食品業界のBtoB(卸・受発注)ECサイト事例5選!構築時のポイントも解説!

食品業界のBtoB(卸・受発注)ECサイト事例5選!構築時のポイントも解説!

食品業界の卸売においては、さまざまな「面倒な」業務がついてまわるかと思います。

取引先ごとに商品価格や支払い方法などが異なり、膨大な商品数を扱っている業者の場合は在庫管理や発送業務も複雑です。
また、食品業界においては多くの商品に賞味期限があり、生鮮食品の場合はいかに顧客からの注文に迅速に対応し商品をお届けする必要があります。

上記のような課題を効率化できるのが「ECサイト」。昨今導入する企業も増加傾向にあります。

しかし、ECサイトの経験者でない限り分からないことも多く、不安な担当者さまもいらっしゃるかと思います。
そこで本記事では、食品業界のBtoB向け ECサイトに関して解説。以下の点をお知りになりたい方にお勧めです。

  • 食品業界のBtoB向け ECサイトに必要な機能
  • 食品業界のBtoB向け ECサイトの事例
  • 制作会社に依頼する際のポイント

これからECサイトを始めようと検討されている方は、ぜひご覧ください。

関連記事:BtoB(卸・法人)ECサイトの成功事例特集と成功のポイント

食品業界のBtoB(卸・受発注)ECサイトに重要な機能

取引先別に価格(掛け率)を変更できる機能

BtoBでは、取引先ごとに商品の価格(掛け率)が異なります。これは、BtoB向けのECサイトを構築する場合にも当てはまります。重要顧客の場合は、ECサイト上で価格面で他社よりも安い金額を設定します。また、送料・セール情報・割引率などの細かい設定も必要です。

決済機能

様々な決済方法があると、売り上げ増につながりやすくなります。クレジットカードや銀行振込に加えて掛け払いや代引きなどの決済方法があります。BtoBでの決済の場合、「掛け払い」の機能も付帯していることがオススメです。

会員機能

取引先ごとに商品価格や割引率が異なる場合は、オープンサイトではなく、クローズドなサイトでの運営になります。その場合、ID・パスワードを設定し、特定の担当者のみサイトにアクセスできるようにする必要があります。

また、クローズドサイトにおいて、顧客が購入履歴や「お気に入り」画面から商品を選択し、決済できるようにするリピート注文機能を実装することにより、スムーズに購入できるのでこれらの機能も必要となります。

請求書などの帳票発行機能

BtoB向けECサイトを構築する大きな目的として、業務効率化や工数削減を達成することにあります。

取引が大きい卸販売の場合、顧客と大量の見積書・請求書・納品書・請求書をやりとりする必要があります。この機能も業務効率化のためには必須の機能と言えるでしょう。

食品業界のBtoB(卸・法人)ECサイト事例

Preco.net(プレコフーズ)

プレコフーズ

画像出典:Preco.net

プレコネットは、株式会社プレコフーズが運営する野菜・肉・魚などの生鮮食品を総合的に取り扱っているBtoB向けのECサイトです。商品数は約8000以上を越え、2万件以上の飲食店・病院・学校・ホテルなどに新鮮な食材を届けています。また、個人経営の店舗からの注文にも対応しています。

サイトの特徴

プレコネットは精肉取扱業者として創業したこともあり、精肉のスライス方法や厚さなどの注文の指定にも対応しています。さらに、サイトからスムーズに注文できる以下の特徴があります。

  • Webカタログ機能から商品情報を閲覧し、注文が可能。
  • トップページの「2回目以降ご利用の方へ」から「発注リスト」に進みすぐに注文が可能。
  • マイページ左上の発注ボタンを押すと、これまでに発注した商品リストが表示され購入が可能。
  • マイページの「ピックアップ」カテゴリーからは新商品・特売情報を確認できる。

国分ネット卸(国分株式会社)

国分ネット卸

画像出典:国分ネット卸

「国分ネット卸」を運営している国分株式会社は、1712年に創業した老舗の会社で、食品・雑貨の卸販売を行っています。飲料・加工食品・お菓子・酒類・野菜・日用雑貨・介護用品など16000以上の膨大な商品数を取り扱い。小売店や売店だけでなく、高齢者施設・児童施設・宿泊施設などの事業所に商品を販売しています。

日本全国への発送に対応しており、最短で注文日の翌々日に商品の配送が可能。また、小口注文も可能です。支払い方法は、代引き・クレジットカード・クロネコ掛け払いに対応しています。

サイトの特徴

商品の注文を行うためには会員登録が必要ですが、商品の価格は会員登録前でも確認することができます。商品の購入方法や「よくあるご質問」ページの情報がとても充実しており、ユーザーにとって親切なサイトの設計がされています。

さらに「国分ネット卸」のサイトには以下の特徴があります。

  • スマホ専用サイトからいつでも商品の仕入れが可能。
  • お気に入りの商品を「マイボックス」に保存し、後からスムーズに購入が可能。

フーヅフリッジ(フーヅフリッジ株式会社)

フーヅフリッジ

画像出典:フーヅフリッジ

フーヅフリッジは、主に飲食店向けに業務用食材を卸価格で販売しているECサイト。 冷凍食品を約1,200点、合計約3,200点以上を販売しています。フージフリッジの6つのプライベートブランドに加え、マルハニチロ・森永・ミツカンといった他社の商品も取り扱っています。

注文における最小ロット数の設定がないため、必要な食材を効率よくまた適切な量だけ仕入れる事が可能です。

サイトの特徴

会員登録するにあたり通常のWebフォームだけでなく、LINEやAmazonなどのアカウント連携が充実。また、LINE・Facebook・Instagramなど各種SNSを活用した情報発信も特徴です。

支払いは、クレジットカード、代引き、Amazon Pay、Portia PAY(請求書後払い)に対応しています。

ソムリエワイン仕入.com(株式会社トゥエンティーワンコミュニティー)

ソムリエワイン仕入.com

画像出典:ソムリエワイン仕入.com

ソムリエワイン仕入.comは株式会社トゥエンティーワンコミュニティが運営するワインの卸売・販売専門サイト。フランス・イタリア・スペイン・チリなどの世界中のワイナリーから直輸入し、中間マージンや販売コストを抑えて商品をお客様に提供しています。

サイトの特徴

サイト上では、ワインの種類や生産地などのカテゴリーが細かく分類されており、検索性の高いECサイトになっています。

「ご利用ガイド」ページからは、会員登録するメリットや仕入れ業者へのサポート、また会員登録〜注文までのステップなどの情報が丁寧に明記されており、充実したコンテンツも特徴です。

さらに「よくあるご質問」ページでは、会員登録・配送・決済・発注の大きく分けて4つの項目に分類。 事前にユーザーに情報を詳細に提供することで、お問い合わせ数を減らす工夫がなされています。

PROTOOLS(サントリーマーケティング&コマース株式会社)

PROTOOLS

画像出典:PROTOOLS

PROTOOLSは、サントリーマーケティング&コマース株式会社が運営しているアルコール飲料の関連商品などを扱う卸販売サイトです。主に飲食店や酒店にグラスや業務用備品などを卸価格で販売しています。従来の販売方法(カタログから電話やFAXでの注文)からECサイトによる販売に舵を切りました。

サイトの特徴

PROTOOLSのサイトはクローズドサイトとなっており、商品の注文にはアカウントの設定が必要。ただし、ログインする前でも商品価格を知ることができます。

また、商品のスペックやサイズなど条件を細かく設定して、希望する商品を簡単に検索できることも魅力。
さらに、PROTOOLSには以下の特徴があります。

  • トップページから新商品の案内や売れ筋ランキングなどを随時チェックできる。
  • 「よくあるご質問」では、商品の注文方法の情報が細かく案内されており、各商品のスペック(容量)などの説明もある。

食品業界のBtoB ECサイトを開発会社に依頼する際のポイント

BtoB専用のecカートを使うべき

オリジナルのECサイトをゼロから構築のは、膨大な時間と費用がかかります。
そこで、BtoB専用のECカートを導入することをおすすめします。

BtoB専用のECカートであれば、在庫管理・顧客管理・物流連携・などのBtoB向けのサイトに必要な機能が付帯しているため、スムーズな立ち上げが可能です。

コストをできるだけかけずに、ECサイトを立ち上げるならBtoB専用のecカートを検討しましょう。

特殊な業界のため制作会社の実績に注目

食品業界でのBtoB(卸販売)では、商品の在庫管理・販売・流通方法が特殊なため、食品業界におけるBtoB向けECサイトを構築した実績のある制作会社に依頼をするのが理想です。

必要な機能やポイントをおさえて開発を行う必要があるため、発注前に「どのような実績があるのか」をしっかりチェックしておくようにしましょう。

食品業界のことを理解しているとなお良し

制作実績に加えて、食品業界における卸販売の仕組みや商習慣をよく理解している制作会社であれば「なお良し」でしょう。

食品業界における商材は、賞味期限があるものが多いため、商品の注文が入ったあと、いかに商品を顧客へ迅速に届けることができるかが重要となってきます。そのため、BtoB向けECサイトによって、自社内における受注・物流・配送・支払いにおける仕組みを自動化させ、業務を効率よく回転させることが鍵となっています。

さらに、卸販売する側は食材を仕入れる側の要望を叶えることも求められます。例えば、生鮮食品の場合は精肉や魚の処理方法また、野菜や果物の場合は見た目の特徴などを仕入れる側がリクエストすることもあります。このように顧客のニーズを把握して商品を販売できるかが売り上げをあげるコツとなってきます。

【まとめ】

食品業界は特殊な業界のため、BtoB向けECサイトを構築する場合は、食品業界の内情を熟知し、食品業界向けのBtoB ECサイトを構築し他実績のある制作会社に依頼をすることをお勧めします。

当社ではこれまでに日本国内の数々の業種の企業様のECサイトの運用実績がございます。ECサイト構築・運用サポート・コンサルティングのサポートも可能です。まずは、お気軽にお問い合わせくださいませ。

コマースメディア株式会社

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