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EC-CUBEからShopifyの移行でEC・店舗の在庫連携、売上2倍を実現|RUN-WALK Style様 制作事例インタビュー

RUN-WALK Styleの三浦様

弊社でShopify構築を支援したRUN-WALK Styleのストアを運営している
有限会社おくどはんの三浦佐知子様にインタビューを実施しました。

 ストア名 RUN-WALK Style
商品点数 約8,000SKU
弊社対応内容 EC-CUBEからShopifyへ商品移行、商品情報整理サポート、顧客移行、ブログ・ドメイン移行、サイト構築
システム構成 POS:スマレジ
WMS:ロジクラ
Shopify移行後 売上・会員数2倍に

 

RUN-WALK Styleについて

──RUN-WALK Styleについて教えてください

(Photo by Nobuhiro Shimoyama)

 

RUN-WALK Styleは大阪の森ノ宮と名古屋の伏見に店舗を構える創業2006年のランニング専門店で、来年で創業20周年になります。

もともとは主人が立ち上げたお店で、私はお店を手伝っていたもののそこまで関わっていなかったのですが2020年7月に事故で主人が亡くなり私が代表になりました。

私たち自身がランニングが好き・走るのが好きだからというよりはランニングに携わっていることが好きなんです。創業のきっかけが走ってる人を応援したりとか、走ってる人の何かこう、お手伝いになるようなことが好きで始めた店と主人から聞いていましたし、私たちも同じように感じているのでその理念を受け継いで、「走ることが楽しくなるように」実店舗もECサイトも運営しています。

オリジナル商品「YURENIKUI」ランニングポーチをはじめ、機能性とデザイン性を兼ね備えたアイテムを全国のお客様にお届けしています。

オリジナル商品は自信を持った商品です。楽天をオープンした時、特に力を入れていたという訳ではないのですが楽天の週間ランキング、月間ランキングにランクインしていました。他社の商品と比べて走っていても圧倒的にユレニクイんです(笑)。作り込んでいてコストもかかっていますが、ランニング時のボトルのとりやすさ、揺れにくさに自信を持っています。

─Instagramでは毎日投稿をされていて、ファンの方が多いストアということに納得しました

情報を毎日更新で発信することが私の仕事というか。 主人がお店をやっていた時から毎日情報をアップするということはしていまして、彼か私が必ず何かを発信するみたいなことはずっとしてきていました。

その発信した情報をもとにお客様が来てくださることも多いので、必ずやるという習慣になっています。

投稿は全て私がしています。発信のテイストが色々が変わるのはよくないと思っています。スタッフが発信してくれたことをメンションしたりとかそういうことはするんですけれども、一貫している方がお客様は見やすいだろうなと、そのアカウントの性格に愛着を持ってもらえるだろうし。

月曜日は定休日なので愛猫の様子を発信するとか!そういったどうでもいいようなことですけれども、そのアカウントが1つの人のように思ってもらえた方がきっと人が集まってきやすいと思うので。

ただ、時々ネタがなくて・・・もう今日は何にもアップできないってなったときは、お客様が心配するみたいな(笑)情報発信ないけど大丈夫ですか?って。

自社ECに注力した理由

──お客様との素敵な関係性ですね。ここからECの話をしたいのですが、自社ECに注力した理由について教えていただけますか。

はい。コロナで実店舗を一時閉店せざるを得なかったことが大きな転機でした。当時は緊急事態宣言もあって2店舗を閉じる決断になり本格的にECに力を入れざるをえない状況でした。

実店舗に来てくださっていたお客様が、コロナになって店を閉めてから「なんとかうちの店で買い物をしたい、応援したい」みたいな気持ちを持ってくださって支えられました。

遠方のお客様のニーズに応えるとともに、実店舗だけでは提供しきれないサービスをオンラインでも展開したいという思いもあり、「独自性」を打ち出せる自社ECの可能性に賭けました。

自社ECを運営していく中で課題は大きく2つありました。在庫管理ECサイトの買いやすさです。実店舗で取り扱うアイテム数も多く、私たちの規模感でこのアイテム数はないのではないかというくらいアイテム数が多くあります。

ECでも皆さんに商品を手に取っていただきたいと思いはあるのですが、実力が及ばず…。

アイテム数の多さから在庫管理が煩雑になってしまい、実店舗にはあるんですけどECで在庫切れになっていたり、ECで購入いただいた商品の在庫がなかったりとお客様に届けたい気持ちはあったんですけど、なかなか実現することができなくて、お客様にはご迷惑をおかけしていたと思います。

 2つ目の買いやすさなのですが、アイテム数が8,000SKUほどあってお客様が求めている商品に辿り着かなかったりと商品の探しやすさも改善したいと思っていました。

サイト構築をご依頼いただいた背景

─サイト構築のご依頼をいただいた背景をお聞きしてもよいですか

2020年のコロナ禍で一度サイトをリニューアル。それから、コロナも明けて実店舗へのお客様の来店も増えて販売数も増えてきた頃に、在庫管理ができず、せっかくご購入いただいたお客様に在庫がなくて謝罪することが多発していたんです。

それがすごくストレスになっていて、せっかくお買い物いただいたのにごめんなさいとなって。在庫管理の課題を解決したいなと思って在庫管理システムのロジクラの導入を考えたんです。その在庫管理システムを使おうとすると、使っていたシステムでは在庫の自動連携ができないっていうことがわかって。これはもうECサイトシステム自体を変えないといけないってなったのが、そのタイミングです。

2020年のリニューアルですごく苦労してECサイトを作ったので、新しくするっていうのは、すごくパワーが必要でした。もう一回あの時の大変さを味わうのか…という気持ちもあったのですが、それも言ってられないなぁという状況だったのが本音でした。

─それは大変でしたね。きっかけというのは在庫管理でしたが、制作で弊社にご依頼いただいた決め手は何だったのでしょうか?

色々な構築会社さんに来ていただいたり相談を重ねる中、コマースメディアさんが「販売店側の立場で一緒に考えてくれる」姿勢を感じました。他の制作会社さんだとやっぱり制作がメインになってくると思うんですけど。 運営面もみなさんが知っているので、そういうところは安心できました。

そして、やっぱり「人」ですよ。お話ししたときにコマースメディアさんだったら、なんか私たちの立場で一緒に考えてくれるんじゃないかっていうのはありました。

結局、どんなことでもですけどやっぱり担当者さんとの関係性とか人となりっていうのが、どんなことでもあるなって。

Instagramのアカウント1つでも、やっぱり人が見えるっていうのがすごく大切だなと思いますし。私たちの苦手なこのECサイトを、なんとか一緒に考えてくれるっていう人となりを感じたっていうのはやっぱりあります。

─評価をいただき大変嬉しいです。そこからご依頼いただいてプロジェクトが進んでいくプロセスはどうでしたか?

スタッフの井口は大変だったと思います。 私も訳がわからなくて大変でしたし、コマースメディアの小沢さんもすごく大変だったと思います。(笑)

─ECのシステム移行と同時に在庫管理システムの導入とPOSシステムの繋ぎ込みをしたので、一大プロジェクトでしたね

そうですよね。あれこれをコマースメディアさんに聞くことじゃないのに聞いてしまったりとかで混乱していました。 本当に分からなかったことが多かったですが、チャットで色々やり取りしてリアルタイムにずっと相談ができてよかったです。

(ストアリリース前の様子。8,000SKUの商品移管、商品情報整理のサポート、ブログ移行、ドメインの移行対応をしました。)

Shopify移行後の効果

(RUN-WALK Style ECサイト)

─Shopifyに変えてから、どうなりましたか?

Shopify移行後ですが、売上2倍、会員数も2倍になりました。

─素晴らしいですね。Shopifyの良さを感じますか

とても感じています。お友達にも好評で「見やすくなった」、「買いやすくなった」と言われて、店舗に来店されたお客様からもお声をいただく機会があります。

また、やりたいこと・施策を早く回せるのは利点ですね。コレクションページの作成を担当の小沢さんに教えていただいて、コレクションでオリジナル商品の「YURENIKUI」のページを作ったんですけどアクセスは多いです。

以前はカスタマイズとか何かをやろうとすると、すべて制作会社様にお願いしないとできなかったのが、自分たちでも管理画面から常にできるようになったことは大きいです。バナー1つも私たちで変えたりできなかったので、その点ではすごくフレキシブルに運営できるのが良さですね。

─Shopifyで、他に気に入った点はありますか

Shopifyのいいところって、すごく分析がしやすいんですよね。しかもスマホひとつでスタッフ全員がリアルタイムで見られるっていうのは本当に便利です。スタッフは店舗に立つこともあるので、パソコンを開かなくてもいいっていうのがすごくありがたいなと思っています。

今ここでスマホで見れるから、実店舗で接客しながらでも合間に確認できるんです。パソコンに向かう時間って、正直なかなか取れないですから。だからスマホ片手にできるのは大きな利点ですね。いろんな情報もすぐにチェックできるし。

あと、例えばお客さんが「この色のこのタイプが欲しい」って言ったときに、うちの大阪店に在庫がなかったら、すぐに名古屋店に「この色ありますか?」って電話で聞いてたりしたんですけど、それもスマホで今すぐ確認できるんです。

最初はつい習慣で人に電話で聞いちゃっていましたけど(笑)在庫がスマホで見られるって分かってからは、本当に便利だなと思いました。もちろん「在庫あったら置いておいてください」とか、そういう対応は前提ですけど、それでもすごく助かってます。

今はShopifyと店舗のスマレジ、在庫管理システムのロジクラを連携していて拠点ごとに在庫管理されているんですが、ECと店舗の在庫も共有されているので、店舗で売れたらECの在庫が減るみたいなこともほぼリアルタイムでできています。

そういう意味で、リニューアルして在庫が見られるようになったのは本当に良かったですね。

─いいところばかり聞いていますが、逆に使いづらかったり不便に感じたことはありますか

聞かれたら、うーん、正直「ない」という回答になります。以前と比べても不自由に感じることはほとんどなくて、導入してよかったなと感じています。売上も伸びて、スタッフの接客時間も増えましたし本当に良い変化があったと思いますね。

今後の展望

─今後実現したいことはありますか

もともとShopifyに変えようと思ったのも、在庫連携に困っていたというのが大きな理由のひとつです。それに、長年ご愛顧いただいているお客様がいるお店なので、せっかく来てくださるお客様にもっと喜んでもらえるサービスを提供したいという気持ちが強くありました。

Shopifyに変えたのをきっかけに、Omnihubを導入して店頭とECの顧客情報を一元管理するチャレンジをしたり、CRMPLUS on LINEを使ってLINEでキャンペーン配信などにもつながっているので、新しい取り組みにもつながっています。そういう意味で、Shopifyに切り替えたことでいろいろチャレンジできる土台ができたなとすごく感じていて。

これからもその土台を活かして、ファンを増やす施策や面白い試みをどんどんやっていきたいと思っています。コマースメディアさんにはそういったご提案や、情報をいただけると嬉しいですね。

─やっぱり店舗があるというのは強みですよね。実店舗があることでECとの掛け合わせでできることがたくさんあると思います。
最後に、同じようにECサイトをリプレイスされる会社様に向けて、何かアドバイスがあればお願いします

アドバイスできるような立場ではないんですけど、慎重に判断をしないといけないのは承知の上で、「思い切って変える決断をしてください」ということです。

先ほどもお伝えしましたが、リアルタイムでコマースメディアさんとやり取りができて、サポートがとても手厚いのもすごく心強かったです。システムを変えるのは勇気と決断がいることですが、そのサポートがあったからこそ安心して進められました。そういう意味で、システムの切り替えを検討されている方には、ぜひ一歩踏み出してほしいですね。

─弊社にご依頼いただきありがとうございます。今後もしっかりサポートいたします。