS」を利用することで、このような施策もかんたんに行なえます。
ソーシャルPLUSについてはこちら
2つ目が、定期購買への誘導です。Shopifyでは定期購買もかんたんにアプリで実現できます。
【参考記事】Shopify初!日本語で使える「定期購買」アプリで今すぐサブスクを始めよう!
店舗で商品を試してもらった上で、ECサイトで定期購買してほしい、という事業者も多いのではないでしょうか。
Omni Hubを利用して会員情報を一元化することで、店舗で購入された方にLINEやメールで連絡し、ECサイトでの定期購買へ誘導することができるようになります。
店舗に来訪されたお客さまと繋がり、長期的な関係性を築いていくこともできるのです。
このように、複数のアプリを組み合わせることで、自社に合ったOMO施策を行えるようになります。
他にも様々な顧客体験改善の事例がOmni Hubにはあるので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
Omni Hubの設定方法
続いて、Omni Hubの導入手順を解説します。
1. Shopifyアプリストアからアプリをインストール
2. Shopifyアプリ上の案内に従い、 スマレジアプリをインストールする
3. Shopifyアプリとスマレジアプリを連携し、アプリを有効化
4. 既存のShopifyやスマレジのお客さま情報を連携
5. 会員バーコードをShopifyの会員マイページに設置
※テーマやOnline Store2.0対応有無で会員コード設置方法が異なります。会員コード設置対応はOmni Hubサポートにてご相談いただけます。6. (ポイント管理機能を利用する場合)ポイント管理機能の設定を行う
ポイント管理機能の設定も、アプリ上の表示に従うだけで簡単に設定できます。
別途スマレジ側の設定も必要ですので、サポートページも確認しながら慎重に行ってください。
Omni Hubを利用することで、一切開発を行わずにオムニチャネル化をはじめられます。
また、バーコード表示など技術的なサポート、店舗オペレーションのガイドなども、Omni Hubサポート窓口で支援しています。
料金体系とサポート、お問い合わせについて
Omni Hubは、初期費用無料、月額費用は約2万円から導入できます。
- 既に会員情報を持っているのだけど、どうやって導入したら良いの?
- 会員向けプログラムを作りたいけど、どのようにしたら良いか分からない
- 店舗を開設するのだけど、どのように考えていったらいいか分からない
など、Omni Hubの導入に限らず、店舗とECの一元化や会員プログラム作成などのサポートも広く承っています。
少しでもOmni Hubに興味を持っていただいた方は、お気軽にOmni Hubサポート窓口までお問い合わせください。
Omni Hub お問い合わせフォーム
Shopify - スマレジ間会員情報連携アプリ「Omni Hub」まとめ
本記事では、スマレジと連携するアプリ「Omni Hub」の特徴や活用方法についてまとめました。
店舗とECをクロスユースするお客さまが増加することでの売上アップが期待できますので、ご興味ございましたらぜひ一度お話を伺ってみてください。
その他Shopifyでの運用についてやお困りごとなど、お気軽に弊社にご相談くださいませ。
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※この記事は2021年11月時点の内容です。今後のアプリのアップデートやShopifyの仕様変更等により、記事の内容と相違が発生する場合があります。