【2022年最新版】楽天市場の広告「クーポンアドバンス広告」の解説とおすすめ運用方法

【2022年最新版】楽天市場の広告「クーポンアドバンス広告」の解説とおすすめ運用方法

楽天市場の運用型広告「クーポンアドバンス広告」。検索画面での表示も目立ち、広告費用やROASのコントロールができるため、楽天市場の中でも利用率の高い広告ではないでしょうか。本記事では、下記のような方に向けて、クーポンアドバンス広告の基本仕様や、料金形態、運用方法について解説をしていきます。

  • クーポンアドバンス広告を利用したことが無い方
  • クーポンアドバンス広告をこれから利用してみたい方
  • クーポンアドバンス広告を利用しているが、仕様をしっかり把握していない方

※本記事は2022年1月に作成、2023年4月に更新しています

クーポンアドバンス広告とは

ca_searchtop1クーポンアドバンス広告とは、楽天IDでログインしているユーザーに対して、検索結果最上部の「クーポンが使えるおすすめ商品」や楽天市場TOP「あなたにおすすめのクーポン」などに表示されるクーポン広告です。配信とクーポンの設定がセットになっており、アクセス施策と転換施策が合わさった広告となっています。

配信ロジックの詳細は公開されておらず、商品ページの掲載情報や楽天市場の保有する情報に基づき、どの商品を・誰に・いくらで、配信するか自動で最適化しているとされています。

クーポンアドバンス広告の料金はクーポンの獲得時に設定した入札金額(手動商品選定の場合:最低40円~1,000円、自動商品選定の場合:最低25円~1,000円)が発生する仕様となっていますが、表示された広告をユーザーがクリックすると自動でクーポンが取得されるので実質クリック課金の成果報酬型の広告といえます。また、クーポンの値引き費用に関しては店舗負担となります。

クーポンアドバンス広告の設定

クーポンアドバンス広告の設定は「広告(プロモーションメニュー)」の「運用型クーポン広告(クーポンアドバンス広告)」から設定が可能です。具体的なキャンペーンの登録内容は下記のようになります。ca_1

  • キャンペーン名 :任意でキャンペーン名を登録してください。
  • キャンペーン開始日時:広告の配信日程を設定します。クーポンアドバンスの配信開始はどの日程でも15時〜の配信となり、最短は翌日の15時〜の配信となります。
  • 継続月予算 :キャンペーンの月額予算を設置します(最低月額予算5,000円)。一回設定した継続予算は来月にも自動適用されます。また、月額継続予算にはクーポンの値引費用は含まれません。
  • クーポン1獲得あたりの入札単価 :キャンペーン全体での入札単価を設定します。前述でも触れていますが実質クリック料金の設定となります。
  • 1ユーザーあたりの利用回数上限:1ユーザーに対して何度クーポンを利用可能にするかの設定が出来ます。
  • クーポン併用可否:他クーポンとの併用可否を設定出来ます。セール時などで様々なクーポンを配布している場合などは調整が複雑になるので併用不可がおすすめです。ca_2
  • 値引率と配信商品設定:こちらでは配信商品、割引率の設定を自動にするか手動にするかの設定が出来ます。
  • 除外商品リストの適用:除外商品リストの適用可否を設定出来ます。基本的には適用するを設定がおすすめですが、「値引率と配信商品設定」を「手動」とし「配信商品」を「手動で設定」とした場合は除外商品リストの適用が出来ません。(配信商品を手動で設定しているので、除外商品リストの必要が無いためです。)

また、クーポンアドバンス広告はRPP広告のようにキーワード毎に配信単価を調整する機能がないので、配信後露出を高めたい場合は、商品を増やす・入札単価を上げる・割引率を上げる、といった調整方法となります。

クーポンアドバンス広告の活用方法

これからクーポンアドバンス広告を活用してみたい。または初めて活用するといった店舗さんは、まずミニマムで開始したいといった希望が多いと思います。その際は、「値引率と配信商品設定」を「手動」で設定し「値引率」最低の4%、「配信商品」を「手動で選定」とすることをおすすめします。後に掲載商品のCSVアップロードが必要となりますが、なるべく少ない商品数且つ最低の割引率で配信が可能です。ca_4

成果が上がり更に活用していく方針となった際には掲載商品を増やしたり、可能な範囲で最大割引率を調整していき徐々にROASと売上の調整をしていくことがおすすめです。

商品数が多く目玉商品を絞っていない店舗様に関しては、上記の設定で「配信商品」のみ「自動で選定」とすることがおすすめです。ca_5

割引出来ない商品を除外商品リストへのアップロードが必要となりますが、全体的に配信して、どの商品がクーポンアドバンス広告で売上を立たせることが出来るのかパフォーマンスレポートをみて判断することが出来ます。

判断時期としてはお買い物マラソンや楽天スーパーセールなど、1つのイベント期間を通して配信した後の判断がおすすめです。

クーポンアドバンス広告のメリット、デメリット

クーポンアドバンス広告の大きなメリットとしては、上手くいけば検索の最上部に露出されることです。更に、ユーザーとの相性が良いと楽天市場に判断されれば、楽天市場TOPの「あなたにおすすめのクーポン」にも表示されることも魅力的です。

また、最低40円の入札単価に加えて最低4%の割引費用がかかるので、RPPに比べて費用が多くかかるイメージを持たれる方もいると思いますが、RPPの入札金額が高騰しているキーワードではRPPよりも低価格で表示される場合があります。その場合、RPPの入札で競合と競り合うよりもクーポンアドバンス広告に切り替えた方がROASが良くなる可能性がでてきます。

デメリットとしては、元々クーポンを多く発行している店舗さんの場合に、他のクーポンとの調整が必要になることです。ユーザーによって購入できる金額が変わり、不平等が生まれてしまう可能性があります。企業の方針にもよるところなので、ルールを決めて運用していくことが重要となります。

クーポンアドバンス広告の注意点

最後にクーポンアドバンス広告の注意点をお伝えします。

①クーポン費用は店舗負担

クーポンアドバンス広告で発行しユーザーが利用したクーポン費用は店舗負担となります。パフォーマンスレポートではクーポン値引費用も含めたROASを見ることが出来ます。

②クーポンの有効期間

クーポンアドバンス広告で発行したクーポンの有効期間は店舗側で設定が出来ず、全て翌月曜日の14:59分までとなります。

③商品の最大割引率の変更

商品の割引率を途中で変更した場合、次の日の15時ではなく翌月曜日の15時の反映となります。イベント時に値引率の変更を検討する際はタイミングに気をつけましょう。

④クーポンの値引費用

クーポン値引費用を手動で設定する場合、小数点以上のパーセント(%)での設定となり、金額を直接指定ができません。細かい調整ができず中途半端なクーポン金額の設定となることが多くあります。

⑤パフォーマンスレポートについて

余談に近くなりますが、クーポンアドバンス広告のパフォーマンスレポートはRMS上の表示エラーで閲覧できない事が多くあります。CSVダウンロードすることで同じレポートが確認可能です。

運用型の広告で低予算から始める事ができるので、売り上げを上げたい店舗さんは、まず少額でも初めてみるのはいかがでしょうか。

コマースメディアでは楽天市場のコンサルティングおよび広告運用をお受けしてます。ご依頼をご希望される方はお問い合わせいただけると幸いです。
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