ECサイトを運営されている方は、ご自身で運営しているショップのカゴ落ち率がどれだけあるかご存じでしょうか?
実は想像しているよりもずっと高いのです。
なかなか売上が上がらないけどどうしたら良いかお悩みの方、カゴ落ち対策を実施してみるのもおすすめです。
今回はShopifyでできるカゴ落ち対策と、KARTE Entry Series for ECを使用した、ユーザーの利用シーン別のカゴ落ち対策について、事例と併せてご紹介します。
【この記事のポイント】
- Shopifyでできるカゴ落ち対策がわかる
- KARTE Entry Series for ECの導入事例がわかる
【目次】
カゴ落ちとは?
カゴ落ちとは、商品をカートに入れて購入手続きに進んだものの、購入手続きを完了せずにサイトを離脱することを指します。
購入直前まで到達している事から、未購入ユーザーの中では最も購買意欲が高い層といえます。
離脱場所と購入意欲の関係
似ているようで違う、カート落ち
カゴ落ちと似た言葉でカート落ちという言葉があります。
こちらはカートに追加するアクションを行ったものの、購入手続きまで遷移せずに離脱した状態です。
ECサイトのカゴ落ち率
カゴ落ち率は平均で70%ほどあると言われています。そのカート内に残った商品金額は売上の7倍を超えることもあります。
カゴ落ちに至ったユーザーは購入意欲が高い層にもかかわらず、多くの機会損失が発生しており、このカゴ落ちを対策することが、ECサイトの売上を向上させるためには重要になります。
カゴ落ちが発生する理由
では、どういった理由でカゴ落ちが発生するのでしょうか?
株式会社プレイドの調査によると、もっとも多い理由は「送料」が原因です。
ECサイトを訪問した際に、送料の表示がわかりづらく、いざ注文しようとしたところ送料が想像以上に高かったという経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか?
カートに入れてすぐ買う人はじつは少数派なのです。多くの人は購入直前に必ず迷っていることがわかります。
カートに追加後に購入をやめた理由
出典・参考:Baymard Institute「44 Cart Abandonment Rate Statistics」をもとにPLAIDが作成
Shopifyでできるカゴ落ち対策
Shopifyの標準機能でできるカゴ落ち対策にカゴ落ちメールがあります。
Shopifyでできるカゴ落ち対策
カゴ落ちメールはチェックアウトページまで進んだ後、購入完了まで至らなかったユーザーに対し、一定時間後にメールでリマインドすることが可能です。
チェックアウトページの支払い情報入力まで進んだ場合が対象となりますので、前述のカート落ちの場合にはカゴ落ちメールは使えません。 また、ステップメールではなく1回だけの送信となるため、買い忘れのリマインドには活用できますが、継続的なフォローには使えないという問題もあります。
ちなみに、Shopifyストア全体で平均のリカバリー率は7%となっています(2022年8月現在)。
Shopifyのカゴ落ちメール リカバリー率
カゴ落ち対策は、カゴ落ちメールだけでは不十分
カゴ落ち対策において、カゴ落ちメールを送るだけでは不十分です。
なぜ、カゴ落ちメールだけでは不十分なのでしょうか?
先に述べたように、カゴ落ちする理由は様々です。単に買い忘れていた方にはカゴ落ちリマインドメールだけでも十分ですが、例えば、カートに追加した後にログインエラーで困って諦めた人に「この商品買い忘れてますよ?」とリマインドメールを送る。
このようなアクションはユーザーからすると的外れなコミュニケーションをされたと感じ、購入体験としては良いものではありません。
ログインエラーでお困りの方がいた場合、困っているシグナルを検知することでプロアクティブに、かつ、適切にお客様をサポートすることが正しい接客といえます。
月額1万円〜 KARTE Entry Series for ECでできるカゴ落ち対策
ではカゴ落ちメール以外にどういった接客をしたらよいのでしょうか?
KARTE Entry Series for ECを利用することでユーザーの利用シーン別に以下の接客が実現可能です。
KARTE Entry Series for ECでできるカゴ落ち対策
KARTE Entry Series for ECについてはこちらの記事で詳しく解説しています
KARTE Entry Series for EC 導入事例集
あと〇〇円で送料無料 & おすすめ商品表示
課題
送料がボトルネックで多くのユーザーのカゴ落ちが発生
施策
送料無料ラインまでの差額とおすすめ商品を表示し、クロスセルを促進
結果
CVR +10%
未実装時とA/Bテストした結果
カート落ち対策
課題
カートに商品を入れたままサイトを回遊中に離脱が発生
施策
サイト回遊中にカートに残っている商品をお知らせ
結果
CVR +26%
未実装時とA/Bテストした結果
購入直前のFAQ表示
課題
購入直前で悩んでいる。困っているユーザーへのサポートコンテンツが不足
施策
お買い物時のよくある質問をFAQで表示
結果
CVR +28%
未実装時とA/Bテストした結果
以前カートに追加した商品を表示
課題
ユーザーが再来訪した際にカートの保持期間が過ぎてしまいカートが空になっている
施策
カートの保持期間が過ぎてしまったユーザーにカゴ落ち商品を埋め込みでご案内
結果
CVR +58%
未実装時とA/Bテストした結果
カゴ落ちステップメール
課題
カゴ落ち率が高く、機会損失が発生していた
施策
カゴ落ちステップメールでリマインド+カスタマーサポート
結果
開封率80%、CVR 25%
ステップメール平均値
※事例のデータはすべて株式会社プレイド(PLAID, Inc.)による集計です
まとめ
カゴ落ち対策 = カゴ落ちメールではない
今の多くのECサイトでは、カゴ落ちした結果のみに基づいて施策が決められがちで、カゴ落ち対策はカゴ落ちメールをすれば良いと考えがちです。
しかし、”カゴ落ちした結果”は把握できても、”なぜカゴ落ちしたのかという理由”は把握できず、根本の問題を解決していくことが難しいといえます。
これは顧客体験を考える上では大きな問題です。
カゴ落ちした理由を深堀し、ユーザーごとに最適な接客を実施しましょう。
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KARTE Entry Series for ECの詳細はこちら(外部サイトに遷移します)