【社内座談会】 コマースメディアの組織文化とは?適度な距離感とフラットな関係
「ベンチャーといえば全力疾走の体育会系?」
そんなイメージを覆すコマースメディア株式会社。
今回は「個の尊重」と「適度な距離感」を特徴とした組織文化の中で、職人のように自分の仕事と向き合う4名のメンバーに話を聞きました。
ECの世界で独自のポジションを築きながら、静かに、着実に成長を続ける彼らの秘密とはーーリモートワークを基本としながらも、目標に向かって一致団結できる彼らの働き方は、これからの時代のロールモデルかもしれません。
「熱狂」より「深化」を。自然体で新しい組織のあり方を模索する彼らの声をお届けします。
座談会参加メンバー
Akihiro.K(2017年4月入社)
コマースメディア社員第1号として入社。創業者の代表井澤と2人で会社の立ち上げフェーズを乗り越え、現在までさまざまな部署を経験。前職はメーカーでECサイトの制作から運用まで担当。井澤との以前の職場での縁がきっかけで入社し、創業期からの会社の成長を見守ってきた。
Komao.N(業務委託を経て、2024年8月入社)
コマースメディアではPOLED事業※のオフライン流通の営業を担当。前職では玩具メーカーで、営業12年、イベント事業12年、EC事業を7年経験。脱サラして東京から福岡に移住。最初は業務委託で契約し、昨年改めて正社員として入社。豊富な経験を活かして自社メーカー事業に取り組む。
Minami.S(2024年6月入社)
入社10ヶ月目。POLED事業※でPRや公式SNS運用を担当。前職はキッチン家電メーカーで広報業務やPR、SNS、ECの運営に携わる。幅広い業務経験を活かして、自社事業であるベビー商品ブランドのPR・販促に取り組む。
Daisuke.T(2024年10月入社)
CS業務や販売受注を担当し、早々にお酒の販売事業のスタートアップにも携わる。前職は物流会社のCS部門で経験を積み、その知識を活かして現在の業務に取り組む。入社半年で新たな挑戦に臨んでいる。
聞き手 Nanae.H(2022年2月入社)人事・ECコンサル
※POLED事業・・コマースメディアの「自社販売事業」のひとつ。韓国発のベビー用品ブランド「POLED」の日本総代理店として、ブランド公式ECサイトでの販売や、オフラインを含めた日本での流通を管理しています。
職歴は武器になる。スキルが開花する新天地
── みなさん、今日はお集まりいただきありがとうございます。まずは転職のきっかけや、なぜコマースメディアへの入社を決めたのかについて教えてください。
Komao.N:創業者で代表の井澤さんと共通の知人を通じて知り合い、最初は業務委託として約1年半手伝っていました。当初はあまり活躍できなかったのですが、途中から成果が出るようになって「正社員にならないか」と誘われて入社しました。せっかく脱サラしたのに、再び会社員になるということに葛藤がありましたが、自社事業の場合、社員として立ち回った方が動きやすいのと、会社の発展に寄与するのなら社員の方が身が入るかなーと思い、決断しました。
Akihiro.K:前々職で代表の井澤さんと一緒に仕事をすることが多く、お互いのことをよく知っていました。彼が得意とする領域と私が得意とする領域が異なることが幸いし、コマースメディアの創業当初は2人で最小限のコミュニケーションで全てを進めることができていました。 最初は会社という感じではなく、本当に2人のフリーランスが一緒にやっている状態でした。月に1回カフェで話し、あとはリモートで仕事を進めるというスタイルで、そのスピード感がすごく楽しかったですね。
Minami.S:前職では広報、PR、SNS、営業、ECと幅広い業務範囲だったため広く浅くになってしまっていました。もう少し分野を狭めて専門性をあげたく、その中でも特に楽しいと感じていたPR、SNSとECに突き詰めて携われる仕事に就きたいと思って転職活動を始めました。 メーカーの事業会社と専門性を突き詰められる支援会社、どちらがいいか決めきれない中で、コマースメディアがどちらもやっているという珍しい点に惹かれました。
Daisuke.T:前職は物流会社のCS部門で、ECに携わったりCS領域に触れたりする機会はありましたが、受託案件で販促や制作などのフロント側にほとんど触れる機会がほとんどなく、自分たちでは解消できない事象が多いと感じていました。 コマースメディアに入社したのは、フロント側をしっかりやっていけるという点と、今までの経験を活かしつつ新しいことにもチャレンジできるという点に魅力を感じたからです。受託案件だけでなく自社事業も展開しているところにも惹かれました。
代表にも遠慮無くメンションを飛ばす、驚くほどフラットな文化
── 入ってみて感じた印象やギャップ、会社の雰囲気についてはどうですか?
Minami.S:これまで働いた2社はどちらも年功序列の会社だったので、コマースメディアの新しい雰囲気に驚きました。アットホームな家族感のある会社だと想像していたのですが、年功序列が全くなく、かつ程よい距離感があるのが印象的でした。

入社当初は社内のコミュニケーションツールで代表の井澤さんにみんなが気軽にメンションを入れているのを見て驚きました。前職では上司や代表へのメールは文面を丁寧に作って慎重に送らないといけない環境でしたから。
あと、Slackで「恐れ入ります」とか硬い敬語を使ったりしていたんですけど、「そういうのなくていいよ」って言われたことにも、いい意味でギャップを感じましたね。とにかく「フラット」で、誰でも意見を言える環境だと思います。
Komao.N:リモートで勤務しているメンバーが多いので、人間関係が少しドライに感じました。元々の職場ではすごく社員同士が友達のような感じで働いていたので、そことのギャップは大きかったです。 ただ、年功序列が異常なほどなく、上司が存在しないぐらいフラットです。社長から常に声がかかり、面談も全て社長と行うというのは普通の会社では見られません。 また、プライベートを大事にしながらも仲が良く、誰かが休んだり病気になったりするとSlack上で体を労わるスタンプがたくさんついたりと、普通の会社以上に配慮がある会社です。日本的な上下関係や社員同士の飲みニケーションのようなものはなく、外資系と日系企業の中間くらいの雰囲気かもしれません。
Daisuke.T:私が驚いたのはスピード感です。コマースメディア特有なのかわからないのですが、最初はこのスピード感についていけるか不安でした。でも周りのメンバーに聞いたところ「それは緊張感として大事なこと」と言われて、少し安心しました。
また、組織は運営部・制作部・販売企画部・管理部に分かれていますが、実際には境界線は薄く、案件単位でチームを組んで、部署の壁を超えて協力し合っています。 部署に捕らわれることはせず、自分にできることを進んで行うという文化があります。こういうところは今までの経験の中ではかなり特殊だと感じました。
Akihiro.K:コマースメディアの特徴は「言わなくても理想を共有できる」ところだと思います。井澤さんと2人で仕事をしていた頃から、最小限のコミュニケーションでもお互いの目指すゴールが一致していました。 リモートが多く、オフィスも2つありますが、何か問題が起きた時にみんなの考えるゴールが一致していて、言葉にしなくてもそこを目指せるようになっているのが、この会社の文化として大事にしているところだと思います。
ゴールが決まれば団結できる。垣根を超えたチームワーク
── 日々の業務でチームメンバーとどのように連携していますか?一緒に悩んだり乗り越えたエピソードがあれば教えてください。
Akihiro.K:当社ではECサイトの構築を行う制作部、運営する運営部、販売企画をする販売企画部の連携が重要です。プロジェクトの立ち上げ当初はそれぞれのタスクが多くて他のチームのことを考える余裕がなく、連携が取りづらい状態が起きがちです。ただ、少しずつ形になってくると目指すものが明確に見えてきて、最後のゴールに向かって一致団結していくんです。

最近軌道に乗ってきたPOLED事業も、事業開始当初は各担当者がバラバラにやっていた感じが、チームができるにつれてまとまっていく体験ができました。これは楽しいところですね。ただ、受け身で待っているとなかなかチームに入っていけないので、積極的に取り組める人が向いていると思います。
Komao.N:POLED事業に関わるようになってからの話になりますが、メーカー事業を始めた頃、私はメーカー出身だったので流れはよく分かっていました。先輩社員と2人で、仕入れや日本の法律に合わせるために何をすべきかを一生懸命作り上げました。
新しいことを常に模索しながら、誰のアドバイスもない中で自分たちで切り開いていくという経験は、ベンチャー企業らしいところです。これから入ってくる人たちにとっても、そういう挑戦ができる楽しみがあると思います。
Minami.S:私が入ったPOLED事業は比較的新しいチームで、SNS業務も確立途中でした。社内にSNS専任の担当者がいなかったので、「いろいろやっていいよ」という形で任せてもらい、それをみんなにシェアすると興味を持って入ってきてくれたりして、チームで育てていく感じでした。
── 社内での勉強会や情報共有の仕組みについて教えてください。
Akihiro.K:部署ごとの専門的な勉強会もありますが、全社的な勉強会も頻繁に開催しています。例えば、AI関連の最新情報や活用方法、ECシステムの基礎知識など、部署を超えて知っておくべき内容は全社向けに開催しています。興味がある人は誰でも参加できるようにしているので、部署の壁を超えた学びの場になっています。
── 入社してからのサポート体制や受け入れ環境はどうでしたか?
Daisuke.T:私が所属している運営部では、案件に対してカリキュラムが決められ、しっかりと説明してもらえる体制がありました。前職で使っていたシステムもあったので吸収しやすい部分もありましたが、クライアント固有のフローなども丁寧に教えてもらえました。1ヶ月程度で基本的な業務はマニュアルを見ながらできるようになり、手厚いサポートを受けられたと感じています。
Minami.S:私の場合、先輩が1ヶ月ほどサポートしてくれました。ただ、がっつり指導というよりは、教えてもらいながら自分の業務に落とし込んでいくという感じでした。受け身の新人ではなく、自分でやっていかなければならない環境でした。でも、わからないことは気軽に質問できる雰囲気があるので、安心して仕事に取り組めます。
Nanae.H:正直、入社後のサポート体制は部署によって差がありますよね。自律性を大事にする組織とはいえ、入社いただいた方に活躍いただくための体制づくりは、これからの課題だと考えています。
手を挙げれば任せてくれる。成長機会の多い環境
── コマースメディアに入って成長を感じたことや、挑戦して学んだエピソードについて教えてください。
Komao.N:業務委託の頃はECサイトの受託制作の営業・ディレクションなどを担当していましたが、なかなか成果が上がらない時期がありました。その後、人脈を作ることを目標に試行錯誤しましたが、それも受注につながりませんでした。

その後、POLED事業が始まり、卸営業を担当するようになり成果を出すことができました。結局、自分のスキルが活かせたのはメーカー事業だったんです。今までのノウハウや知識をフル活用できる場ができて、ようやく活躍できるようになりました。また、パッケージや取扱説明書の見直しや品質管理など、これまで経験のない業務に取り組まざるを得なくなって新しいスキルが身につきました。
また、この会社では頻繁に「やりたい人」を募集していて、手を挙げるとすぐにそれを実現できます。たとえば「焙煎事業をやってみたい人」「酒販事業に興味がある人」という感じで、やる気さえあればどんどん新規事業にチャレンジできる環境です。
Nanae.H:コマースメディアは支援事業と自社ブランド事業があり、業務の幅も広いので、ひとつの業務で成果が出なくても、活躍してもらえる業務やチームを模索する特徴があります。複数の業務を経験しながら、特性にフィットする業務に辿り着いて活躍される方がいらっしゃいます。一般的にはそれが「転職」だったり、大企業なら「大規模な部署移動」になりますが、コマースメディアでは大袈裟なものではなく「ちょっとやってみる」ができる環境だなと思います。
Daisuke.T:私は入社してから3か月で、お酒の販売事業の新規立ち上げに携わっています。立ち上げの経験がなかったのですが、「お酒好きならやってみる?」という一言から始まりました。 まだ入社して間もなくて手を挙げづらい時期でしたが、そういった新しいことにチャレンジする機会を与えてもらえたのはとても貴重です。フロント側の仕事も今後経験することになり、これは大きな成長につながると感じています。

Minami.S:前職では広く浅い業務に携わっていましたが、コマースメディアにはSNSやPRに力を入れられる環境があります。アカウント運用だけでなく、プロモーション施策まで幅広く任せてもらえるようになり、できる範囲が広がったと日々実感しています。
Akihiro.K:コマースメディアの成長においての大きなエピソードとして記憶に残っているのは、採用の難しさです。最初は井澤さんと私で共通認識を持って仕事をしていましたが、新しく入る方にその認識を伝えるのが難しく、なかなか人が定着しませんでした。
そこで入社後の教育体制や説明の仕方を工夫し、少しずつ改善していきました。3〜4年かけて人が増え始め、今では採用のペースも上がっています。会社が何を目指しているのかを明確にして伝えることで、ギャップを減らせるようになりました。
とはいえ、常に変化している会社なので、その時々で説明することも違ってきます。理想が常に更新される会社なので、それを楽しめるか受け入れられるかが重要です。
── 先輩社員から学んでいることや尊敬している点について教えてください。
Minami.S:同じチームのKomao.Nさんは、メーカーでの長い経験があり大先輩なのですが、とてもフラットに接してくれます。経験をたくさんシェアしてくれつつも、大先輩という感じがせず、良い空気を作ってくれています。みなさんが本当にフラットにメンバーと関わってくれるのが素晴らしいと思います。
Daisuke.T:Akihiro.Kさんに相談することが多いのですが、技術的な知識だけでなく、各メンバーのことについても詳しく、なんでも頼ってしまっています。社員全体として新しい情報を仕入れるアンテナが高く、私もそういうアンテナを身につけていきたいと思っています。
── Akihiro.Kさんから見て、最近入社したメンバーの素晴らしい点はありますか?
Akihiro.K:創業当初とは異なり、入社してすぐに自分が求められていることや役割を理解している方が多くなっていると実感しています。なぜ自分がコマースメディアに必要とされているかを理解した上で入社されているので、前職までの経験をフル活用して入社後に社内の環境や状況をキャッチアップして自らチューニングしてくれている印象です。
Komao.N:福岡オフィスでは最近入社した制作部のディレクターの方がすごいという噂を聞いています。彼女の声が漏れて聞こえてくると「しっかりしているな」と思います。今後の制作部を引っ張っていってくれるんじゃないかと期待しています。
変化を受け入れ、新しいことに挑戦しよう
── どのような人がコマースメディアに向いていると思いますか?
Komao.N:自分で進んで調べたり、何かをやってみたいという思いだけでなく、実際に行動する力がある人が向いていると思います。やりたいことを希望すればどんどんできますし、失敗も糧にして成長できる環境です。はまるかはまらないかで大きな違いが生まれるので、積極的に動ける人には魅力的な会社だと思います。
Akihiro.K:常に変化して新しいことを取り入れていく会社なので、新しいことへの恐怖心がなく、それを楽しめる人が向いています。また、自分だけのものにせず、発見したことをチームや全体に広げていける人も重要です。
前職での経験を活かして、新しいアプローチや考え方を提案できる人も歓迎します。ルールがあるようでないような、柔軟な環境を楽しめる人には最適です。逆に、ずっと同じことをやっていたい人には向いていないかもしれません。
── 社内では、「5割決まっていて、あと5割は自分で作って行って」みたいな言葉も聞きますね。
Minami.S:柔軟な考え方ができる人が向いていると思います。新しいやり方、新しいツール、新しいメンバーが入ることで生まれる新しい価値観を受け入れられる人に合っています。自分の新しい視点や方法を発信した時に、みんながフラットに受け入れてくれる環境なので、試してみたい気持ちがある人にも向いているなと思います。
Daisuke.T:新しいことを抵抗なく受け入れられる人はすごく楽しめると思います。「これを試したいのですが」といった相談に対しては、基本的には「やってみよう」という返事がもらえます。前職でしっかり経験を積んできた人であれば、入ってすぐでもその経験を活かした提案ができ、受け入れてもらえるのは大きな魅力だと思います。
── 最後に、コマースメディアで働く魅力や挑戦について一言お願いします。
Komao.N:やる気さえあればどんどんチャレンジできる環境です。自分の可能性を広げたい人にはぴったりだと思います。
Akihiro.K:常に変化し進化している会社なので、その変化を楽しめる人には最高の環境です。自分の経験や知識を活かしながら、新しいことにも積極的に挑戦できます。目の前のことをただこなすのではなく、常に考えて行動できる人が輝ける会社だと思います。
Minami.S:新しい視点や方法を提案すると、フラットに受け入れてもらえる環境がとても魅力的です。自分のアイデアを形にして、それをチームで育てていける喜びがあります。多様な経験を持つメンバーと協力しながら成長できる場所です。
Daisuke.T:入社してすぐでも自分の経験や知識を活かした提案ができ、それを実践できるのは大きな魅力です。スピード感があって大変なこともありますが、その分成長も早く、やりがいを感じられます。新しいことに挑戦したい人には、思い切り羽ばたける環境だと思います。
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