Shopifyが半年ごとにリリースする「Shopify Editions」のWinter Editions '25が発表されてから1ヶ月が経ちました!皆さんは最新機能を活用できていますか?既に確認された方も、これからという方も、この機会に是非ご参照ください。
Winter Editions '25では「新機能の追加」ではなく、元々あった既存機能が改善されました。Editionsのページをご覧いただくと(Shopify Editions ページ)、改善された機能が非常にたくさん紹介されており、この記事では簡単に「サイト改善」、「サイト運営」、「自動化・売り上げアップ」の3つのカテゴリーに分けて重要な機能をいくつかピックアップして紹介します!
Shopify Editionsとは?
Shopify Editionsとは、半年に一度Shopifyが最新機能や情報をアナウンスする発表のことです。Shopifyでは毎日のようにアップデートがありますが、この発表では重要な機能のアップデート及び最新機能がまとめて発表されます。Shopifyを使われているマーチャント様は、普段使われている機能がアップデートされているかもしれませんので、是非この記事を参考にして、機能を試してみてください!
Winter Editions '25 アップデート目次
- チェックアウトブロックアプリ
- サンキューページにチャットアプリ追加
- マイページアプリ機能追加
- 定期購入
- Search & Discovery (フィルター検索)
- Shopify Bundles
- Shopify POS
- Shop アプリアップデート
- Shopify Flow
- 分析レポートのアップデート
- 財務状況の確認アップデート
サイト改善
チェックアウトブロックアプリ
以前はShopify Plusストアのみで使用可能でしたが、今回のEditionsにより、全プランで使用できるようになりました。
上記画像の通り、チェックアウト後のページ(購入Thank Youページやオーダーステータスページ)にカスタムブロックを追加できます。追加したい場合は、無料アプリをインストール・設定すれば可能です。今回のEditions前にもアプリは存在していたようですが、あまり機能がなかったようでアップデートされて使いやすくなりました。
【アプリ】Checkout Blocks
例えば、お客様が購入後、別のプラットフォーム(Instagram, Facebook, Xなど)に誘導させるボタンを設置したりできます。そのため、商品を購入された方をFacebook内のストア専用プライベートコミュニティに入れるということができるようになりました。
その他は、バナー画像の設定、アコーディオン、ディバイダー、ボタン設置など色々設定できるので、使ってみて購入Thank Youページやオーダーステータスページをカスタマイズしてみてください!
サンキューページにチャットアプリ追加
Shopify Plusかエンタープライズプランのマーチャントは、サンキューページにチャットアプリを追加できるようになりました。Plusプランだとチェックアウト画面にも追加することが可能です。
お客様の購入後のタイミング(Plusでは購入直前に出てきた質問)で、例えば、商品の発送予定や万が一の返品は可能かなど、注文に関しての質問を、サイトのFAQ・ご利用ガイドなどに行かなくてもチャットで簡単に解決できるようになり、お客様にとっては便利な機能かと思います!
Shopifyのおすすめチャットアプリです【おすすめアプリページ】
マイページアプリ機能追加
会員アカウントのマイページにエクステンションを追加できるようになりました。基本はあまりカスタマイズできないページですが、今回のアップデートにより、マイページを変更できるようになりました。
例えば、(Judgemeなどのアプリが入っていれば)マイページの注文からレビューを書くことができたり
マイページのプロフィールにおすすめ商品を並べたりすることができたり
先ほどのCheckout Blocksのダイナミックコンテンツも設定することができます。
サイト運営
定期購入
Shopify Subscriptions(Shopify公式定期購入アプリ)にて「Xを購入してYをゲット」などのディスカウントを提案できるようになりました。定期購入は、外部アプリを使用しているクライアント様は多いですが、こちらのアプリも少しずつアップデートされていっています。無料なので、ECを始めたばかりで定期購入を導入したい方にはおすすめです!
今回のEditionsで「Xを購入してYをゲット」ディスカウント設定が追加されまして、定期購入設定がアプリ画面ではなく直接商品管理ページにて可能になりました!
Search & Discovery (フィルター検索)
毎回のEditionsでSearch & Discoveryはアップデートされています。弊社でよく絞り込み・検索機能として使用しているアプリです。今回のアップデートはマイナーですが、顧客体験に効果的かと思います。
アップデート前はお客様がストアで商品を検索した時には、バリエーション含め全ての関連商品が表示されていました。今回のアップデートで、検索結果(や商品のおすすめ)に親商品または子商品を表示するかどうかを選択できるようになりましたので、コンバージョンも上がるかと思います。
また、絞り込みのカテゴリーメタフィールドの並び替えができるようになりました。例えば、絞り込み値が「2年」、「6か月」、「3年」、「2か月」とある場合、自動的に:
- 2か月
- 6か月
- 2年
- 3年
と並び替えをアプリが自動でしてくれます。なので新しい絞り込みカテゴリーを追加しても、毎回Search & Discoveryでフィルターを調整をせずに、アプリが対応してくれて少しは楽になるかと思います!(※手動の並び替えももちろん可能です)
Shopify Bundles
このアプリも使用している方も多いかと思いますが、通知メールと注文詳細ページにマイナーアップデートがありました。バンドルで頼んだ際に飛ぶ通知メールですが、以前はバンドルで注文した商品がバラバラで表示されていました:
それがバンドルグループで表示するようになったというアップデートです。
Shopify Bundlesを使っている方は、是非確認してみてください!
Shopify POS
Shopify POSも色々なアップデートがありました。今回のアップデートでは、主にPOS画面のデザインのアップデートでした。
機能面に関しては、以前はiPhoneのみタッチ決済が可能でしたが、Androidも可能になりました!
Shop アプリアップデート
運営に関しては、お客様は、Shopアプリの注文管理ページから直接、返品や交換の手続きをできるようになりました!
また、顧客体験につきまして、オンラインストアで設定した検索およびコレクションフィルターをShopアプリで確認できるようになり、商品閲覧がより簡単になりました!
自動化、売上アップ
Shopify Flow
ご存知の方もいるかと思いますが、Shopify Flow はECサイトでのアクションがトリガーになり、Shopify Flowで設定した自動ワークフローが動くツールです。
Flow を使われている方は多いかと思いますが、今回のアップデートでは、様々なトリガーが追加されたことで、より使いやすくなりました。
- マーケティングのトリガー: 新しいメタオブジェクトのエントリー作成をトリガーとして、Shopify Flowのワークフローが動くようになりました。例えば、お客様がサイトでフォームを入力し、送信後にサンキューメールをストア側から配信するというようなフローを設定することが可能です。
- 返品のトリガー: 返品の承認、キャンセル、完了、リクエストなど様々な返品に対するトリガーが追加されました。
- セグメントのトリガー: ストア側で設定したセグメントにお客様が追加、外れることをトリガーにすることができるようになりました。
Shopify Flowをまだ使われていない場合は、様々な便利な自動フローを作成でき、時間を節約することができますので、是非試してみてください!
分析レポートのアップデート
最終購入日、購入頻度、購入金額レポートなどが追加されました。
財務状況の確認アップデート
管理画面やShopifyアプリ(モバイル)で、財務状況をまとめて簡単に確認することができるようになりました。
まとめ
今使われている機能で新しく試してみたいことや、使ってみたい機能はありましたでしょうか?アップデートが非常に多く、本記事でカバーしていない機能もたくさんありますので、その他のアップデートに関してはShopify Editionページをご確認ください(Shopify Editions ページ)。
今回のアップデートで、気になること・やってみたいことがありましたら是非コマースメディアまでご連絡ください!