Shopifyのデフォルト機能にはメルマガ配信機能がありません。しかし、メルマガ配信機能を持つアプリをインストールすることで、Shopifyストアのデータを基にしたメルマガ配信が可能になります。
メルマガ配信には世界的に利用されている有名なサービスがいくつかありますが、その開発元の企業がShopifyでアプリを提供している場合、そのサービスとShopifyを統合して、Shopifyでのメルマガ配信が可能になります。
本記事では、そのようにしてShopifyでメルマガを配信できる、おすすめのアプリを紹介するとともに、そのなかでも利用者の多い「Klaviyo」について、実際の画面を踏まえながら導入方法をご紹介します。
また参考までに、2019年5月以降、Shopifyと統合できなくなった「MailChimp」について、サードパーティーのアプリによるデータ連携方法もご紹介します。
Shopifyでオススメのメルマガアプリ3選
Klaviyo - ここまでできるパーソナライズ!売上に貢献するメルマガ配信
料金:メール配信数に応じた従量課金制
Klaviyo(クラビヨ)は、ユーザーの属性・行動履歴などから非常に細かなセグメントができる点が特徴的なメールマーケティングのソフトウェアです。
Shopifyと統合できるだけでなく、集客から受注、出荷、購入特典の付与など、Shopifyでビジネスを営むにあたって利用されるさまざまなアプリやシステム、100以上と統合可能です。それら豊富なデータからユーザーをセグメントします。
そして、セグメントしたユーザーの解約リスクやLTV、最適なメールの内容や配信時間を分析し、メッセージの自動作成、ユーザーの行動に応じた配信フローを構築可能です。
配信したメールに対してはA/Bテストなどを行えるので、PDCAを回し、メール配信をさらに最適化していけます。メールの開封率やクリック率だけでなく、売上につながったかどうかも分析可能です。
利用料金はメール配信数に応じて上がっていく従量課金制で、細かく変動します。Klaviyo公式サイトで、月のメール配信数を入力すると料金が算出されるシミュレーションがあります。分析やセグメントの機能が優れている分、全体的に高めの料金設定になっています。
メールマーケティングに対する知識や意欲を持ち、積極的に施策を実施していきたいストア、あるいは知識や実績、ノウハウをもつ専門家にマーケティングを外注する場合に向いているといえます。
Omnisend - 配信フローを自動化!最適化されたメールで心をつかむ
料金:月15,000配信まで無料で利用可能。
利用機能によって料金が変動、月額16ドル/月額99ドルのプランあり。
Omnisend(オムニセンド)は、メール配信のフローを自動化して、効果的なメール配信を効率的に行える点が特徴的な、メールマーケティングのソフトウェアです。Klaviyoよりももう少し気軽にメールマーケティングを行いたいという場合におすすめです。
Omnisendでは、顧客の購買履歴やキャンペーンにおける行動履歴を基にセグメントを行い、適切なタイミングで適切な内容のメール配信を行うことができます。セグメントをGoogle広告やFacebook広告と同期させることも可能です。
メール配信は、最初に配信のワークフローを構築することで自動化されます。メルマガはもちろん、会員登録後の案内メールや受注、出荷、キャンセル確認などの連絡メール、放棄カートへのリマインドメール、リピート購入のためのステップメールなども、自動で効率的に配信することができます。
また、メールアドレス登録のためのポップアップ表示や、登録特典の提示も可能です。キャンペーンに合わせてLPを制作することもでき、メルマガ配信以外でも、メールマーケティングを全体的にサポートします。
料金体系は、最低限の機能のみであれば、月15,000配信まで無料で利用可能です。
ただ、Omnisendの機能を活かすのであれば、月額16ドルのスタンダードプランや、月額99ドルのスタンダードプランを利用したほうが良いでしょう。スタンダードプランからは、SMS配信も可能です。月の配信上限は変わりません。
Privy - ポップを活用!まずは会員登録を増やそう
料金:ポップアップ機能は月平均5000PVまで無料、月平均1万PVまで月額20ドル。
メルマガ配信は月額10ドル+配信数・配信ボリュームに応じて追加料金
Privyは、メール配信もできますが、ポップアップ機能が特徴的なサービスです。まずはメルマガの会員数を増やしていきたいという場合におすすめです。
メール配信に関しては、メルマガ配信、会員登録後の案内メール、注文後のフォローメール、カート放棄のリマインドメールなどを自動化でき、メルマガ配信の基本的なニーズを満たしています。
合わせて、Shopifyストア上で、メルマガ登録を促すポップアップを表示することができます。ポップアップはユーザー属性や行動を基にセグメントでき、デザインテンプレートも豊富です。メルマガ登録でクーポンプレゼントといった施策も実施できます。
しかも、KlaviyoやMailchimpなど50以上のメールマーケティングサービスにデータを同期可能で、すでになんらかのメールマーケティングサービスを使っている場合でも、そのメルマガ登録を増やすための施策としてPrivyを活用するという使い方もできます。
料金体系は、ポップアップ機能の利用だけであれば、月平均5000PVまでは無料、月平均1万PVまでは月額20ドルとなります。メルマガ配信を行う場合は、月額10ドルをベースに、配信数や配信ボリュームによって追加料金が発生します。
【補足】Mailchimpは2019/5/12に統合終了
MailChimp(メールチンプ)は、世界的に利用者の多いメールマーケティングプラットフォームです。
スタートアップや中小規模の事業者にとってリーズナブルな料金設定で、メール配信先のセグメントやテンプレート、分析やレポートなど、メールマーケティングに必要な昨日が広く充実しています。
以前はShopify公式アプリストアに、MailChimpが開発元の、ShopifyとMailChimpを統合するアプリがありました。しかし2019年5月12日以降、このアプリは利用できなくなり、アプリストアからも姿を消しています。
ただし、MailChimp自体がサービスを終了したわけではありません。
現在、ShopfiyとMailChimpを統合することはできませんが、ShopifyとMailChimpを連携させ、データを同期するアプリは存在します。開発元はMailChimpではありませんが、そういったアプリを利用することで、ShopifyのデータをMailChimpで利用することは可能です。
すでにMailChimpを利用している場合、そういったアプリを活用して、Shopifyのメルマガ配信についても引き続きMailChimpを利用すると良いでしょう。その方法は後述します。
一方、新たにメルマガ配信のためのサービスを探している場合、KlaviyoやOmnisendのようなShopifyと直接統合できるサービスを利用したほうが簡単です。
メールマーケティングアプリKlaviyoの導入方法
Shopifyの設定
Shopifyストアにアプリ「Klaviyo」を導入するには、まず、管理画面の左サイドにあるメニューから「アプリ管理」(上画像赤枠で示された部分)をクリックします。
アプリ管理ページには、現在インストールされているアプリが表示されており、このページから各アプリの管理ができます。
新たに「Klaviyo」をインストールするために、このページの「Shopifyアプリストアに行く」(上画像の赤枠で示されたボタン)をクリックしましょう。
Shopifyアプリストアに遷移します。ここで検索窓に「Klaviyo」と入力しましょう。
検索結果には、「Klaviyo」以外にも、機能が近いアプリなどが表示されます。「Klaviyo」(上画像では赤枠で示された位置)をクリックすると、Klaviyoの詳細ページが表示されます。
Klaviyoの詳細ページで「Add app」(上画像の赤枠で示されたボタン)をクリックします。
Shopifyの管理画面に遷移します。Shopifyストアにおいて、Klaviyoアプリでできることが表示されています。インストールして問題なければ、「アプリをインストールする」(上画像の赤枠で示されたボタン)をクリックしましょう。
インストールが完了すると、Shopifyの管理画面「アプリ管理」ページにKlaviyoが表示されます。
Klaviyoの設定
Shopifyの管理画面「アプリ管理」ページで「Klaviyo」をクリックすると、Shopifyの管理画面からKlaviyoの管理画面に切り替わります。
Klaviyoの利用にあたっては、最初に新規アカウント登録が必要です。
表示された画面で以下を入力して登録を行いましょう。
- 氏名
- 会社名
- 電話番号
- メールアドレス
- パスワード
ここで入力するメールアドレスにオーナー権限が与えられるため、代表や共有のメールアドレスを使用することをおすすめします。
アカウント登録が完了すると、登録したメールアドレスとパスワードでログインできます。
出典元:Shopifyアプリストア Klaviyo
https://apps.shopify.com/klaviyo-email-marketing
まず、Klaviyoの管理画面(ダッシュボード)の左サイドメニュー「Integration」(上画像の赤枠で囲んだ部分)から、KlaviyoとShopifyの統合設定を確認しましょう。
Integrationページには、以下2つのタブがあります。
All Integrations:Klaviyoと連携が可能なサービスが表示されている
Enabled Integrations:連携済みのサービスが表示されている
前述の手順通り、Shopify管理画面「アプリ管理」からShopifyアプリストアへ行き、そのままKlaviyoをインストールした場合、Shopifyは連携済みとなっており、「Enabled Integrations」に表示されているはずです。
「Enabled Integrations」でShopifyをクリックすると、ShopifyとKlaviyoで統合する情報について詳細を確認・設定できます。
出典元:Shopifyアプリストア Klaviyo
https://apps.shopify.com/klaviyo-email-marketing
メール配信のリスト作成やセグメント設定は、「Lists&Segments」ページ(上画像の赤枠で囲った部分をクリック)で行えます。
【TIPS】アプリを使ってShopifyでMailchimpを使用する方法
Shopifyストアでメルマガ配信を行う場合、Klaviyoのように、Shopify公式アプリストアにベンダーが開発したアプリがあり、Shopifyと統合できるメールマーケティングソフトウェアを使うことをおすすめします。
しかし前述のMailChimpは、かつてはベンダー提供のアプリがあり、Shopifyと統合可能でしたが、現在はそのアプリが利用できなくなっています。
代替案として、サードパーティーが提供している、ShopifyとMailChimpを連携できるアプリを使うことで、Shopifyストアのメール配信にMailChimpを引き続き利用できます。
そこでよく利用されるアプリが「ShopSync」です。2020年4月時点では無料で利用できます。
その他にも、ShopifyとMailChimpを連携させるアプリは登場していますが、今のところShopSyncの利用数が多いようです。
ShopSyncでShopifyとMailChimpを連携
まずは、Shopifyの管理画面にログインして、左サイドメニューから「アプリ管理」(上画像の赤枠で示された箇所)を開きましょう。
なお、アプリをインストールするまでの手順は、前述のKlaviyoと同じです。
アプリ管理ページにはインストール済のアプリが表示されています。
このページから、「Shopifyアプリストアに行く」ボタン(上画像の赤枠で示されたヵ所)をクリックしましょう。
Shopifyアプリストアの検索窓に「ShopSync」と入力して検索しましょう。
なお、「MailChimp」で検索すると、他にShopifyとMailChimpを連携するアプリを探せます。
検索結果から、ShopSyncアプリ(上画像では赤枠で囲った位置)をクリックします。
ShopSyncアプリ詳細ページで「Add app」ボタンをクリックします。
Shopify管理画面が表示され、ShopSyncでできることが表示されます。確認の上、問題がなければ「アプリをインストール」ボタンをクリックしましょう。
インストールが完了したら、Shopify管理画面「アプリ管理」ページにShopSyngが表示されるのでクリックしましょう。
出典元:Shopifyアプリストア「ShopSyng」
https://apps.shopify.com/shopsync-2
「Connect」ボタン(上画像の赤枠で囲ったボタン)をクリックして、次の手順でMailchimpとの連携を行います。
1.Mailchimpのログイン画面がポップアップ表示されるのでログイン
2.データを同期させるリストを選択
3.「Connected to Mailchimp & Start Sync」をクリック
出典元:Shopifyアプリストア「ShopSyng」
https://apps.shopify.com/shopsync-2
上画面は同期中のShopify管理画面。
出典元:Shopifyアプリストア「ShopSyng」
https://apps.shopify.com/shopsync-2
同期が完了すると、同期中のデータ数が表示されます。
また、MailChimpの管理画面では、「Connected site」をクリックすると「ShopSync store」が表示されます。
メルマガ以外でオススメしたいアプリ13選
メルマガ配信ひとつ取っても、Shopifyストアの効率的な運営、そして売上向上のためには、アプリの上手な活用が欠かせないことがわかります。
しかし、Shopifyアプリストアには膨大な数のアプリがあり、新たなアプリも日々登場しています。多くのアプリは英語の説明しかなく、類似機能をもつアプリも複数あるなかで、どれが自社のストアにベストなのか判断するのはなかなか難しいものです。
そこで参考になるのが、ShopifyによるEC構築・運営のサポート実績が多数ある会社がおすすめするアプリです。
以下の記事では、Shopify公認パートナーのShopify Esperts認定企業である弊社が、その経験を基に、おすすめのアプリを13個、その概要と特徴と共に、目的別に紹介しています。
【2020年最新版】Shopify Experts認定企業オススメのアプリ13選(一覧あり)
https://commerce-media.info/blogs/ec/shopify-apps
上記記事ではまず、EC運営の根幹に関わる以下の業務を行うアプリが紹介されています。
- 受注編集
- 不正検知
- 配送日指定
- 簡易ページ構築
- データインポート・エクスポート
- 詳細な配送設定
また、定期購入・サブスクリプションにおすすめのアプリも紹介されています。
さらに、売上をさらに伸ばすための施策として、以下の機能を持つアプリを紹介しています。
- ポイント・リワード機能
- メールマーケティング
- メールマーケティング&ポップアップ
- 絞り込み検索機能
ちなみにメールマーケティングにおすすめのアプリとして、本記事で詳しく解説している「Klaviyo」、メールマーケティング&ポップアップのおすすめアプリとして、本記事冒頭で取り上げた「Privy」が紹介されています。
Shopifyにおけるメールマーケティングでは、やはりこの2つのアプリがオススメといえます。
【まとめ】Shopifyでメルマガを配信するなら
Shopifyでメルマガ配信をする場合、新たにメール配信サービスを導入するのであれば、Shopifyアプリで統合が可能な、KlaviyoかOmnisendがおすすめといえます。
そして、メール配信の効率化を重視するならOmnisend、細かなセグメントとパーソナライズを行うリソースがあるのならKlabiyoがおすすめです。Klabiyoを使いこなすことができれば、売上への大きな貢献が期待できます。自社にリソースがない場合、Shopifyに詳しいパートナー企業に相談するのもひとつの方法です。
また、そもそもメルマガ会員を増やしたいという場合は、Pribyのような、登録促進施策ができるアプリを併用すると良いでしょう。
メール配信ソフトウェアとして世界的に利用の多いMailchampは、2019年5月以降、Shopifyのアプリによる統合ができなくなったため、新たにメルマガ配信サービスを導入する場合はおすすめできません。
ただし、すでにMailchimpを利用している場合は、サードパーティーが提供している連携アプリで、ShopifyのデータとMailchampを同期できるので、心配はありません。
メルマガ配信は、まだまだEC運営において重要な施策です。きちんと活用することで、売上に大きく貢献してくれるでしょう。そのためにも、自社のストアに合ったサービスを選ぶようにしましょう。