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代表 井澤が語る「コマースメディアの今までとこれから」 コマースメディアが今求める人材とは?

コマースメディア代表の井澤

コマースメディアでは、創業以来、ECコンサルティングに始まり、ECサイト制作、ECサイト運営代行など、幅広くECの支援事業を手掛けてきました。さらにこの2年ほどは販売事業として自社ブランド運営にも注力しており、これまでのEC支援事業とは異なる領域にもチャレンジしています。

EC市場のニーズに対応した事業の成長と今後の展望、そのために今コマースメディアではどのような人材を必要としているのか、代表取締役の井澤に改めてインタビューしました!

 

EC支援から始まり、販売事業にも注力

-コマースメディアでは、現在(2024年10月時点)、ECコンサルティング、ECサイト制作、ECサイト運営代行などの支援事業と、自社ブランド運営などの販売事業を展開しています。これらの事業について、改めて井澤さんから求職者の方へご紹介いただきたいです。

井澤:創業当初からあったのがECコンサルティングで、その後、クライアントの課題に応じてECサイト制作、ECサイト運営代行も手掛けるようになりました。

コマースメディアのこれまで

今現在、EC支援事業のなかで一番割合が大きいのは、ECサイトの運営代行です。ECコンサルティングとEC制作は、EC運営代行のなかで必要に応じてセットで提案する形が多いですね。ECサイト制作は、新規の制作に加え既存サイトの改善案件も多くなっています。

販売事業は、2年ほど前から注力しています。韓国のベビーブランドの日本総代理店になったり、事業継承したブランドで商品を販売したり、コーヒー豆の焙煎事業を始めたり、プロスポーツチームのオフィシャルパートナー企業としてグッズを制作したりと、これまで支援側として知見を貯めてきたECのノウハウを生かしながら、仕入れや商品企画なども含めた幅広い「小売」の領域にチャレンジしています。
この販売事業は全体の売上の3割ほどを占めており、来年には5割まで成長する予定です。

コーヒー豆の焙煎事業の業務風景

-EC支援を行う一方で、自分たちで物を売る販売事業を始めようと思った背景を教えてください。

井澤:創業当初から、私のなかでは「在庫をもってなんぼ」という考え方がありました。他社のEC支援をするにあたって、自社で物を仕入れて売るということを経験していないと、支援の際の提案に説得力が生まれません。元々そういう考えがあったうえで、社員が増えたことや、タイミングよくブランドを持つ話が来たこともあり、自然な流れで始めることになりました。

コマースメディアの事業範囲

 

楽天、ベンチャー企業を経験した後、会社設立へ

-そもそもの話になりますが、コマースメディアを立ち上げた経緯を教えてください。

井澤:起業したいというのは学生のころから思っていました。私は千葉の農家の生まれなのですが、農家って個人事業主なので、子どものころから経営が近くにあり、自分で事業をやることが当たり前の環境だったんですね。

コマースメディア代表の井澤

子どものころはまだ意識していませんでしたが、学生時代に自分で何かやりたいと思うようになり、学生団体で色々な経験をしました。卒業後は楽天に入社したのですが、独立したいことを最初から伝えていて、独立前提で入社させてもらいました。

その後、中小企業を経験したいと思いベンチャー企業に転職して、ECの部署を立ち上げました。その会社が上場したタイミングで独立し、起業しました。


-もともと独立したいという考えがあったなかで、実際にそれを決めたきっかけは何だったんですか?


井澤:会社が上場して役員をやっていたのですが、まだ20代だったんですよね。このままだと誰にも怒られない環境になるな、そこで終わるのは気持ち悪いなと思ったんです。だから一旦独立して0からまた何かを始めることを選択しました。


-EC業界というのは最初から考えていたんですか?

井澤:最初は特に考えていませんでしたが、結局自分ができるのがECだったんですね。自分のこれまでの経験をもとに困っている会社を助けられることが多かったので、お困りごとに応えていたら自然とハマっていった感じです。

それと、物を仕入れて売るという小売であれば、将来的に世の中からなくなっていくことはないだろうと考えました。ECは小売をデジタルでやっているわけです。ベンチャー企業にいたころ、たくさんのWebサービスが登場しては廃れていくのを見てきたので、そうならないようにしたかったんです。

 

市場に必要とされることで事業を拡大していく

-コマースメディア立ち上げにあたり、大事にしていたことは何ですか?

井澤:創業からずっと大事にしているのが、「市場に自然と必要とされることをやる」という仕事の捉え方です。個人的には、プッシュ型の営業で取ってくる仕事は社会のニーズがあまりないと考えています。だから、いわゆる営業をあまり行わないスタイルでここまでやってきました。クライアントがリピートしてくれない、他者に紹介したくならないということは、市場に必要とされていないのだと捉えています。

-会社設立後、どのように事業を成長させてきましたか?

井澤さん:最初は自分一人の会社だったのでアドバイスくらいしかできませんでした。かっこよく言うとECコンサルティングですね。そのうち、アドバイスをもらってもその実行が難しいというクライアントが出てきました。そこで創業1年目くらいから、まずはECサイト制作事業が始まり、それからECサイト運営代行と、実行のためのメンバーを徐々に増やしていった形です。

ECの支援では、社会のニーズのなかで足りていないのは何かを考えるようにしています。クライアントのニーズが本当に正しいとは限らないので、鵜呑みにせず、ときには「それって違いませんか?」と指摘することもあります。

-今後、挑戦してきたいことや目指していることはありますか?

井澤:我々は資本が入っている会社ではないので、上場などのイグジットを考える必要がありません。だから、自分たちのやりたいことと、社会に必要とされることに取り組んでいきたいです。EC支援事業はいろいろなクライアントと関わることができてすごく楽しいです。一方で販売事業は、物が売れる=それを喜んで買ってくれる人がいるということなので、一番社会からの評価がわかりやすい事業だと思っています。

支援事業と販売事業の関わり方

EC支援事業と販売事業の両方をやることが一番面白いので、今後もどちらかに絞るのではなく、バランスを取って積極的に取り組んでいきたいと思っています。結局、私は社会のサイクルのなかで価値を提供できることが好きなんだと思います。個人的には、死ぬときにあれをやっておけば良かったなという後悔がない生き方をしたいです。

 

EC業界の人手不足と求められるスキル

-さまざまなEC事業者を支援してきたなかで、共通する課題はありますか?

井澤:人材ですね。EC運営を部門ごとの業務レベルでできる人はこの数年で増えましたが、オーケストラでいう指揮者のような、方針を決めて推進できる人が圧倒的に少ないです。

大きな企業でも、優秀な担当者が一人でEC運営管理をしていて、その人が抜けると成り立たないという状況がめずらしくありません。また、モールと自社ECサイトの両方に対応できる人材も少ないです。支援会社でもそこの役割は分かれていることが多いです。

-逆にそういったことができる人材になれば、活躍の場がありますよね。

井澤:そうですね。総合的な能力を持つ、色々なところに首を突っ込んでいける人が必要とされています。細かい施策は今後AIツールなどでできるようになると思いますが、それをやるかやらないかの意思決定を企業の現状に合わせて行える人が少ない。意思決定をして責任が取れるというのが、今後人の価値になるのかもしれません。

 

コマースメディアで働く面白さは変化すること

-コマースメディアで働く面白さはどのようなところにあると思いますか?

井澤:「変化する」というところが一番だと思います。コマースメディアでは半年前と同じ仕事をしている人がとても少ないです。たとえば、コンサルをやっていたメンバーが人事、運営をやっていたメンバーが自社ブランド事業など、本人の希望と今後歩んでいきたいキャリアを踏まえた上で、そのときどきでやれそうな人、ハマりそうな人に役割や業務を割り振っています。実際の案件では、複数職種のメンバーでチームを組み、そのなかで各自の仕事にグラデーションを作るようにしています。

実際に商品を触りながら行うMTGの様子

ECの総合支援案件の場合、コンサルをメインに担当するメンバー、制作をメインに担当するメンバー、運営代行をメインに担当するメンバーがチームになります。そのなかで、コンサル担当者が運営も一部担うという形です。お互いの仕事への尊重を生む狙いもあります。
また、基本的に業務の兼務を推奨していて、評価の対象にもなっています。各自コンサル部、運営部、制作部という部署の所属はありますが、例えばひとりのメンバーでコンサル業務が3割、運営業務が7割というような時間の使い方になっています。

 

自由な働き方ができる分、努力も求められる

-変化が多い働き方は面白い一方で、努力が必要な厳しさもありますよね。

井澤:そこは表裏一体ですね。コマースメディアは思考と実行のスピードがとても速い組織なので、その速度の感覚が合うことが大事だと思います。また、客観的に自分を見て、周囲のスピードに対して自分のスピードをチューニングすることも必要です。

弊社はコロナ前からリモートで仕事をすることが多く、出社が必須な職種は限られています。その分、個々の自立をすごく大事にしていて、自分で自分を律することが求められます。

基本的に、オフィスに通える距離のメンバーは週に1回、遠方のメンバーは3ヵ月に1回くらい出張という形で出社していますが、あとは日々の業務やMTG等でのすり合わせなどを通して自身でチューニングをしなければなりません。

リモートが中心な分、自分から輪に入っていくことも必要です。一人ひとりにそういう意識がないと、出社してもらって管理が必要になってしまう。そうすると弱い組織になってしまうので、そうはしたくないんです。

 

コマースメディアで活躍する人材とは?

―コマースメディアで働いている人たちの共通点は、井澤さんから見てどんなところですか?

井澤:一人ひとりが自立していて、べたべたしていないというか、良い意味で人間関係の距離感がちょっとある感じです。だからこそ、組織体として成り立っているんだと思います。

私としては、メンバーそれぞれがコマースメディアにいる意味があると思ってくれていれば良いと思っています。会社としてメンバーに価値提供できなかったら他社に行ってしまうのは仕方ない。自然と無理なく集まる組織が理想です。

また、業務委託ではなく社員が中心なのも特徴だと思います。今は社員が40名くらいで、業務委託の方も含めると50名くらいです。どちらかにこだわっているわけではないのですが、同業種の会社のなかでは社員の割合がかなり高いほうですね。

コマースメディア業務風景



-EC未経験の方がコマースメディアに入社するのは、少しハードルが高く感じてしまうと思います。「EC未経験だけどコマースメディアの仕事が気になる」という方へのメッセージはありますか?

井澤:販売事業を展開したことで、ECにあまり関わりがない職種の人にも門戸が広がっています。卸や製造、メディア経験者など、EC経験がない方もどんどん活躍しています。これまでの経験を踏まえて、さらにECの全体像に触れることができるので、キャリアアップはしやすいはずです。

―今後、どのような人材が必要だと考えていますか?

井澤:コマースメディアでは、会社としてやっていきたいことや大切にしたいことが一致しないクライアントとの仕事はしません。そのために、クライアント、つまりお金をくれる依頼者ではなく、クライアントのお客様であるエンドユーザーを見て仕事をすることを重視しています。

また、「クライアント側が上、ベンダー側は下の立場」という考えを持っているクライアントの依頼もお断りをしています。クライアントとはパートナーとして横の関係で仕事をして、意見交換をしていく必要があると考えているからです。
上下の関係でない分、エンドユーザーにとって何が正しいかを考えたときに、もしクライアントの施策や考え方に違和感を感じたら、それを指摘して議論しないといけない。それを実現するためには、対等に議論できるだけの知識や技量が必要で、努力が求められます。

あとは、代表である私に対して気を使わないことも重要です。私が間違っていたらそれを言ってほしいし、私からの評価よりも、どんな仕事をするかが重要です。それができる人は活躍していますし、そんな人が増えてほしいですね。

 

求職者の方へのメッセージ

―最後に、この記事を読んでいる求職者の方にメッセージをお願いします!

井澤:市場やお客さんのニーズを見たうえで、こうしたほうが良いということを責任をもって実行できる人はコマースメディアに向いていると思います。

たとえば、EC担当者として成果を求められているけれど、そもそも商品をよくしないと売れないし、そのためには人もお金も必要で、だけど会社からOKが出ない。本当はそこに首を突っ込んでやりたいという人。

そういったときに弊社は許可が出すぎるくらいです。必要であればクライアントの商品開発にまで関わりますし、コンサルティングにしても、基本的に口だけということはなくて、実行まで行います。その分、努力も必要ですし責任も求められますが、それができる、やりたいという方を歓迎します!

 

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