楽天市場の広告「おすすめニュース広告」の解説とおすすめ運用方法

楽天市場の運用型広告「おすすめニュース広告」。楽天市場を運用している方なら一度は聞いたことがある広告だと思います。本記事では、下記のような方に向けて、おすすめニュース広告の基本仕様や、料金形態、運用方法について解説をしていきます。
- おすすめニュース広告を利用したことが無い方
- おすすめニュース広告をこれから利用してみたい方
- おすすめニュース広告を利用しているがあまり仕様を把握していない方
※本記事は2022年1月に作成しております。
楽天市場の運用型広告「おすすめニュース広告」概要
「おすすめニュース広告」は楽天市場ユーザーの閲覧・購買行動にあわせてメルマガを自動的に配信する仕組みで、メルマガに掲載されているリンクのクリックによって費用が発生する成果報酬型の広告です。
配信形式は下記の2種類があり「楽天配信」は楽天市場主体の各種メールマガジンにユーザーの行動履歴を元に選定した商品が自動で掲載される配信方法で、「店舗配信」は自店舗のメルマガ購読リストに対して配信条件を設定し、あらかじめ自店舗で作成したメール内容を自動で送る配信方法です。
- 楽天配信
- 店舗配信
かみ砕くと「楽天配信」は新規顧客獲得向け、「店舗配信」既存顧客へ向けの施策となります。
おすすめニュース広告の費用、請求
広告掲載料金は1クリック50円の成果報酬型となります。このクリックはメルマガの開封から自店舗のリンクをクリックした数を対象とし、楽天配信も店舗配信も同様の計算方法となります。
※例
メルマガ配信数10,000件→開封数3000件→※クリック数900(課金対象)→購入数90
上記の場合費用45,000円(クリック数900×50円)
また、最低月額予算が30,000円となっていますが請求額はクリック数に応じた料金となるため、月間100クリックしかなかった場合、予算を30,000円で設定しても請求額は5,000円となります。
実績額に関してはRMSプロモーションメニューの「おすすめニュース広告」にて確認可能ですが、広告購入履歴からも確認が可能です。
おすすめニュース広告の活用方法
楽天配信
楽天配信では細かい運用は出来ずキャンペーンを作成し月額予算を設定すれば配信が開始されます。下記の様な手順で設定すれば配信が自動的に開始されます。
キャンペーンを作成>月額予算の設定>ステータスの確認(有効)>登録
掲載される商品選定やクリエイティブの登録などはありませんが除外商品の設定が可能です。そのため自店舗の看板商品に絞って配信するといったことも可能になります。
店舗配信
店舗配信では、下記7種類のキャンペーンを任意で設定しキャンペーン毎に作成したメールが自動で配信されます。 キャンペーン毎に対象ユーザーのセグメントを設定し、自店舗のメルマガユーザーの行動がそのセグメントと一致した際に配信される仕様となっています。キャンペーンにより異なりますが詳細な配信タイミングはコントロールすることが出来ません。
作成できるキャンペーンの概要は下記のようになります。
キャンペーン名 | キャンペーン概要 | メール送信日設定 | 配信頻度 | 上限キャンペーン数 |
ウェルカム | 自店舗のメルマガを新規で購読開始したユーザー | 不可 | 毎日 | 1キャンペーン |
購入 | 自店舗のメルマガ購読者のうち、最大90日以内に商品を購入したユーザー | 不可 | 毎日 | 1キャンペーン |
楽天市場カテゴリー閲覧 | 任意で設定した楽天市場内のカテゴリーを自店舗のメルマガ購読者が閲覧したとき配信 | 不可 | 週に一度 | 5キャンペーン |
休眠購読者 | メルマガ購読者のうち、過去90日以内に自店舗のページを閲覧したが、購買していないユーザー | 不可 | 毎日 | 1キャンペーン |
購入(商品) | 過去3ヵ月以内に店舗で任意指定した自店舗の商品を購入したユーザー | 可 | 毎日 | 5キャンペーン |
購入(カテゴリー) | 過去3ヵ月以内に店舗が任意で指定したカテゴリーで自店舗の商品を購入したユーザー | 可 | 毎日 | 5キャンペーン |
購入(回数) | 過去13ヵ月以内に自店舗で商品を購入且つ、店舗が任意で設定した購入回数のユーザー | 可 | 毎日 | 5キャンペーン |
※購入(カテゴリー)、楽天市場カテゴリー閲覧では同じカテゴリーで2つ以上のキャンペーン作成は不可となります。
また、配信するメールの本文は店舗側で作成する必要があり、下記4種類のテンプレートで作成が可能です。どの方法もHTMLを直接編集することは出来ないので、商品と商品説明のみでメール本文をつくることになりますが、まず簡単に作成してみたい方は「商品紹介①」または「商品紹介②」での作成、内容を少しこだわりたい場合は「カスタムタイプ」で作成がおすすめです。

おすすめの運営方法
効果的な運営方法は店舗の方針によって変わりますが、数パターンおすすめの運用方法を紹介いたします。
購買シナリオが決まっている場合
まずは入口商品となる商品Aを購入していただき、次に商品B、最終的に商品Cを定期的に購入していただく。といったようにシナリオが定まっている場合は、「購入(商品)キャンペーン」で商品Aを購入したユーザーに対して次の商品Bを含めたメルマガを任意の期間で配信し、商品Bを購入したユーザーに商品Cを含めたメルマガを配信するということが出来ます。
効率よく運営したい場合
効率を重視して運用したい場合はキャンペーンを多少絞って運営することがおすすめです。店舗の方針によって異なる部分もありますが、効率的な運用しやすいキャンペーンを紹介いたします。
①休眠購読者キャンペーン:メルマガ購読者のうち、過去90日以内に自店舗のページを閲覧したが、購買していないユーザー
以前購入し気になっている様なユーザーにメールを配信するので、商品選定次第にもなりますが高ROASでの運用がしやすい傾向にあります。
②購入(カテゴリ)キャンペーン:過去3ヵ月以内に店舗が任意で指定したカテゴリーで自店舗の商品を購入したユーザー
以前購入した商品カテゴリーに絞って配信するので、掲載する商品選定がしやすく購入者の興味とマッチさせやすい配信方法です。
③購入(回数)キャンペーン:過去13ヵ月以内に自店舗で商品を購入且つ、店舗が任意で設定した購入回数のユーザー
メールの配信タイミングと購入回数別で対象セグメントの設定が出来るキャンペーンなので、初回購入から2週間後にメール送信といった運営できます。自社の配送リードタイムや、商品特性を考慮して再購入や、関連商品などをユーザーに紹介していきましょう。
注意点
最後におすすめニュース広告の注意点を説明します。
配信を設定すれば自動的に運用してくれる便利な販促方法ですが、お買い物マラソンや楽天スーパーセール時などに掲載商品のURLを変更した場合は確認が必要です。
メール本文にある商品画像やURLに情報の不一致がある場合、楽天市場の確認により配信の停止処理がされますが、配信停止までにラグが発生します。そのため、ユーザーが閲覧したときにリンクが無効になっていて、お問い合わせが起きてしまう可能性があります。おすすめニュース広告に掲載している商品のURLや画像など変更する際は、配信を停止するか、メールの内容の修正を忘れないようにしましょう。
コマースメディアでは楽天市場のコンサルティングおよび広告運用をお受けしています。ご依頼をご希望される方はお問い合わせいただけると幸いです。
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