- 「LINEをマーケティングで使いたいけど、代理店や、外部ツール先をどのように選んだらいいかわからない」
- 「LINEでやりたいことが明確にあるが、どのようにやればいいのかわからない」
- 「LINEと外部ツールの連携のときに何をすればいいのか、どう考えればいいのか悩んでいる」
本記事はそのような方のための記事です。この記事はLINE導入は決まっていて、色々な代理店さまの話を聞いている方や、これからツール会社や代理店さまのお話を聞く方には特におすすめの内容になっています。ぜひ本記事を参考に、LINE施策を強化していただければと思います。
この記事のポイント
- LINEと連携出来るツールは一つ(Shopify上のアプリも一つ)
- ツールを入れるときの注意点
- よくある相談ポイント
LINEと連携出来るツールは1つ(Shopify上のアプリも一つ)
企業の公式アカウントはLINE社が抱えるサーバー上に存在しています。 そのアカウントと外部サービスを連携するためには、次のような工程をふんでいます。
少し複雑ですが、流れを説明致します。
- ボットサーバーが、LINEのユーザーIDから連携トークンを発行するAPIを呼び出す。
- LINEプラットフォームがボットサーバーに、連携トークンを返す。
- ボットサーバーがユーザーに連携URLを送信するために、Messaging APIを呼び出す。
- LINEプラットフォームが、ユーザーに連携URLを送信する。
- ユーザーが連携URLにアクセスする。
- ウェブサーバーがログイン画面を表示する。
- ユーザーが認証情報を入力する。
- ウェブサーバーがプロバイダーのサービスのユーザーIDを取得し、それを使ってnonce(number used once)を生成する。
- ウェブサーバーが、ユーザーをアカウントを連携するエンドポイントにリダイレクトする。
- ユーザーが、アカウントを連携するエンドポイントにアクセスする。
- LINEプラットフォームがボットサーバーに、LINEのユーザーIDとnonceを含むイベントをWebhookで送信する。
- ボットサーバーが、nonceを使ってプロバイダーのサービスのユーザーIDを取得する。
この流れから説明いたしますと、11番目で太字にしてある、LINEのユーザーIDとnonceを含むイベントをWebhookで送信する機能が一つのURLしか指定出来ないため、LINEの公式アカウント上で行われているやり取りは一つのサーバーにしか送る事ができないということになります。
こうした外部サービスを提供している会社をLINE社は実績をベースにまとめていて、LINEテクニカルパートナーと呼ばれています。LINEのテクニカルパートナーと呼ばれるような企業のサービスを導入したい場合、その中の一社を選定するというのが基本となります。
LINEテクニカルパートナー
※テクニカルパートナーでなくても、外部ツールを提供することは可能です。
これはShopifyで開設したサイトであっても同様で、Shopifyのアプリケーション経由で連携したとしても、そのツール一つのみになります。
つまり連携できるサービスは基本1社のみとなります。この事を踏まえて注意すべき点はこちらが挙げられます。
ツールを入れるときの注意点
既に自社ECをお持ちで、CRMサービス等を提供している場合は、ユーザーIDを自社基幹システムと連携していたり、CRMツールやMAツールで独自にお持ちの場合も多いかと思います。
また、そういったツール提供会社様も、LINEとの連携のことを謳っている事が多いのも事実です。
ただ現状LINEに注力した形で開発を提供しているかというと、必要最低限のステップ配信や施策の幅が限られている状況になっていると思われます。
LINE周りに関しては開発に関わる部分が多く、実際にエンジニアが手を動かすことが非常に多い為、通常のマーケティング予算の概念とは違った予算捻出をする必要があります。
LINEは他SNS施策や、いろいろなマーケティング施策と連動することが可能なツールです。そういったツールとの連携の可能性の確認しておくこともおすすめします。
そして大事なポイントなのは、LINE社の動向についていけるかという点になります。 LINE社はスピード感を持ってサービス内容の変更や、新しいサービスの提供を実施していきます。最近だとLINEミニアプリなどが新しく提供されています。
LINEミニアプリ
こうした新サービスとの連携は開発がかかりますが、その分新しいマーケットが生まれる可能性が高いので情報を抑えておくことが大切です。
提供会社を選ぶ上での重要なポイントまとめ
- 自社のツールと連携することが出来るか?そのリソースはあるか。
- 自社のやりたいこと、マーケティングプランに柔軟に対応出来るサービス、人であるか。
- LINE社との繋がりはあるか。
- 出来ないこと、追加開発の方向性などを事前に確認しておく。
- 予算(LINEに関する予算の記事については別途また書きます。)
よくある相談ポイント
ECを既に実施しているお客様の中で特に多いご相談が、 基幹システムとの連携や、CRMツールと連携が出来るかという内容です。
連携するとお客様の状況に合わせたメッセージ配信が出来るようになり、 例えばLINEだと、メルマガで毎月誕生日の方に送ってる誕生日月のクーポンメールを、誕生日当日に送ることが出来ます。 LINEのログイン連携を行えば、こういった個人にパーソナライズされた配信を自動で出来るのです。
既存で持っているIDと、LINEのログイン連携機能を使って、IDを紐付けることで持っているデータと連携することが出来ます。既存で誕生日のデータを持っていて、そのユーザーが自社ECサイト上でLINEログインを行った場合、上記の様な施策を組むことが可能になります。 ShopifyのIDとLINEのIDを外部ツール上で連携するイメージです
LINEのポイント施策やアンケート付きのキャンペーン等、LINEの料金プランが変わってからとても増えました。これはLINE上のユーザーデータを自社IDと連携することで、配信を行う対象や無駄な配信の削減、既存のアクティブユーザーのエンゲージメントを高めるために行っていた施策になります。
既に主流になりつつあるログイン連携について、詳しくお話を聞きたい方はぜひお問い合わせくださいませ。
【要点まとめ】ShopifyでのLINEアカウントと外部サービスの連携方法・考え方について
本記事では、LINE公式アカウントと外部サービスの連携方法・考え方についてご説明してきました。
この記事の要点まとめ
- MessagingAPIを使えるWebhookは一つの業者としか繋ぐことができない。
つまり、ShopifyでLINEのアプリを追加するのも一つしかできない - ツールで何が出来ないのかを確認しておく
- 基幹システムや、CRMツールと連携する際に確認しておくこと
本記事を参考に、LINEアカウントとの連携設定を行ってみてください。
また、外注にてLINE施策をご検討の方は、国内3社目のShopify Expertsに認定された弊社にご相談ください。
※この記事は2020年9月時点の内容です。今後のアップデートやLINEの仕様変更等により、記事の内容どおりに設定ができない場合があります。